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【ピアノ部屋】に絵を飾ってみました

 グランドピアノを購入・搬入の際にやりたかったこと。それはピアノ部屋の整理&模様替え。しかし生来の面倒くさがりなので、部屋を片付けてピアノを搬入できるスペースを作っただけで満足してしまい、ちっとも部屋の模様替えは出来ていませんでした。。。

 なので、模様替えのモチベーションを上げるために、先に何かピアノを弾く際にインスピレーションが沸く絵を飾ることに。

 ちゃんと額装した絵を飾る気は毛頭なく、安価なポスターをフレームに入れて飾るだけで僕は十分です。

 ピアノが置いてある部屋は和室なので、長押の上に賞状や遺影のように飾ることにします。譜面台に遮られず視線を上にちょっと上げるだけで目に入ってくるし、グランドピアノの上には物を置きたくないので。

 さて、何を飾ろうか。

 和室だから北斎巴水などの日本画や版画が合いそうだけど、やはり音楽に関連する絵を飾りたいな。。。

 しかし、遺影の定番の位置だからといって、学校の音楽室みたいに作曲家の肖像画は飾りたくはない。その作曲家の曲を演奏するときに何だか睨まれてそうで弾きにくいよね。。。

 ピアノ教室のレッスン部屋なんかでは「ルノワール/ピアノに寄る少女たち」がおそらく定番なんでしょうが、あまりに安直というか直接的なので好みじゃない。

 なので、もう1つ、定番といえば定番だけど、直接的でなく、抽象画のほうで定番だと勝手に思っている「カンディンスキー/コンポジション 8」を飾ることにしました。

色と音の共感覚を持っていたカンディンスキー

 ワシリー・カンディンスキーは、ピエト・モンドリアンなどとともに抽象絵画の創始者と言われている人。そして、主な作品を

  1. インプレッション(印象):外面的な自然の印象

  2. インプロヴィゼーション(即興演奏):内面的な自然の印象

  3. コンポジション(作曲):内面で時間をかけて形作られ、練り上げられた表現

といったように音楽的な用語で分類、つまり作品を音楽的な観点で捉えています。

 実際、カンディンスキーは色を音として捉える共感覚を持っていたと言われていますが本当なんですかね(ピアノなど音楽をやっている人の共感覚とは逆?)。

 もしそうならば、カンディンスキーにとってまさに絵を描くことがそのまま作曲になるのもうなづけます。

 僕はカンディンスキーの絵を見ただけで音が聴こえてくるような感覚は残念ながらありませんが、音を色で、リズムを図形でといったようにこの絵が音楽を表しているということは何となくわかります。

 音楽に対してジオメトリー(幾何学的)な印象を前からもっていますし。

ちょっとした共感覚は子供のころにもあった

 ピアノなどの楽器を演奏する人には、音を聴いたときに色のイメージが想起される共感覚を持つ人は多いとされています。

 よくネタに上がるのは調(キー)ごとに色を感じるというものですよね。僕も子供のころによくレッスンで弾いていた臨時記号4つまでの調に対する色のイメージは確かに持っていたと思います。例えば、

ハ長調(C dur)・・・・・ノーマルな
ト長調(G dur)・・・・・飛行機や空のイメージで鮮やかな青
ニ長調(D dur)・・・・・エネルギッシュで元気なイメージのオレンジ
イ長調(A dur)・・・・・エキセントリック、奇抜なイメージの黄色
ホ長調(E dur)・・・・・おとなしく上品な薄い藤色
ヘ長調(F dur)・・・・・自然で田舎的、家庭的なイメージの
変ロ長調(B dur)・・・・都会的でお洒落なイメージの鮮やかな紫
変ホ長調(Es dur)・・・・理科室的、不可思議なイメージの青紫
変イ長調(As dur)・・・・内面に情熱を秘めているイメージの

といった具合に。なぜか、短調は色のイメージがありません。短調の曲はあまり好きではなかったからかも。

 以前にも書きましたが、僕がピアノを弾く理由は、子供の頃のピアノ教室に通っていたときのノスタルジックな想いを味わうためなので、まさに色の共感覚を呼び起こすカンディンスキーのこの絵は、僕のピアノ部屋にぴったりの絵です。隣に配置した時計とも何となく合っています。

ちなみにこの記事を書くときに以下のページを参考にしました。

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