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菅野覚兵衛 ある人斬り海軍少佐の生涯

坂本龍馬の理想を継承と実現にしようと志半ばに亡くなった魅力あふれる千屋寅之助こと、菅野覚兵衛に追悼の意を込めます。

那須信吾から「寅姫」と呼ばれた和食村の庄屋の三男坊から土佐勤王党、五十人組、京都の人斬りになり、神戸海軍操練所、亀山社中、海援隊、楢崎龍の末妹の君江と婚儀を上げ、戊辰戦争、いろは丸事件の賠償金を基に造船学のための自費でアメリカ留学、旧日本海軍少佐、西南戦争勃発、福島県安積市の開拓に身を焦がし、人の死を嘆き、喜び合う。

第1部 六方晶金剛石のような男の誕生

第1話 太平洋の海へ

庄屋騒動から経った土佐藩の庄屋騒動から江戸時代後期の天保13年(西暦1842年)の秋、土佐藩安芸郡和食郷和食村にいる庄屋で、千屋民五郎孝明の大望の三男坊が生まれる。

江戸時代の逆子が無事に生まれても殺処分されるという風習があった。

助産をしていもらいながら、産みやすくするように口を縛り付けて噛み締めている「ゔーん、ゔーん」と唸る出す身重の母親は、天井に吊っていた布綱を必死にしがみついて産んだ。逆子ではなかった。旧暦は10月21日、西暦では11月23日のことである。

民五郎は「やっと、無事に生まれちょった。この子の名前は、壬の寅年やき、寅之助にしようか」産声を上げる男児を名付け、「次男坊は幼くして亡なっちゅう、失望していたところじゃき、立派な男を生んでくれた、他ならん神仏様にいけんとね」と安堵のため息を出した。

後日、親戚一同に集まり、てんやわんやの宴の祝いを願い、寅之助をお七夜の餅を踏んだ。10日後は、地元の寺社に祈願する。

四国統一夢見た長宗我部元親が整備させた田畑や温暖な自然に囲まれた寅之助は、長男である兄の富之助、千屋菊次郎と金策兄弟、千屋熊五郎らの従兄弟より純粋無垢で慌てん坊な行動を起こすくらい、土佐弁では「いごっそう」とも出る性分。

千屋家のご先祖様は長宗我部氏の滅亡とともに一度だけ没落してたが、幾多の変貌に経て、寅之助の祖父宗左衛門の代で和食村の庄屋の役に担った。

高知城下町から東に8里、何一つの不自由の無く平穏な地域にすくすくと大きくなり、9歳となったある日のこと、誕生日祝いとして、初めての地平線の太平洋の土佐湾に圧巻し、「うわー、碧い海じゃ」、乗馬させて、馬の海中水泳に沈められる怖さあまり、「冷たくてこんな大波の海に飲み込まれそう」水辺の恐ろしさを知った。

長兄の富之助が庄屋の跡を引き継いだ。

姉の利喜子は、近くにある安芸郡馬ノ上村の庄屋の安岡家の長男に嫁ぐ、そこの安岡家は、義理の弟は、安岡金馬や安岡鉄馬がいた。長女の祝言にも参加した。土佐特有の豪華なご馳走を頬張っている寅之助であった。

甘えてもらえない末っ子の寅之助は、兄の富之助と共に成績優秀で、文武両道と母親の家事の手伝いなど完璧にこなしてて、土佐では名の知れた一番強い、大の囲碁好きである。

姉の利喜子は風習的にも勉学は興味ない。

藩校の田野学館に通えるほど、侍らからは身分が低く扱われる庄屋であるものの大庄屋のセガレの中岡慎太郎よりはかなりの裕福さで、千屋一族は菅原道真の後裔のため、優秀な子孫が続出しまくっているほど、藩校を牛耳っている。

