つっこみねこみーこが
あさ、めをさますと
よるでした。
「それあさじゃないでしょ。
　よるでしょ。いや、あさか。」

あさなので、
みーこはおきることにしました。
おにいちゃんねこは
グーグーねむっています。

だれもおきてこないので、
みーこはじぶんで
したくをして、
よいこのこねこえんに
いくことにしました。

「よいこのってなに。
よいこねこえんでいいでしょう。
いや、よいこでもいいか。」

まっくらなえんていでは、
みたことのない
おおきなかげがたっています。

「かげかと　おもったら、せんせいか。」
「みーこさん　おはよう。」

そらには、おおきなおつきさまが
キラキラとかがやいています。
「たいようちゃうんかい。
やっぱりよるやんか。まあ、いいか。」

しっているおともだちは
だれもきていないようです。
「いっしょにあそぼう」
ちいさな
かげのようなおともだちが
さそいにきました。
「いぬ、ネズミ、ぶんちょう。
こねこいないやん。
あーみーこはこねこか。ねこいるか。
まあ、だれがきてもいいか。」

かげのようなおともだちと
みーこは
だいすきな
おえかきをすることにしました。
こいぬが
もっているのは
くろいかみとくろいペンです。
「くろいかみに、
くろでかいたらあかんやろ。
いや、いいか。」

こいぬが
くろいかみに
くろいクレヨンでなにかかいたようです。
みーこはくろいかみを
じーっとちゅういぶかくみましたが、
なにをかいているのか
わかりません。
「いったい　なにかいたん」
「あり」
「あり？たしかにくろいしな。いいやん。」

そろそろおなかがすいてきたころ
ちょうどきゅうしょくのじかんになりました。
きょうのきゅうしょくなんだろう。
おさらをのぞきこんでも
まっくろでよくみえません。
「これ　なに」

「イカスミスパゲッティ
くろまめとひじき　をたいたもの　ですよ。」
「よく　くろいのばっかり　
あつめたね。でもおいしそう」

きゅうしょくをたべおえたみーこは
やっぱりかえることにしました。
いえにかえると
いえのなかは、まっくらで
みんなのいびきが
きこえます。
「いびきうるさっ。
いっかい　ブーってきこえたで」
「っていうか、さっきからだれが
はなしてるの？」
「よんでるひとです。」
「よんでるひとってなに？どうゆうこと」

「グーッ」

みーこはひときわ
おおきないびのおとに
おどろいて
めをさましました。
「うるさっ。ねられへんわ。」

「みーこ　おはよう」
おひさまがてらす
あかるいへやで
おにいちゃんが
みーこにあいさつしました。
「あさは、やっぱりあさやで。」

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