見出し画像

世界のどこかで起きている争いごと

これを書くことによって、私の認識不足や勉強不足が露呈するであろうと思いつつも、書かずにはいられなかった。

私は広島生まれで高校卒業まで広島で育った。特に小学校の6年間は広島市に住んでいたので、平和教育なるものをみっちりと受けた。
夏休みでも8月6日の原爆祈念日は登校日で、平和教育の日だった。
以前に広島出身の女優、綾瀬はるかさんが神社にお参りして「何をお願いしましたか?」と聞かれ、「世界平和です。」と答えたら、いい子ぶりっこだのなんだのと批判されたらしいが、私もいつも神社ではそうお願いしている。それぐらい広島では平和教育は浸透しているのだ。

私は広島市内に住んでいた期間ずっと飛行機の音が怖かったし、川を見ると今でも死体が眠っているのではと思っていた。
私の父方の一家は満州からの引揚げで大変な苦労をしたし、母方の一家は被爆直後の広島から逃げてきた人々と遭遇しているし、伯父は広島市内に派遣され復興作業に従事していた。
なので、私にとって、戦争の悲惨さというのは常に身近なのだ。

世界中の多くの人が望もうとも、どこかで戦争やテロが起きている。
ウクライナとロシアの戦争は、まだ理由が理解できるが、イスラエルの方は全くもってわからない。民族性なのか人間の性なのか。報復合戦のように思える。

2017年5月に私はマンチェスターを訪れた。英国が大好きでオアシスのファンだったこともあり、マンチェスターを起点に列車で各地を旅しようと計画していた。
奇しくも5月22日にマンチェスターに到着したので、夜のニュースでアリアナ・グランデのコンサート会場で自爆テロがあったことを知った。
私の泊まったホテルから一駅の距離だった。
翌日のマンチェスターの街は静まり返っていた。普段は使用されている駅や道路、ショッピングセンターなども閉鎖されていた。日本ではテロを警戒するとすぐごみ箱が撤去されるが、ここでは普段通りに置いてあった。
幸い、私が使用する駅は開いていたので、予定通り出かけたが、列車のダイヤは少し乱れていた。マンチェスターに帰ってきたとき、到着予定とは別の駅に到着した。

道路が封鎖されているので立ち往生する人々
ショッピングセンターも閉鎖
閉鎖されていない脇道
閉鎖区域 普段は人で溢れている
美術館前
慰霊の模様を伝えるニュースキャスター
供えられた花々 私も折り鶴を置いてきました
フットボールミュージアムも閉鎖
向こう側は平和集会に集まった人々

市内のあちこちの広場で慰霊の集会やテロ撲滅の集会が行われていた。
一応ISILが犯行声明を出したが、真相は定かではなく、実行犯はリビアから一家でやってきた難民の男だそうだ。どうして受け入れてくれた国に対してこんな仕打ちができるのか?世の難民と言われる人々は、どうして国に留まって自分たちの国を良くしようという努力をしようとしないのか?
私は理解に苦しみ、世界平和は本当に実現可能なものなのか、思い悩むのだった。

全てのイスラム教徒が悪いわけではないと訴える人々


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?