見出し画像

映画『デーヴダース』

池袋インド映画祭で『デーヴダース』を観てきました。
2002年の作品。美しかったなぁ。。。

『バジラーオとマスターニー』とか『パドマーワト』のサンジャイ・リーラー・バンサーリー監督による目くるめく映像美。
オープニングの音楽のとこだけで、その美しさに涙ぐみ始めていた。
建物・衣装・ダンス・キラッキラ……インド映画の良さを思いっ切り詰め込んだ宝箱。最高の映像体験であった。

で、帰ってきていろいろ考えた。
原作はタゴールと同時代に書かれた小説なんだそうだ。
(今時のコンプライアンスのことは考えたくない。考え出したら台無しになっちゃうからね。)

物事の本質を見ることのできる人たちと、嫉妬や見栄や世間体とか私利私欲で曇っちゃってる人たち。
手に入れられなかったものに対する執着の形。(パーローにだって執着はある。でもデーヴダースの執着とは形が全然違うと思った。)

じゃーあの時、障害を取り除けて欲しいものを手に入れてたらうまくいってたか?
いやいや、曇った人の目はそのままで、同じようなことを繰り返すかあるいはもっと酷いことになるよねぇとか、、、いやいや、「たられば」はないか。とか。
人生ってそんなことの連続ですよねとか。。。

人として真っ直ぐに成長していくパーローと、堕落していくデーヴダース。迂闊だろデーヴダース。何やってんだデーヴダース。ちょっと待てデーヴダース。あーもぅデーヴダース。。。

アホぼんデーヴダースはどうあれ、古典舞踊や古典音楽が2002年頃はまだ色濃く残っていたんだなと感じた。今はもう、残念ながらそうでもないと思う。
(日本だってそうだ。今どきの映画で民謡とか日本舞踊とか扱ってたら違和感がある。でもやればいーのにとも思う。)
とにかく私がインド映画に期待するものが全部あって、何もかもが美しい作品であった。

IMW2022でやってくれた時にとても観たかったんだけど地元のMOVIXでは上映がなくて、しかもそのころは足腰がだいぶ悪かったので遠くへは行けなくて諦めた。いまこのタイミングでまた上映してくださってとてもありがたかったです♡

パーローかわいい♡
(バッチャンジーの息子の嫁なんだそうですね)




この記事が参加している募集

映画感想文

よろしければサポートお願いします! もし私の記事が何かのお役に立てたのならすごく嬉しくて励みになります(^^)