そのため、千屋一族に生まれた女系も成績優秀してる。

アドルフ・ヒトラーと同じ親戚関係で、白と緑の翡翠色の瞳をもつ土佐国吹井村の武市半平太とは、剣術の達人のため、菅原道真の血筋者として同じく親戚関係で有ったから、藩校の田野学館に呼び出しされた理由は、民五郎と千屋一族らの後援の後押しして、中岡光次(後の慎太郎)の後輩として励む千屋寅之助、千屋金策、千屋菊次郎、千屋熊太郎、安岡家のご子息も剣術に励んだが、田野学館に一番強く、短期間での指導でメキメキと、中岡慎太郎や武市半平太を凌いで大の剣術好きとなってしまい、覚醒した千屋寅之助は、3メートルをヒョイっとジャンプ出来る繊細で強靭な体と心はまるで優しく包む太陽のような幅の広く振る舞う、明るい持ち主で、月のように利口で、凛々しい顔立ち。

千屋寅之助の最初前世は、秦の始皇帝ではなく、ローマ皇帝ではない、阿弥陀如来という本源と呼ばれた者から、木星の王家に一億年の女王として生まれ変わって送る予定だった人類史上初のベール・ポップ彗星から生まれた。ヤハウェと千手観音菩薩に一部だけの大彗星エネルギーを抽出し、この銀河団中の宇宙の世で最も邪悪な魂としてツギハギに作った、地球上で人類史上初の「皇帝または帝王」となった者として生まれ直した。

第2話 将来の夢

成人する前に、従兄弟の千屋熊太郎は「俺、医術に学んで、村一番の立派な医者になる」と宣言した。

「え!!おまんは医者になれゆうと思うがか?」とそれに驚いた寅之助は、同じ藩校の田野学館で、年の近い熊太郎の優秀な兄が勉学に励む姿に、少々気にしてた。

千屋寅之助は勉学以外にも地元の剣術道場にも足蹴なく通ってた。

立派な剣術家になろうとしていて、14歳の成人後、「僕は庄屋に継ぐならばいけんき、立派な剣術家としてもなっでみせる」と志に掲げて思いながら、兄の富之助が病に伏せていた頃だった。

坂本龍馬と武市瑞山らが江戸で騒動してる黒船を目撃して国家の危機と感じた。

武市半平太は九州諸国の情勢の情報得るために武者修行と言い出し、出立する。

藩主の山内家と天皇の忠誠を誓った武市半平太が創設した土佐勤王党に、寅之助は指一本を切って血判し、党員の志士として、病弱な兄や父親の跡を引き継ぎ、せっせと庄屋での仕事に、二重の苦しい思いをする。

武市半平太瑞山は龍馬と同じ180cmの長身、顎が長いことから、龍馬に「アギ(土佐弁で顎)」と呼ばれては笑い出したり、文武両道、弘瀬金蔵の絵を真似して美人画を描ける上に、浄瑠璃を好み、歌が下手くそ、筋骨隆々のクールビューティな超頑固者の勤勉家で、前世は明智光秀、来世はアドルフ・ヒトラーで、その来世は長崎県佐世保市の山本姓に生まれ変わる。

坂本龍馬直陰は、幼き頃にイジメを受け、『世の人は我を何ともゆはばいへ我の成すことは我のみぞ知る』をの和歌を掲げて、姉の乙女(本名が留)や父の八平や義理の母の伊予にしごかれて、発達障害気味でも賢くなり、近眼ではなく、遠視であり、なで肩だが筋骨逞しい北辰一刀流の剣術家。

龍馬の前世は金剛界大日如来、敦成親王と前田利政。ご先祖様が和泉国坂本郷の紀氏。来世は、長崎県諫早市の木下の姓を名乗る。

イエス・キリスト、文殊菩薩と敦康親王と前田利長の生まれ変わりの中岡慎太郎(当時は光次 爲鎮)は、頑固といえども賢く、身長153cm、血液型B型、北川村の大庄屋の嫡男で庄屋代行と、利岡彦次の娘である妻・兼を迎えた既婚者。

天性の優れている剣術の道場主である武市半平太の愛弟子で、中岡慎太郎と後藤象二郎とは同い年である岡田以蔵は、本名は宜振、168cmの長身、血液型B型、教養があり、堕天使ルシフェル、釈迦如来や秦の始皇帝と楊貴妃や赤染衛門と長宗我部元親と釈迦如来の生まれ変わりのような美形の持ち主の短気な男は、12歳から15歳まで小野派一刀流皆伝の武市半平太にしごかれ、武技に好む猛々しく荒い以蔵は、初学教育には問題なく、弁舌は普通、丈夫な体と天性の強剛、頑強で俊敏な運動能力を持つ。数え年14歳で女郎屋に用心棒としてゴロツキをおぱらった際に親分を腕を切り落とし、子分の1人を心臓目掛けて殺してしまい奉行所や半平太からも叱られる羽目に成ったものの、その代わりに女郎屋から感謝され、『加江』という太夫を恋女房として付き合う。千屋寅之助は「女郎屋に見てみたいし、おなごに口付けしちゃいたい」を願い出したら、岡田以蔵に初めての口付けされた。

