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ドイツ移住ガイド① ~日本での準備編~

はじめに

みなさんこんにちは!Ramawayです。
このブログはドイツへ移住してみたいと考えている方向けに、
実際に移住したRamaway夫婦の体験談を元に移住に関する情報を
まとめています。

正直、英語やドイツ語が堪能な方であれば、現地でどうにでもなるかなと思います。すぐに人に聞いたり、現地の言葉で調べることができるので。
ただ私のように、言語に不安がある方は言語の壁を「知識」と「情報収集力」でカバーする必要があると思っています。
準備ゼロで行くと現地で困ることたくさんあるので、(調べていても困ることもあるけどw)事前に調べて情報をインプットすることはメリットしかないです。
私もドイツにきて言語は全くできないですが「事前に調べておいてよかった~」と思う瞬間がいっぱいあって、なんとかやっていけてるのでぜひぜひ参考の1つにしていただけると嬉しいです。

個人の体験なので、体系的な情報をご提供することは難しいのですが、浅く広く知識を身に着けるという意味で少しでも移住したい方の不安や疑問点を解消するお手伝いができたらいいなーと思っています。

ドイツに移住した理由などは、前回の自己紹介の記事で投稿させてもらっているのでぜひ見ていただけると嬉しいです。

今日はドイツ移住ガイドの第1弾として、日本で準備したことについてご紹介します。

日本で準備したこと

6か月前~

半年前からどの都市に住みたいのか、何のビザが必要なのか、家探しどうやってやるのかなどなど、色々調べ始めました。

1.どこの都市に住みたいか調べる

よし、移住しよう!と決めた後、夫の会社がリモートOKだったので、ドイツのどこの都市にするか?というのをまず調べました。
色々案を出し合って、良さそうだねと出てきたのが
ベルリン」と「デュッセルドルフ」。
あとは実際に家探しをして決めようと話に。

住みたい都市の決め方は人それぞれ基準が違うと思うのですが、我が家は
1.それなりに栄えていること
2.治安が良いこと
でした。

あとはベルリンはITのスタートアップが多いので、
ITの方とのコミュニティが作りやすそうということで
第1希望:ベルリン
第2希望:デュッセルドルフ
という感じで最終落ち着きました。あとは家が見つかればという感じで。

現在ロシアのウクライナ侵攻と、新型コロナウィルスの影響でドイツ自体物価が上がっています。
それでもベルリンとデュッセルドルフであれば、ベルリンのほうがまだ安いかも?というくらいです。ただベルリンは住みたい人がいっぱいいるので家探しが超難関です。。。


2.何のビザが必要なのか調べる

ドイツに長期滞在するとなった場合、問題はビザ。
自分が何ビザで滞在できるか?というところをまず調べました。
まず夫は現地企業で働くので雇用契約を持っているので、
その場合は労働許可付きの滞在許可証が申請できます。
労働許可付きの滞在許可証にはいろいろな種類があります。
私の場合は、労働許可付きの滞在許可証を持っている配偶者への帯同であれば、帯同ビザが取れます。

夫👨:労働許可付きの滞在許可証を現地で申請
私👩:帯同ビザを申請

ここで1つ懸念事項が。
帯同ビザの場合、滞在許可証をもつ配偶者ありきでの申請になるので、
夫の申請が無事に通らないと、自分も申請をすることができません。
ビザなしでいられるのはシェンゲン協定国内だと90日。
申請中であれば仮ビザを発行してもらえるらしいのですが、
「滞在許可証を持つ夫だけ?それとも私ももらえるの?」
っていうところが全然わからずだったので、不安でした。

ビザ申請サポートを行なっている法律事務所に確認したところ、
夫と同じタイミングで帯同ビザの申請も可能で仮ビザも人数分発行してもらえると回答をもらいました。

※ ドイツは難民の受け入れ(ウクライナ)等もあって、
外国人局の人材不足で業務がパンクしているため、滞在許可の取得にはかなり時間がかかります。
シェンゲン協定の90日以内に、外国人局の申請さえできてアポが取れれば、90日を超えてもドイツ国内にいることは可能です。


3.ドイツの家探しの方法は?

