最近の記事

執事喫茶でお嬢様の生活を垣間見た話 #3

口から先に生まれてきた三叶、着席するまでに2話消費する夏休みの日記もびっくりな冗長さ。加えて3月の執事喫茶帰宅から既に3ヶ月余り、その間にお嬢様(を目指す一般女性)Vtuberが世を席巻する昨今ですがいかがお過ごしでしょうか。今朝の朝食もおぼろげな三叶ですが、同行した先輩お嬢様の監修のもと、こうして書き進めた執事喫茶レポ第三話です。ご査収ください。 執事喫茶のドアをくぐってから待機室でドギマギしていた三叶一行、いよいよ次のドアをくぐり、執事喫茶の世界へと踏み出していく。ドア

    • 執事喫茶でお嬢様の生活を垣間見た話  #2

      試験や面接でも経験したことのない緊張を抱きつつ、私と友人Tは池袋駅に降り立ち、Kと合流した。 Kはこれまでに数度の“ご帰宅“を経験している先輩お嬢様であり、前回述べた通り我々の帰宅を企てた首謀者型お嬢様である。ご帰宅の先達ともあれば、Tと私は是非とも彼女に案内から作法まで頼り切りたいところではあったのだが、当のKお嬢様にも若干の不安の表情が伺えた。それもそのはず、今回の帰宅後一行はお嬢様一名、お嬢様見習い、もといおぼっちゃま二名という構成比である。無論執事喫茶はお嬢様・おぼ

      • 執事喫茶でお嬢様の生活を垣間見た話 #1

        3月某日、学期末に立て込んだ課題の締め切りに終われる私三叶は、書きかけのレポート片手に新宿行きの電車に乗り込んだ。本来ならばこのまま図書館にでも籠って学業に勤しむのが切羽詰まった大学生としてのセオリーだが、この日の私の顔に浮かぶ緊張は課題の締切からくるものとはまた異なっていた。 途中、乗り込んできた友人Tに声をかける。彼の表情も同様の強張りを見せ、目線で共に戦場へと赴く同志であることを確認する。道中互いの近況をやりとりしてコロナ禍によって失われた交流を取り戻しながらも、我々

      執事喫茶でお嬢様の生活を垣間見た話 #3