政界のコレクティブ

2024年 2月29日(木)

【号外】

今日行なわれる政倫審に、急遽現役首相である岸田氏が自ら出席し、しかもマスコミオープンで説明責任を果たすという事で、ここは一時〈フィリップ・トルシエが語る③〉を明日に回してこの話題を採り上げます…

〈気になる記事・後半…〉

政倫審で「やった感」演出 「岸田さんがリーダーシップをとっている風に見せかけ」 鈴木哲夫氏が解説 この問題で特別委員会を作るべき 「皆さん、だまされないように」

(記事全文…)

衆議院の政治倫理審査会(政倫審)は岸田首相も出席し「完全公開」の形で開かれることになった。これについてジャーナリストの鈴木哲夫さんは、関西テレビの「newsランナー」に出演し、「やった感」の演出に過ぎないと解説した。

■「急展開」「リーダーシップは」は見せかけ

ジャーナリスト 鈴木哲夫氏:

このニュースで『急展開で前へ進んだ』などと、急展開という言葉をよく言いますが、これは急展開に見せかけているということ。岸田さんがリーダーシップをとっている風に見せかけているということです。

政倫審は国会が行う検証の中では一番軽いものです。政倫審の上には参考人招致があり、その上に証人喚問があります。この一番軽いところで出る・出ない、公開する・しない、などとわーわー揉めているわけです。

政倫審がすごく大きな存在に見えてきているように思います。ここで岸田さんが『私が出る』と言えば、大きなことをやっているように見えます。

でも岸田さんに聞きたいのは、『なぜ最初から出ると言わなかったんですか』ということです。自分で説明すると言ったけど、岸田派でも不記載はありました。これについて岸田さんは『事務的ミスが重なった』と言ったんです。個人のパーティーでもいろんな疑惑が出ているが、説明していない。最初から出ると言ってくださいよ。

■「特別委員会」を作るべき そこまでやっての「説明責任」

自民党としては政倫審をできるだけ大きなものに見せて、『やらない・出ない』などと言って、最後に岸田さんが出てきて、『みんな、出るぞ』というと、『あ、やってるな』という風に思わせられます。

でも、これで終わってはダメです。本当にやるべきなのは、その上の参考人とかです。僕は特別委員会を作るべきだと思います。そこまで徹底的にやるそこまでやって初めて説明責任です

■だまされないように、しっかり見て

政倫審への出席は、今回5人ぐらいに絞られていますが、もともとの、50人近くの人はどこへ行ったんでしょうか。言葉はきついんですが、皆さん、だまされないように、しっかり見ていかないといけませんよ、と言いたいです。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年2月28日放送)

👉「みなさん騙されないように…」

そうなんですね…。

「やっている感…」

そうなんですね…。

これは…
政治の世界における「見せかけ」であり…
政治の世界における「駆け引き」であり…
政治の世界における「パフォーマンス」という事です…。

自民党にとっては…
その先にある「参考人招致」や「証人喚問」そして「第三者特別委員会」などに進む前に、この問題を終わらせたいという思惑があるようです…。

先ずはその今日と明日に行なわれる「政倫審」で岸田首相や自民党幹部たちによってどのようなパフォーマンスが為されるか…。
しかし…
これまでの通常国会による野党の質問に対して、全くトンチンカンな回答しかしていない岸田首相の姿からは、また単なる「はぐらかし」や「誤魔化し」に「すり替え」の答弁にしかならないような気がします…。
何せ…
この「政倫審」とやらは…
まだ幾らでも“噓がつける場”にしか過ぎませんからね…。
そこは政治家そして自民党の専売特許なところです…。

今、このnoteやブログでちょうどサッカー元日本代表監督のフィリップ・トルシエさんの記事と話題を取採り上げているところですが、その内容の中核を成す「戦略的なコレクティブ」という言葉があります…。
その視点からすると…
今まさにその自民党が抱える対処・対応しなければならない目の前の問題とその様々な野党による突っ込みに対してどうそれぞれ対応し対処して行くか…。
その「戦略的なコレクティブ」の案を必死で練っているところなのではないでしょうか…。

おそらく…
そんなところの「戦略的なコレクティブ」の内容にある程度の目処が立ったというところがあって、その昨日の岸田首相によるサプライズ宣言があったような気がします…。
もちろん…
どのようにして…
どうやって…
その野党による様々な質問に答えていくのかという、その質問に対する「かわし方」や「はぐらかし方」そして「誤魔化し方」に「すり替え方」という「戦略的なコレクティブ」の数々に過ぎませんが…。

このようなところに…
どこの誰が関わり、全面サポートしているのかは分かりませんが、そんなところの専門チームというかコンサル契約などしているのでしょうか…。
そんな悪知恵に長けた代理店とか…

いずれにしても…
それならそれで、野党もそれに対するレベルの高い「戦略的なコレクティブ」を発揮するための専門家を雇う必要がありそうですね…。

でも…
今日の〈気になる記事・前半…〉の記事に出てくる自民党幹部のコメントだけでなく、その政倫審を取り仕切る野党の議員さんのコメントなどを見ていても、何か自民党だけでなくその野党においても、どこかその「やっている感」というか「パフォーマンス」というか、どこか国民の影でお互いに「持ちつ持たれつ」のような駆け引きをしている感も否めません…。
お互いに…
常にその懐にある“爆弾”を探り調べて、それをネタに「突き」「脅し」「駆け引き」をしているのでしょうし、野党にとっても、ここで自民党を落とせなかったらそれこそ、国民の評価はブーメランの様に返ってくる訳ですから、どこかお互いの都合の良い落とし所を探しているのかもしれません…。

果たしてこれが与野党含めた今の日本の政界としてのパフォーマンスなのか…。
それとも徹底的に野党が自民党を叩き潰しに行くのか…。

とにかくその流れを読むにしても…
この今日と明日の政倫審を見守る必要がありそうです…。

また…
マスコミがどちらの流れを推しているのかという問題についても…


〈気になる記事・前半…〉はこちらから…


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