現地で家探しをするならコレ!というサイトが出てきたので、その4つで探すことにしました。

1つがWUNDERFLATS
これは家具付きの物件探しをする場合にとても使いやすいサイトです。
相場から見ると割高ですが、家主との間にWUNDERFLATSが入ってくれるのでトラブルも回避できるし、自分たちで水道やら電気屋らインターネットなどを契約する必要がありません。
移住したてでまだ家具がないときなどに利用できるサイトかなと思います。
割高とはいえ、友人とルームシェアしながら住む、なんてこともできちゃいます。

2つめがImmoScout24
日本でいうHOMESとかSUUMOみたいなものです。現地のドイツ人の方もこのサイトを使って家探しをしています。そのため基本ドイツ語。
アプリは英語表示もできるけど、割とドイツ語翻訳しながらじゃないと結構キツいです。物件は家具なしが多いです。
ただ仲介業者を通さず家主が直接出している物件もあるので、仲介手数料を取るところもなく明朗会計。長く住む&ドイツ語ができるならこちらで探した方がお得だと思います。

3つめはMixB
賃貸物件だけでなく、日本人のコミュニティサイトという感じです。
投稿は無料なので、家探しています!と掲示板に投稿することができます。
値段はん~。ピンキリですが日本語OKみたいなものだと結構相場より高い値段設定だったかなという印象です。

4つめはAirbnb
割高なので短期賃貸向けです。上3つで見つからなかった最終手段ですw
「住民登録できる~?」って一言事前に家主に確認が必要ですが、一応できるところもあります。値段高いけど・・・とりあえず3か月住んで、現地で探すパターンになります。

私たちはWUNDERFLATS、immoscout24、mixBそれぞれで家探しをすることにしました。
ベルリンは家探しが本当に難しいというので、三刀流で数撃てば当たるかなと。
実際の様子は別の記事にまとめていますのでもしよかったら見ていただけると嬉しいです!
MixBで若干詐欺っぽい?物件に引っ掛かりそうになったのでここの話も書かせてもらっています。(日本人だと思って信用してはいけない)


4.断捨離する

UnsplashのSarah Brownが撮影した写真

日本で置いておくもの、現地に持っていくもの、
それって本当に必要?ってものを改めて整理。
粗大ごみや捨てるものはメルカリ、ジモティを利用して出品しまくりました。どうしても売れないものは粗大ごみ回収センターを利用。
結果15万円くらいは現金化できたので、渡航代くらいはペイできたと思います。事前に出しててよかったー

取っておきたいものは、夫の実家のガレージが余っているので使ってよいよ~と義理のご両親から快く許諾を得ましたので、買って間もないコアラマットレスなどを置かせてもらっています。

3か月前~

1.ビザの申請書類準備のスケジュールを立てる

直前になってめちゃくちゃ焦るタイプなので、強制帰国にならないように3か月前くらいから書類準備の段取りを立てました。
ビザについては、以下の記事でも記載しているので参考になさってください^^

2.働いている会社に退職する意思を伝える

当時私は日本で会社員だったので、ドイツに移住することを考えている旨を上司に相談しました。
私が働いていた会社は、テレワークがスタンダード化して、国内であればどこでも住んでOKという感じに規則が変わったので、できれば海外でも今の仕事を続けたい、正社員のまま働きたいという思いを伝えてみました。

色々上司が人事の偉い人に掛け合ってくれたりしてくれたのですが、情報セキュリティや保険や年金のこともあり、正社員での海外移住はNGという結果に。
もう辞めるしかないかな~と思っていたところ、会社から「業務委託契約を結んで仕事を続けるのはどう?」と提案していただいたので、今は業務委託としてお仕事を続けさせてもらっています。(当時の上司には本当に感謝。)

3.日本とドイツの税金どうなるの?を調べる

ややこしいのが税金関係です。本当にややこしいです。
住民票を抜いていれば、日本の居住者ではないんだから支払う義務はないんでしょ?というわけでもないのです。状況によっては、海外に住んでいても日本居住としてみなされ納税義務が発生する場合もあるようです。
この辺りは本当にシチュエーションによって変わるので、専門家にご相談されるのが良いと思います。
そして人によって働き方や境遇が異なると思いますので、体験談の記載は控えようかなと思います。
※ 私は専門家ではないので、誤った情報を発信することになるのを恐れているためです(笑)