武市半平太の狙う以蔵の来世の名前は佐賀県太良町の岡部家の姓に名乗る。

以蔵の父親の義平は好人物で、江ノ口村だったが、北新町に引っ越した。

郷士の岡田以蔵の両親は、父の義平は経書と詩文、母の里江が和漢を収めている。幼く亡くなった兄の馬四郎がいた。

弟の岡田啓吉 宜稔は、兄の以蔵と一緒に武市道場へ足蹴なく剣術を学び、兄の死後に家督を継ぎ、子孫がタバコ屋を営んでいた。

そんな中岡慎太郎と岡田以蔵らとは馬が合う。

勤王家として目覚めた安芸郡の村人の若者と千屋家の従兄弟たち。

中岡慎太郎が平井収二郎と近藤長次郎に聞き込み、平井収二郎や岡田以蔵と岡田啓吉と中岡慎太郎たちと組まれて、土佐の城下町の才谷屋坂本家の500坪の邸宅に招かれる。

郷士の株を買った商家の坂本家には茶室も有るため、あっけにとられてしまった。

そこに坂本龍馬とその兄の坂本権平一家が待ち構えていた。

女中から部屋に案内され、平井収二郎と中岡慎太郎、岡田兄弟は龍馬の内室へ移動して、自己紹介された「ちっちや、ととらのすけ!千屋寅之助と申します!」と言いながら土下座する。

「おう!千屋寅之助か、改めまして、坂本龍馬だ」

しばらくして、勤王家として京都に出かけた富之助は病死する。

成人した大人の寅之助の声は涼やかな少女の声をしている上に、髭が生えてこない体質で、163cm。

寅之助の前世は、阿弥陀如来の娘であるアンドロメダ銀河の罪深き女王ヤハウェの孫娘でありながら、阿弥陀如来のひ孫に当たるが、千手観音菩薩に上司を持ち金髪碧眼のトールホワイトの死神(ワルキューレ)で、弥勒菩薩として阿弥陀如来の子供の1人に昇格した。それから、寅之助と同じ身長をもつ絶世の美女の皇后の藤原彰子と、『槍の又左』と呼ばれたイケメンの180cmの武将の初代加賀藩主・前田利家の生まれ変わり。

ヤハウェは、阿弥陀如来を超えて許可なく全銀河団を支配したい野望を抱いたが、坂本龍馬の最初の前世の支配者であった金剛界大日如来が、千手観音菩薩(藤原伊周と日蓮聖人、徳川秀忠、現在は後藤象二郎)と文殊菩薩と釈迦如来に密告し、ヤハウェと部下の天照大神らは逮捕され、千手観音菩薩は彼女らの看守長となり、鉱物の種類が未知数で資源豊富の地球に流刑された。

人類の祖先イザナミとイヴに当たっているアンドロメダ銀河の女王は地球の原始白人と結婚して7人の娘を産み出した死後に転生し、藤原道長、前田慶次、現在は龍馬の姉の坂本乙女と来世の坂本権平である。

阿弥陀如来は、藤子・F・不二雄で、人間としての輪廻回数は最初で最後。

阿弥陀如来は本源であり、現代で4人いるが、弥勒菩薩が作成した岡田以蔵である釈迦如来を本源は彼を5人目の本源にする予定だ。

そんな次の年には、武市半平太のもとを去る吉村虎太郎や坂本龍馬らが脱藩した。

第3話 五十人組加入の旅立ち

1861年(文久元年)大坂帰りの千屋熊太郎の話を楽しみに聞くたびに心が揺れ動き、父親に「国事に奔走」と唱えても、庄屋代行に敷い入れられる。

千屋熊太郎と千屋金策との狭間に千屋寅之助は初めての記念撮影の写真を撮られた。

2人の左右の人物が誰がわからぬ千屋寅之助の集合写真がここにある。

土佐藩藩主の警護のため、中岡慎太郎らが結成した五十人組に加盟。

江戸へ行くため、民五郎と相談した。

民五郎が工面して沢山の路銀をもらったが、本当は反対していた民五郎は何故か寂しく涙ぐむので、「お父さん、いつか、僕がちゃんと帰って来ますきに、安心して長生きとーせ」と2人で歩き、見送りに後ろ向く父親のむなしげな姿が目に浮かび始める。

