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「琥珀の夢」サントリー創業にまつわる物語がとてもえぇんです・・

久しぶりの投稿。もはや完全に本の紹介noteになっているこちらのnote。

いやぁ・・・この本、上下巻ともにまじでよかったです。
何回も泣きました。この本を読んでいる時間が究極に学ばされている時間とだったというか。

作者で昨年亡くなった伊集院静さんのエッセイを読んで、あまりこの方のことや著作を知らなかったけど、純粋に爽快でおもしろかったんです。某都知事を名指しでボロクソ書いたりw いわゆる「炎上」的なものを気にしていない、忖度がないエッセーなんですよね。思った事を書いてるだけ。(エッセーって本来忖度がないのかもしれないですが笑)
私もnoteやYoutubeで発信をするようになって1年経ちますが、私には全くできないことなので本当に尊敬です。
受け取られる人、不特定多数の様々な人の受け取り方を想像しながら(忖度というか、言葉を選びながらというか)書いてるがために、
「すごい作家さん」
というより
「同じことやってるけど階級や等級がハイで(プロで)ハイリスクなのに、さらりとアウト技しかけてる人」みたいな存在。

いや、でも今書きながら思ってたけど、
これだけの名小説家の方が「受け取られる人のことを想像していない」ってあるんかな。
実は原稿のエッセーはもっと赤裸々で、世に出たやつは実はあれでも忖度されたものだったりして(笑)

そんな伊集院さん、小説家だけでなく野球選手、経営者、各界の著名人とつながりがあって、サントリー元会長さんともつながりがあったそう。
2年ほどかけて海外拠点含めて取材をし、「琥珀の夢」を上下本で出されたようです。

私は新卒で入った会社のお取引先の一社にサントリーさんがあったので10年ぐらい前から尊敬する大好きな会社です。
飲み会は常にサントリーで、自社の売上も増えるし万事最高!みたいな感じであおるようにお酒を飲んでいましたが、

こういった新製品の開発と広告という形で人々に訴えかけ続け、新しいことに挑戦し続けたことによって、私たちの日常が変わっていったんだと。
晩酌や飲み会という文化も実はこういう人達の手によって作り出されたものなのか…と本当になんというか、すごいです。感動が。

何で角瓶があのボトルで透明なのかとか、ワインづくりを諦めた師匠の話とか、そんなの読みながら赤玉ポートワイン・角・トリスを味わうことで、もう一味も二味もちがう感動を味わえます。

歴史を知るといい。
その人の思いを知るとファンになる。

戦争や震災も経験して、生きるのを諦めようとする人たちがいても、それに同情するどころか
「ここで終ってたまるか!これぐらいなんじゃい!」と自分に言い聞かせられる、人としての地の強さ。しびれます。

そしてサントリーといえばの名言である「やってみなはれ」の意味は伊集院さん曰く3つあるんだそうです。

①「やってみなければ何も始まらない」
②「それで失敗しても構わない」
③「失敗の中に必ず成功につながる何かががある」

伊集院静「琥珀の夢 下」(解説)より

③がすごく響きました。
10年以上あきらめずにやり続けて成果を出して、我々日本人の食生活に彩りを与えるという大きな影響力のあった人がいうと、とても心にしみます。

「ここ(失敗の中)に何かあるんだ」と思って、宝探しのような気分でやっていきたいですね!

以上、良本紹介でした~

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