全世界所得課税ってなに!
私の税金は日本とドイツどちらに納めればいいの?
そもそも日本で確定申告どうやるの?私もう日本にいない!
色々な疑問がありました。

所得税について
会社員で年末調整で会社側が今まで全部やってくれていたので、どうすればいいのかさっぱり分からない状態でした。
私はややこしすぎて調べても分からなかったので、税務署に電話しました。税についての相談窓口というものがあり、無料で相談に乗ってくれます。
民間の有料の税理士サイトを見るよりまずは直接電話してみたほうがいいかなと。

私の場合は納税管理人を立てて、その方に代理で確定申告書を提出してもらえればOKとのことだったので、納税管理人の申請をしました。

住民税について
自分の住んでいる地域管轄の役所に電話しました。
私の場合は会社側で退職するときに、住民税の一括納付するかどうかというのを自分で選べたので、一括で納付しました。

社会保険について
これも日本年金機構に電話しました。
日本であれば、退職したら厚生年金と健康組合の保険からは外れて、日本年金と国民健康保険に切り替えることになると思うのですが、海外に行ったらどうなるのか?がよく分からずだったので確認しました。

全部自分でやるとなると超ややこしいですね。。。
ドイツでも税金周りはややこしいので専門家に頼もうかなと思います。

4.新型コロナウィルスのワクチン接種予約

当時、ワクチン接種3回受けていれば、渡航時のコロナの陰性証明書の提出が免除になるという規定があったので、受けました。
ワクチン接種証明書は、現在デジタル庁が出している公式アプリでも取得できます。(マイナンバーカードが必要なので住民票抜く前に取得しましょう)
一応私は心配性なので紙でも持っていきました。
紙は自治体でもらえるので、役所の方にもらいかたを聞いてみてください^^

ちなみに電子だけでも全然大丈夫です。紙の提示は今まで求められたことは一度もありません。私は携帯での充電がうっかり切れたら~とか考えてしまって念のため持っていきました。

5.家を探す

ひたすら家探しをしてました。
MixBで「私たち家を探してます!」という投稿をしたり、WUNDERFLATSImmoScout24でリクエスト送りまくりました。ベルリンとデュッセルドルフ含めおそらく100件くらいは送ってたんじゃないかなと思います。
残念ながら、日本からだとまだビザもないし、住所登録証明とかも出せないので全然返信ありませんでした・・・ただ諦めずに探してました。

1か月前~

1.ビザ申請書類を集める

こちらも何ビザかによって必要書類は全然変わると思うので人それぞれ、になってしまうのですが我が家の場合はこんな感じです。
とりあえず時間がかかったり、特定の場所で取らないといけないものが以下でした。

  • 最終学歴の卒業証明(英訳)

    • 教育機関へ行き発行してもらう。場所によっては郵送可。

  • ワクチン接種証明書発行

    • ワクチン接種後、住んでいる自治体で発行してもらう。無料。

  • 婚姻証明の戸籍謄本(アポスティーユ付き、認証翻訳付き)

    • 本籍のある役所で戸籍謄本を発行し、外務省でアポスティーユ印をもらいます。(郵送OK)
      その後ドイツ公認の認証翻訳士にドイツ語翻訳してもらいます。
      私はドイツ大使館のサイトに載っていた何人かに見積もりを出し、一番お値段がお手頃だった小林アニタさんに依頼しました。
      費用は7500円でした。枚数と文量でどこも翻訳料金が変わるみたいです。
      役所での戸籍謄本発行~認証翻訳まで大体3週間くらい見ておけば余裕です。