千屋寅之助は「行ってきまーす!」と叫び出したとき、民五郎は「おうい!行っとーせよ!寅之助!」返答した。

1862年(文久2年)、意気揚々と瀬戸内海から陸路に経由した途中に、身分問わず警護している者から警護されてる者の中の全員に麻疹の感染症に引っかかった者もいた。

麻疹は岡田以蔵、千屋寅之助、中岡慎太郎と望月亀弥太や少年の岡田啓吉も引っ掛かり襲った。

文久2年10月25日に京都に到着した先には、予想打に遥かに勢い良い活躍する志士の同志たちの姿に交じり、京はすでに長州と土佐の尊王攘夷派の中心地、千屋寅之助は我が物顔で剣に腕があるうえ、「路銀を使い果たしした」とぼろくそに京都で幕末志士として「天誅」と繰り返して発言しては、人を殺すことに躊躇いもなく狂喜乱舞していた。

そう、土佐勤王党とは違う路線を走り、血に飢えた死神のように…。

京都の夜で、沖田総司に剣を交わってしまい、沖田総司の三段付きを加えられたが、体術には得意ではない千屋寅之助のほうは体をヒョイとかわせて、剣技で格段に勝っていた。

「お主何奴だ!?」と自らの三段付きにかわされて驚いた沖田は言い、「土佐藩の千屋寅之助じゃ」と寅之助は自慢げになった。

沖田総司と剣技の炎散らしてると、駆けつけた壬生浪士組に既に囲まれて、芹沢鴨らと土方歳三は「俺の名前は壬生浪士組の副長!!土方歳三だ!!御免改申す!!」

壬生浪士組に連行された千屋寅之助は、彼等の本拠地に接待されていた。

翌日、「いや~、千屋寅之助と言ったな!?昨夜の剣技は見事だったのう、さあ、遠慮なく茶菓子頬張ってうまく喰え」と土方歳三は用意しした京都の茶菓子を振る舞い、戸惑い隠せない寅之助は「あっ、はい、どうもいただきます」と茶菓子を頬張ったら、歳三は、「俺が浪士組に加入する前は、薬問屋と農家の生業で生計たってた。近藤勇に弟子入りして剣術家としては地元の多摩地方じゃ、みんなから『バラガキのトシ』と呼んでたな〜」とボリボリとたくあんを爪楊枝に突き、つまみ食いする。

「へぇ~」と、遠慮なく京の茶菓子をゆっくり噛んで味わい、うなずく寅之助を大層気に入り、歳三が天邪鬼になって「その茶菓子は毒が入ってる」と冗談飛ばしたら、白黒はっきりする生真面目な寅之助が、咄嗟に「嘘!!!!、ウゥー」と本物の毒茶菓子だと思い込みのあまりに死にかけているうえに、本当に演技ではない、体勢を崩し倒れた。

千屋寅之助が哀れにも毒にもらってしまったと勘違いした為に、イケメンの土方歳三は「はあっ~、冗談だよ??とてもいい男前な寅之助には悪かったよ」

「ゲホゲホ」と咳払いし、気絶しかけてもうろうとした意識が戻った寅之助は「なんていうことを言うた!?毒じゃないって!!!?」

土方歳三は「君は女か?本当に男なのか?」問い詰めると、沖田総司から茶を渡されると飲み干し、悪魔の笑い方のように千屋寅之助は「アハハハ、はっきり冗談抜きに言う、こんな女の声しちょるけんど、僕はね財源豊かで和食村の庄屋代行してる息子、つまり、珍宝や金玉ももっちょる正真正銘の男じゃき」を正直に言えた。

