続・褒められるとうれしい問題

https://note.com/varitra/n/nf81fc22af6cc

以前書いた↑の記事の続きなんだが、僕がいまいち胸を張って「褒めるっていいことだよね!」って言えないのは、自分の経験のせいかもしれない。

僕、新人のときに、編集さんに褒められるように書いていったんだよ。

でも書いてるときに、思っていたのは、

(こうやって書いていたら、それを見破った編集者に、

『針とらさん。
 これは編集者の目を気にして、顔色をうかがって書いたものですね?
 わかりますよ。そんなものは、プロの目からはお見通しです。
 作家はそうではいけません。
 作家たるもの、己の中の世界を、書くべきものを、力いっぱい書かなければいけないんですよ…!』

って叱られて、ボツになっちゃうんだろうなぁ…)

ってことだったんだ。
なんか、ドラマとかマンガでこういうシーン、見たことある気がして。

でも現実は、相手が褒めてくれるように書けば褒められるし、自分がこうしたいなって書いたらスルーされるもんなんだよ! それはそういうもんなんだよ!(´Д⊂ヽ
だんだん、褒められることで窮屈になっていってしまったというか。

ちょっとネガティブな言い方をすれば、褒めることって、相手を自分の都合のいい方向へ誘導することでもあったりする。
人間、褒められると、ついついそっちに合わせちゃうというか。
それは当然のことだし、必要なことでもあるんだけど、そのあたりで僕はどうも、「褒めるのはいいことだ!」って、軽く言えないところがある。

僕はどちらかというと、「褒められる」よりも、「本気になってもらえる」ことの方がうれしい。
褒めるのは他人ごとでもできるけど、本気になるのは自分ごとじゃないとできないから。
なので、ダメ出しは結構好きだったりする。

でもまぁ、むずかしいから、とりあえず、焼き土下座でよくない? って。

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