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中学校教師 #28 あなたはどのように学びたい?


4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照

毎年、健康診断をしています。
学校に健診車がやってきて、体育館とこの車を活用して健康診断。
最近は、公共施設まで行くこともあるけど。
それでも、授業の傍らで健康診断ができるってありがたいことです。
(健康診断の日くらい休めたら…とも思いますが、内容的には多くないので、まあ仕方ない)

今年は人間ドックをやることになりました。
もうそんな年齢か…
ただ、1年前から本格的に筋トレ・ランニングをしているため、健康状態は良いと自負していました。


はじめに

本校では、月曜日のみ5時間授業です。
職員会議、研修、学年部会等の会議が設定されています。
そんな月曜日ですが、隔週くらいのタイミングで放課後に30分弱学習タイムがあります。
通称…Sタイム(すみません、イニシャル使います)

このSタイム、基本的には自分のクラスで各自が学習することになっています。
テスト前には、教室を出て教科担当の先生に質問することも良いとなっています。

そんなSタイムをブラッシュアップしようと、研修推進委員会で検討しました。

現状では
・Sタイムがあるから学習する。
・とりあえず自分の席で課題を進めるなど、学習する。
・質問が思いついたら質問に出かける。
・そもそも、学習に対して意欲が低い子は、このような学習時間があってもなかなか学習に手がつかない。

背景として、家庭学習ではなかなか集中できないこともあるだろうから、学校で少しだけ時間をとって学習することで家庭学習につなげるという意図もあり、このような時間が設定されているようです。

自分で学ぶ環境を選ぶ

【目的】
生徒がより主体的に学ぶことができるように、自らの学びを計画したり、振り返ったりする機会をSタイムにも組み込む。

【方法】
生徒が良いと考えている学び方について全校生徒で共有し、実践する。

①生徒がアンケート回答
 Sタイムでどのような環境で学びたいか(以下の選択肢)
 (1)一人で学ぶ…一人で静かに学習したい
 (2)小集団で学ぶ…教え合いをしながら学習したい
 (3)ミニ教科講習会…担当教師からちょっと教えてもらいたいことがある(今回は理科と英語)

→生徒の人数によって、教室を調整
 一人なら図書室、小集団は教室、ミニ教科講習会は特別教室

②Sタイムにて学習→学習後アンケートに回答

③アンケートの結果を全校で共有する

※①に戻り、繰り返す


アンケートから分かる生徒の声

とりあえず、改革後の第1回のSタイムが行われました。
アンケートから分かる生徒の声から考えたいと思います。

全体的に満足度は高い
生徒の声を集約

「一人学び」と「小集団」の希望が同じ教室内にいないようにしました。一人学びをしている生徒からすれば、小集団でがやがやと相談されたらうるさい。小集団の生徒も一人学びをしている生徒に気を遣うことも予想されます。
だからこそ、同じような学習方法を選択した生徒が集まるようにしたことで、その良さを実感しながら学習できた生徒が多くいたことが分かります。

また、ミニ講習会については事前に内容のリクエストをもらっていたため、短い時間でしたが参加した生徒の満足度は高かったです。一度の学習タイムで劇的に成績が伸びることなんてないと思いますが、学習に対してのイメージは良い状態になってくると思われます。


【AIの活用】
今回は、ChatGPTにも仕事を手伝ってもらいました。
アンケートから得た回答をChatGPTに処理させ、要点を3つ程度にまとめさせたり、中学生にも分かる表現に変えさせたりしました。
これまでは、このようなアンケートの結果をすべて読みながらこちらで要点をまとめることをしていましたが、その手間が省けます。さすがChatGPT!



ねらい・価値

現状のままSタイムを続けても、生徒は受け身のままで学習していたと思います。
・Sタイムがあるから学習する。
・Sタイムがあるから先生に質問しよう。
このような思考を積み重ねても、学習に対して意欲も高まってきません。

実際、生徒はどのような思いを持っているのかという点が気になって、少し実施方法を変更しました。

アンケートから、生徒の満足度が分かりました。
生徒自身が自分の学び方を振り返ることにも価値があると思います。
学習は、誰かに楽しくさせてもらうものではなく、自らの工夫で楽しく・充実したものにできるという思いが持てれば、授業でも意欲的に学ぶことができるはずです。






木曜日・金曜日と保護者と面談をしました。
どちらも1時間程度話をしました。
家に帰るのは遅くなってしまいましたが、大事な面談でした。

小学校とは違い、進路も見据えた話合いになります。
生徒の現状だけでなく、将来についてもかなり考えるべき中学校教師としての新鮮さと難しさを感じています。


【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】


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