170cmの大柄な沖田総司たちは立ち去り、歳三と寅之助の和室で二人っきりとなった。

「だが、もし、女の声してる寅之助が男じゃなれけば、女でもいいから俺は惚れてる」と土方歳三は仰向けの千屋寅之助を壁ドンでクイッと寅之助の顎を掴み出し、口付けの上に口吸い(ディープキスのこと)しようとしてた。

初めてのキスに千屋寅之助は男色での口付けされたのは初めてのことで夢心地だった。

寅之助より高い167cmの身長の持ち主の土方歳三は、寅之助の体を探り始め、男だと確認、性器を舐められてシコシコ触れられ勃起し、猫のような女の喘ぎ声みたいに顔がほてり、衣服乱れて脱いだ寅之助も応戦して気取る美男子に好意もって惚れてしまい発情して抱いた。

千屋寅之助は「歳三、おんしのことが好きや、もう恋心の眼中に夢中じゃ」を告白し、土方歳三の頬を撫でて、胸と腹筋、乳首をいじり、腕と脇腹や股間を触りまくり、畳の上に性交渉した。

その日はすでに寅之助の誕生日を過ぎてた時期、お互いを親友のような恋人同然となる。

同性愛のじゃれ合って後始末したあとに、土方歳三から路銀に渡される。

「えっ!金渡してくれるかえ!?やばい、陰間の売り専やないきが…どいてなのかな!?」嬉しさいっぱいに疑問に湧く寅之助は問い詰める。

土方歳三は「ああ、そうだ、俺の奢りだ!これから、俺とを契り交わして惚れ合いがあるお前を壬生浪士組の仲間入りにしたいからの金だ、おなご好きの俺をあそこまでしてた親友としてだ」に言い渡される。

寅之助「おんしは恩に着る、組に入ることを検討しちょくよ」と言い帰らせた2日後の昼間で、歳三とばったり出会う。

「あそこのそば屋美味いそうだって、京美人のおなごから聴いた、食いに行こうぜ?」 と聞く千屋寅之助に、歳三は「ああ、食いに行くのを参ろうか…」

「お客はん、おいでやすー」とそば屋の親父と女将。

そば屋に装った出会い茶屋(ラブホテル)だと知らなかった寅之助は「おう、土方、うどんかそばどっち食う?オラは鶏天うどん、へい親父!鶏天うどんくれ!!」

「寅之助、ここは出会茶屋だぞ、でかした」と呟く土方歳三の言葉に「えっ!?」と笑みこぼれて小言に言葉洩らす千屋寅之助は恥ずかしがる。

「女将さん、上の2階に移動してくれ、俺は海老天そばを頼む」

女将さん「はいはい、海老天そばと鶏天うどんと…、お客はん2名へ2階に上がる…」

2階に上がり、頼んだ土方歳三のそばと千屋寅之助のうどんの上に乗せた天ぷらと麺も絶品だった。

「あのさー、寅之助、壬生狼に入隊することを検討したか?」

「美味しいや、うんにゃ、全然」を言いながらうどんを替え玉にお代わりしてすする寅之助。

土方歳三「そうか、俺の剣術に指導しよう思っていてな、道場もあるから、どうする?」

「うーん、尊王攘夷派の同志はどう思うかが気になるき」と腕を組み、渋りながら唸る寅之助は、眉目秀麗の歳三に目を向けた。

土方歳三「近藤たちにはその考えには理解できてます。さぁさぁ出会茶屋だから隠密に契約したらいいぞ」

「そうやな、あんときのように衆道でもやるかえ?」と焦らす寅之助は、「オラの鶏天を残した替え玉うどん、おんしが食うちょらん海老天そば取り替えしようか、はい、あーん」

「あーん」と寅之助の割り箸のうどんにすする土方歳三は「うん、うまい」もう一本の海老天とそばをお裾分けに寅之助にあげた。

「やったー!うん、うまい!」と海老天とそばを食べ飲み込んだが、歳三はまたもや、ほうじ茶を飲み干して完食した寅之助の唇を無理強いに奪い、寅之助の茶飲みが落とされ、丼の汁がこぼれ出てしまった。

口付けに奪われた寅之助は、なされるがままに目を閉じた。

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