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これからの校内研修・研究のあり方①

3連休はありがたい。
月曜日の朝から切り干し大根の煮物、ヨーグルトメーカーでサラダチキンを作っているうたういぬです。

さて、先日あるオンラインセミナーで校内研修について話を聞く機会がありました。現在、研修主任として3年目。今は次年度の校内研修について構想を立て、研修推進委員の先生方と検討しようとする段階にいます。よりよい校内研修を進めたいという思いがあり、校内研修について考えをまとめようと思いました。

研修か研究か

研修・・・研究と修養
研究・・・主題、仮説、方法があり、主題に迫ることができたかどうか検証する機会を設ける

そもそも、研修と研究は違う。ただ、現場でこのことを意識することはほとんどなく、日々を過ごしています。「今日は研修の日だ=放課後に研修の時間がある」というくらいです。
研究ならば、主題や仮説、方法が明確になっていなければなりません。
そもそも、研究主題に至る経緯は何か。昨今の教育界を見渡し、求められる資質・能力を育てることを狙いとする。また、地域や学校の実態に応じて子ども個性を生かした上での主題の設定。
仮説も大切。実は、異動して研修主任を務めるにあたり、仮説が何もありませんでした。次年度に向けて仮説を立て、研究の実証をするポイントを定めました。


研究=授業公開なのか?

校内研修といえば授業研修となります。
授業研修をするにあたり、授業者を決め、指導案を作成してもらい(研修主任がチェック)、事前研を行い、授業公開、そして放課後には事後研修会。これが通常の流れのように感じます。
正直、たった1時間の授業のためにかなり大きなコストをかけていると感じています。
また、ピークが授業当日に設定されていることが多く、ピークを作るにあたり事前の準備や授業にかなり労力をかける必要があります。一方で、ピークを過ぎてから(授業公開後)急激に熱が冷めるようなケースも見たことがあるので、そのことも頭に入れなければなりません。

また、指導案についても思うことが多いです。
私が初任者の頃は、仕事が終わり自宅で指導案を作成する時間が苦痛でたまりませんでした。他の仕事もやらなければならない、ゆっくり休みたいのに細案を作成しなければならない。パソコンの前でうとうとしたこと、突っ伏して寝てしまったことが何度もあります。さて、どんな力が高まったのでしょうか?それは汎用性のある能力なのでしょうか?
また、研修主任として他の先生方の指導案をチェックすることも大変な仕事です。前任校では、同時に複数の指導案をチェックすることがありました。勤務時間で終わるはずなどありません。それでも、その先生がやろうとしている授業や授業にかける思いが伝わりやすいようにと対話をしながら一緒に改善を図りました。

日常の授業をふらっと見に行くような授業参観で良いのでは?
放課後、職員室で雑談しているような事後研修で良いのでは?


次年度の構想

ここまでのことを踏まえ、私なり次年度の研修構想を修正しました。
・研修仮説をしっかり立てる
・授業以外の実践も研究の方法として組み込む
(生徒指導部・特別活動部との連携)
・全体研修(授業公開)の回数を減らす(R5は7回→R6は4回を構想)
・全体の研究テーマを掲げつつ、先生方が個人で研修したいことを自由に研修できるようなグループを作って動き出す。

問題はここから。いかにこの提案を通すかです。
❶研修推進委員会での検討→内容の精選
❷管理職への提案→OKをもらう
❸全体への提案→共有する

❶ここで大切なことは、それぞれの立場でメリットがあることを理解してもらうことです。学年部や経験が異なる先生方が集まっているため、ある一部の先生方だけができそうな、得しそうな研修では魅力を感じてもらえません。

❷ここで大切なことは、事前の根回しです。
普段から研修主任として発信していること(研修だより)、新しい構想のメリットを事前の何気ない会話から伝えておくことが重要です。また、管理職から頼まれたことは誠意を持って行います。この先生なら頼めそう。この先生の話を聞いてみるのは面白そうという感覚を持ってもらいます。
ちなみに、現在校長からは「これまでのことを置いておいても良いので、うたういぬ先生の発想で研修を進めてもらって構わない」というお墨付きを早い段階でいただきました。日々のコミュニケーションの大切さを実感します。

❸意外にここが難しいのです。管理職まで通っているから大丈夫…ではなく、新しい構想について全体で共有することにさらに価値があります。実際に、日々子どもたちと向かい合い、学級づくりや授業づくりを行う先生方が、研修について理解していなければ本来進むべき方向には行くことができません。
研究に関することは抽象度が高いので、抽象度を下げて提案をすることが重要だと思っています。3月から4月にかけて、このあたりに私の頑張りどころがありそうです。もちろん、コミュニケーションについてはここでも重要です。同僚性を高めることで、研修だけでなくどんな状況にも協力して取り組むことができます。ミドルリーダーの立場にある今、自分の役割を意識して学校生活を送ることが大切です。


長くなりそうなので、今回はここまで。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回に続きます。
次回は、これまでの全体研修(授業公開)を振り返ってみようと思います。


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