2.日本で契約しているものを解約する

  • サブスクリプションサービス

    • NetFlix

      • ドイツでは日本圏内のものを見るならVPNとか何か特別なもので設定しないとみられないです

    • Amazon Prime

      • ドイツでは日本圏内のものを見るならVPNとか何か特別なもので設定しないとみられないです

    • 弁護士ドットコム

      • 一度も使っていないのになぜか毎月330円払っていた

3.住所変更する

  • クレジットカードの住所

  • そのほかアカウント登録した色々なサービス

4.日本の家の解約 & ドイツの家を探す

日本の家の解約日とか電気とかガスとかインターネットの解約などをやりました。

結局私たちはドイツでの家が見つからず、Airbnbで住民登録できるところを探して、そこに3か月住むということで落ち着きました。150件くらいリクエスト送ったんじゃないかな・・・悲しみ・・・
Airbnbは短期賃貸用なのでその分お値段も割高です(泣)
3か月の間に現地で探すということでこの前やっと契約できたので、ドイツに来てからの家探しは別の記事でまとめたいと思います。

5.運転免許の更新

海外で車に乗りたい場合、日本で免許を持っていればそれを生かせる場合があります。ドイツはいずれはドイツの免許への書き換えが必要ですが、日本の免許証と翻訳証明(これは在ドイツ日本大使館で取れる)を持っていれば半年間は車乗れます。
なので日本の免許証をお持ちで有効期限が切れそうな場合は更新したほうがお得です。

6.自動車保険の無事故証明の英訳

日本で5年以上自動車保険に加入している場合は、
自動車保険契約中断証明書と呼ばれる、自動車保険の無事故証明の英訳を取っておくとよいです。

将来的にドイツで車を購入することがある場合、こちらでも任意保険に加入することになりますが、英訳があれば保険代が割引されます。
※日本で5年以上乗っていた場合のみ。それ未満だと割引はありません。
我が家は加入歴が5年に満たなかったので取得しませんでした。

渡航1週間前

1.必要なものを買う

渡航で必要なものを買いましょう。日本から持っていきたいもの諸々。
私はこんなものを買いました。

  • 洗濯ネット(大中小1つずつ)

  • 日本のもの(箸2セット、出汁、ふりかけ、七味・一味唐辛子、お気に入りのお茶碗、マグカップetc)

  • コンセント変換プラグ(5〜6こ)

  • ドイツ在住の友人への土産

  • コンタクト(半年分くらい)

2.会いたい人にあっておく

しばらく会いたい人に会えなくなるので、友人や家族に会いましょう。

3.転出届を出す

役所に転出届を出しました。転出日の2週間前から申請が可能なようです。
転出すると、マイナンバーカードは無効になるようです。カードは返却するのではなく手元にあり、番号もまた日本に戻ってきたときに復活させる手続きをすればまた使えるようになると説明がありました。

渡航3日前

1.荷作りする

持って行ってよかったものとか、これいらないんじゃない?とかはまた別でまとめますがとりあえずこんなものを用意しました。

  • 服(上下5〜6枚)

  • 冬物コート1着

  • 電子機器付属品(キーボード、マウス、PCスタンドetc)

  • 洗濯ネット(大中小1つずつ)

  • 日本のもの(箸2セット、出汁、ふりかけ、七味・一味唐辛子、お気に入りのお茶碗、マグカップetc)

  • コンセント変換プラグ(5〜6こ)

  • ドイツ在住の友人への土産

  • 基礎化粧品

  • メイク道具

  • コンタクト(半年分くらい)

  • 海外対応のコテ

  • 薬(アトピーの塗り薬)

2.日本でうまいもん食べておく

美味い日本食は当分食べることができません。食べられても高いです。
食べたいものたらふく食べることをおすすめします。

渡航前日

1.PCR検査受ける

ワクチン接種していれば陰性証明は不要だったのですが、一応、念のため。当日空港行って、あなたコロナだよなんてことになったら怖いなと思い陰性証明書も発行できる木下グループで受けました。

渡航日

準備万端なのであとはもう、元気な体だけです!良い旅を!

おわりに

長くなりましたが、ドイツへの移住ガイド第1弾として、日本で準備したことについて投稿させていただきました。

次回はドイツへの移住ガイド第2弾、
ドイツに着いてから3か月以内にやったほうがいいこと
です。読んでいただけると嬉しいです!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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