冬は乾燥に悩まされる季節。
手荒れ、肌荒れ、感染症など、乾燥によるトラブルは少なくありません。
私も仕事柄、乾燥には悩まされます。
トレーニングウェアで静電気が発生しやすかったり、施術で手の油分が奪われたりで手先のカサカサや、静電気パチパチには毎年悩まされます。

スタジオに来るマラソンランナーさんも乾燥に悩まされる方は多い。

カラダの乾燥はこうして起こる

どうして冬に乾燥するのでしょうか。
気温が低くなると、空気中に含まれる水蒸気は少なくなります。
反対に気温が高くなると、水蒸気は多く含まれます。
気温と湿度はこのような関係にあります。
そして、エアコンの使用によって乾燥は加速します。
エアコンの多くが、空気を温めて室温を上げます。
室温を上昇させる過程で乾燥が生まれます。
だから冬は加湿器が必要なんですね。

外気が乾燥することで肌の水分も奪われます。
また、肌の水分を保持するために重要な角質細胞間脂質や、皮脂、保湿因子などが低下しても乾燥は進行します。
どちらかを絶たないと、乾燥は加速すということでしょう。

乾燥するとどうなる？

この乾燥まっしぐらなサイクルを絶たないと、

• 肌荒れ

• かゆみ

• 腫れ

• 赤み　

などの皮膚トラブルを引き起こしてしまうかも。
できることなら症状が出る前に予防したいですよね。
ここからは、マラソンを楽しむ方に起こりやすい肌荒れについて書きたいと思います。

マラソンランナーの肌荒れ予防策は？

調べればたくさんの対策があります。

まず、皮膚のバリア機能が崩れると、細菌やアレルゲンが侵入したり、外からの刺激に弱くなります。
ストレスによっても、バリア機能が崩れることがあります。
花粉症の時期に肌荒れしたり、精神的ストレスが蓄積すると肌が荒れたり、紫外線に長時間当たると肌が赤くなったりしませんか？
また、アレルギー反応が強く出るのは、人生の節目や転機に多い傾向があります。ストレスが強くかかる年の花粉症はひどかったり。

では、マラソンランナーができる対策はあるでしょうか。

まずは紫外線対策です。
夏場対策しているけど冬はしていないという方がほとんどでしょうか。
（夏に比べて）冬は紫外線量は少ないが、乾燥した肌は紫外線に弱いと言います。だから紫外線対策は、夏だけではなく通年必要なんですよ。
今日から練習前に紫外線対策を！
ボディークリームを使用したり、アイウェアも対策になるので活用しましょう。

次は保湿。
練習後（入浴または）シャワーを浴びたら、すぐ保湿することをお勧めします。肌荒れしている場合は、熱めのお風呂で症状が悪化するケースもあるので注意が必要とのこと。

移動の際、花粉症対策や感染症対策でマスクを着用する場合は、肌ストレスの少ないマスクやワセリンを活用して肌への摩擦を軽減しましょう。

ビタミン（特にB2/B6/C）やたんぱく質を意識した食事も重要。
代謝促進や皮膚のターンオーバー、皮脂分泌を助ける栄養素は欠かせません。
そして水分摂取ですね。
紫外線対策同様、夏に比べて意識的に水分摂取をされる方が減る印象。
冬は乾燥しているわけですから、体内に取り込む水分摂取も怠らないように注意しましょう。

そして睡眠も重要です。
この記事をお読みいただくランナーさんのほとんどが、ビジネスマンと思います。仕事と練習で疲労した身体を休めるには栄養と休息（睡眠）はとても重要です。寝る子は育つといいますが、大人も同じ。
トレーニング効果をつなげるためにも、睡眠環境は見直しましょう。

対策をまとめます。

• 紫外線対策

• 保湿

• アレルギー対策（マスク選びとワセリン活用）

• 食事

• 睡眠

• ストレスを溜めない

を心がけましょう。
ケガも肌トラブルも【予防】が大切です。

春になるとカラダがかゆくなる？

春になるとカラダがかゆくなる方いませんか？
これは、寒い冬の間は、カラダは熱放散を抑え、内臓を中心に血流が保たれ、末梢への供給が減ります。
それが春になって暖かくなると、体内循環の変化でカラダがムズムズかゆくなることがあるそうです。

人のカラダも気候変化に敏感なんです。
季節の変わりを教えてくれる二十四節気という考え方があります。
スポーツを楽しまれる方は、季節の変わり目を意識しながら生活することをおススメしています。
より良いコンディションで練習を続けるためには、季節の節目を理解し、適切な対策を丁寧に続けることが重要なのです。

ここまで、乾燥と肌荒れについてを書いてきましたが、何らかの症状が続く場合は専門医へ受診しましょう。

ミドルエイジに差し掛かったら、肌トラブルへの対策もぬかりなく。
ご清聴ありがとうございました。