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また今年もこの日がやってきた

1年前に決めたことを私はちゃんと覚えていた。

午後から予定があったので少し早めに起きていそいそとツリーを飾りつける。1回やったからなのか,昨年ほど苦戦せず30分ほどでツリーが完成した。
相変わらずピカピカした電飾が綺麗だ。

1年越しの約束が無事守られたことに安堵して,電飾を眺めながらコーヒーを飲んだ。

別に大したことでなくてもいい。
ただ,こうやって少しずつこの部屋での『恒例』が増えるのが嬉しかった。

それはどう表現したらいいのか難しいけれど,私が1人でも生きていけているという証のような気がするのだ。1人と言ったって完全に自分1人ということではなく,「自立して生きている」というほうが正確かもしれない。

誰かに幸せにしてもらうのではなく,自ら幸せを感じる方法を知っていること。そしてそれを適切に用いながら生きていくこと。
簡単なようで難しい,私の人生における大きなテーマの一つだった。

ツリーだって,別に無理に飾る必要はない。
普段は私しかこの部屋に住んでいないのだから完全に自己満足の行動だ。
それでもこうやって我が家の恒例として飾るのは私にとって楽しいことで,これから約1ヶ月半ずっと楽しい気持ちでいることができる。
それだけで十分意味のあることだと思う。

誰かのためにではなく,自分の希望や喜ぶことを選んで叶えるという選択をすることが,健やかに生きていくためにとても大切なのだと知った。

他人に向けていた愛情を,時々は自分に向けたって悪くないと思う。
自分だけ,とか相手だけとなるからうまくいかないのであって,両方愛情をかけたっていいのだ。むしろそのほうがいいのではないかと思う。

たとえこの先大きな変化が訪れたとしても,そんな風に生きていくことを私は諦めずにいたい。





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