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【自伝】『失敗しても責任は俺が持つからやりたいようにやってみろ』~人生を変えた上司との出会い~

こんにちは~ 今回は自伝になります。僕は大学院在籍中に人格崩壊を起こして精神病院に入院し、ドロップアウトした経験があります。障害者雇用でスーパーのパート採用から這い上がってきましたが、それができたのは大恩人である店長のおかげなのです。


『失敗はしてはいけない』という思い込みに支配されていた

ギフテッドは
呪いにかかり思い込みに囚われやすい』
という特性があるように思います

僕の母は
何か家事などを手伝おうとしても
自分の決めた手順に沿っていないことが気に食わず
すべてやり直ししてしまう人です

母の帰りが遅いので
手料理を作って待っていても
褒められるどころか
『汚い手で台所を触らないで』
と叱るような人でした

理解不能なこだわり持ちの
母の100点満点に応えられなくて
『自発的に何かするとうまくいかない』
という呪いにかかった
指示待ち人間になってしまっていました

教育団体の幹部という
立派な肩書を持っている
母の方がおかしいと気がついたのは
30歳を過ぎてからです(汗)

指示されたことをやるだけ
自発的に何かをやろうとしても
失敗して責められる、、、
そんな思い込みに囚われていました

photo by Haiming Xiao

上司との出会い~『発注量はこれで適正です』と言い返す~

障害者雇用での最初の仕事は
商品の前進作業でした

陳列棚の商品が売れて
奥に引っ込んでしまっている商品を手前に出して
お客様が取りやすくする仕事でした

長期入院で体力が低下し
最初は30分働いては15分休憩という状態でしたが

体力がついてきたころに
フルタイム契約と同時に
商品の発注を任されるようになりました

担当部門は
練り物(かまぼこやごぼう天など)
漬物・ピザ・餃子、、、

1年目は練り物で失敗続き、、、
そもそもおでんが寒い時期の食べ物ということに
気付いていなかった、、、

そんなこんなで発注を担当して3年度目に
人事異動で新しい店長が着任されました

冬の寒い日に店長に呼び出され
『ごぼう天がこの量だと足りないだろう』
と言われて僕は思わず
『これが適正量です』
と言い返したのです

発注に自信があったというよりもむしろ
『品切れ』は長らく起こしたことがなかったので
これで絶対足りるという確信があったのです

理系出身で
統計学が分かっていたからかも、、、

スーパーの発注では
発注量を増やすと品切れは起こしませんが
消費期限がきてしまうと見切り処分になり
利益が残らなくなってしまいますので

品切れは起こさず
かといって見切りも発生しない
適正量を発注しないと利益が取れません
発注担当者の腕が問われるところです

僕は店長に言い返したばかりか
夕方になって店長のところに出向いて
適正な量が残っている
ごぼう天の売り場を見せた上で
『ほら足りたでしょ?』
と言い放ったのです

それがきっかけで気に入られ
多くのことを教えてもらえました

とはいえ
仕事は逐一チーフに指示をもらいに行き
自発的に何かをすることはありませんでした

発注はあくまで
指示されたからやっていただけだったのです

そんな僕を見て
店長はこう言って下さいました

photo by Mohamed Hassan

『失敗したら責任は俺が持つ。自分の好きなようにやってみろ』

それまで失敗は許されないという
思い込み(呪い)に囚われて生きてきたのに

雷に打たれたような衝撃とともに
呪いが打ち破られました

『失敗ってしてもいいんや、、』

いや当たり前のことなんですよ

ギフテッドは
思い込みの激しさというか
こだわりの強さというか
最善を追求するあまりに
自分に良くない呪いをかけてしまう時があります

幼少期に親が何気なく発した言葉に強く束縛され

場合によっては
呪いのきっかけすら覚えていなかったりします

話が少し逸れましたが
店長のこの言葉がきっかけで
人格が激変しました

それまで失敗を恐れて何も挑戦しなかった人間が
失敗を恐れることなく挑戦する人間になったのです

受動的だった人間が
主体的に生きるようになりました

積極的に仕事を引き受け
職場の飲み会などのイベントの幹事をしたり
労働組合の仕事で他店の方と交流したり
知人へ予約販売の営業をして回ったり

店長からは
『お店の従業員の中で
 1年で一番成長したのはお前やわ』

と言ってもらえました

同じペースでの成長を今も続けています

まぁ出遅れていたので
今ようやく人並みに追いついた感じですね

異動で離れてからも恩師として慕う

店長のお店の近くに寄った際には
訪ねていって近況報告したり

登用試験の結果の報告をして
合格した時だけでなく
落ちた時もしていたら
『受かった時だけでいいぞ』と言われたり

異動で実家を離れる時には
超高級焼き肉をご馳走していただいたり
とお世話になっています

人生を変えた上司です
ドロップアウトから這い上がってきた中で
多くの恩人に助けられてきました

ドロップアウトして苦しんでいる人に伝えたいことは

一生懸命生きていれば助けてくれる人は現れる

感謝の気持ちを伝えるようにすれば
助けてくれる人は増えていく

ということです

自力ではどうしようもないと思うような状況でも
誰かの助けによって乗り越えられたりします

参考になれば嬉しいです
ではまた!

お金はご自身やご家族のためにお使いください。みなさまに幸せの訪れを願っています。