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3歳児健診で問診をするときに知らないとヤバイポイント3選

3歳児健診って何?

3歳児健診というのは、お子さんが3歳の時に市町村で行われる、集団の健診のことです。
実施場所は、お住まいの地域の保健センターなどで行われます。
基本的には、対象の日にちが近づくと、市町村の役場から、健診のチラシや問診票が自宅に送られてきます。

〈3歳児健診の流れ~〉
✅受付
✅検尿
✅保健師による問診
✅身体測定
✅視力(見え方)の検査(SVS)
✅歯科診察(フッ素塗布も)
✅小児科診察

3歳児健診は今までの乳児健診、1歳6か月健診と比べてやることがたくさん。
トイレトレーニングも進んでいる時期なので〈検尿〉や、
視力検査もやり方を説明すればわかる時期なので〈視力検査〉
があります。

3歳児健診 問診で最低限診るポイント3選

3歳児健診で確認する項目はたくさんありますが、今回は3つだけご紹介します。
①色、長短がわかる…絵本を見て、長短、なに色かわかるか
②自分の名前を言える…苗字と名前が言えればOK
③パパママの困りごと…困りごとの中から子どもの特性がわかることも

①絵本を見て、長い短い、なに色かわかる

3歳児健診の会場では、絵本を見せて、長い短い大きい小さいの比較ができるかを確認します。
例えば…
絵本を見ながら「この電車で長い方の電車を指さして」と言って確認したり。
大きいケーキと小さいケーキが写っているページを見せて、「どっちのケーキが小さいかな?」と言って確認します。
「こっち」と、言葉で答えられなくても、指さしで教えてくれた場合はOKです。
色も、絵本を見ながら、「この色何色かな?」と聞いて、色を答えられたら完璧。
言葉で言えなくても「黄色ってどの色?」と聞いて、指さしができればOKです。

もし大きい小さいや色がわからなくても、保護者の方が「教えてない」と言いう場合があります。
その場合は問診票にそのことを書いておいて、小児科診察の時に医師にわかるようにしておきましょう。

長い短いや色の名前の両者ともわからなかった場合は、抽象概念の理解に遅れがある場合があります。
また、会話や微細運動(積み木が3つ以上重ねられないなど)、生活習慣(食事のときにスプーンを使えないなど)にも遅れがある場合は、知的障害が疑われます。
【抽象概念とは、ブルドックと、柴犬やチワワ(具体)を、犬(抽象)という同じグループにする能力。】

⇒最終的には小児科医師の診察で判断されるので、問診ではどこまで長短や色の理解ができているのか明確にしておきましょう。

②自分の苗字と名前が言える

自分の名前を入れて話ができるかを確認をします。
ここでは言語発達レベルの確認をしています。
少し不明瞭であったり、聞き取りにくかったり、赤ちゃん言葉であっても
意味のある言葉が三語文で話せて、苗字と名前が言えればOKです。
【三語文…お母さん、こっち、来た…等3語の単語を並べて話すこと】

③パパママの困りごとの聞き取り

パパママの困りごとの中から、子どもの特性がわかることもあります。
例えば〈食べ物の好き嫌いがヒドイ〉お子さんの場合。
こだわりや知覚過敏から偏食になることがあります。
また、見た目で嫌いなものを食べない場合もあります。
他にも、〈人の言うことを聞かない、言葉での指示が伝わりにくい〉というのも、よくある困りごとの一つです。
この場合、聴覚の問題がないか?コミュニケーションの障害がないかを知ることができます。
例えば、保育園で着替える時に、「今からパジャマに着替えましょう」と保育士さんから言われてるのに、着替えられない…と言ったことがあるとします。
耳からは〈パジャマに着替える〉がわからなくても、パジャマに着替える絵カードを見せたら、着替えられるというようなこともあります。
保育園でみんなと同じことができなくて、「自分はダメな子…」と自信を無くしてしまうのが一番怖いです!
「ダメな子」ではなく、「耳より目からの情報は大得意!マネする力は人一倍!」と自信を持って社会に出ていけるように周りがサポートしたいですね(^^)

今回は2つだけ例を出しましたが、他にもパパママの困りごとの聞き取りをする中で、お子さんの特性や発達状況が見えてくることがあります。

🌸【聞き取りをする中での注意点は?】
困っていることがあっても、パパやママの育て方のせいにするのではなく、この子の持っている強みはこういうことなんですね、という風に、肯定的にその子の強みを伝え返していくことが重要です。
もしその困りごとの中に練習や関わり方の工夫で、困りごとが解消できるポイントがあったら、
✅具体的に改善策を伝えたり
✅必要な支援先を紹介する
など、パパとママが不安を持って帰ることがないように注意しましょう。

保健師から伝えるよりも、医師から伝えてもらった方が腹落ちしやすいパパママもいらっしゃるので、パパママの思いも聞きながら、丁寧に関われるといいなのかな、と思います。

まとめ

3歳児健診 問診で最低限診るポイント3選を紹介しました。

①色、長短がわかる…絵本を見て、長い短い、なに色かわかる
②自分の名前を言える…苗字と名前が言えればOK
③パパママの困りごと…困りごとの中から子どもの特性がわかることも

3歳児健診になると確認したい項目が、とてもたくさんあります。
その中でも今回は、最低限押さえておきたいポイントについて3つ紹介しました。

傾聴力身につけたら人生変わった 保健師なべこです!
3歳児健診で問診をするときに知らないとヤバイポイント3選をお送りしました(^^)
わたしは、かつて子育て経験ゼロで知識も傾聴力も持たないポンコツ保健師でした。今ではカウンセラーの技術も活かして出会ったお母さんを元気にしています。
今までの経験で身に付けた傾聴力や、保健師として学んだことを、
✅これから保健師になりたいという方
✅保健師をしているけど、母子保健が苦手な方
✅学ぶ意欲の高い、子育て中のお母さん、妊婦さん
のお役に立てるような形で紹介しています。


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