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月経カップを誰に売るか。刑務所、農家、意外な販路がたくさん!

月経カップを取り扱う企業が増えてきましたが、タンポンさえ売れない日本では、なかなか普及に至っていないようです。

今日はそんな企業が「今すぐ営業をかけるべき」な販売先についてお話ししたいと思います。

日本でものすごく穴場な営業先は

刑務所、自衛隊、婦人科クリニック、空港の売店などです。それではここから、国内外の事例を参考に状況を深堀していきましょう。

たくさんあるので、参考にしてみてくださいね。

1. 刑務所

先日ネットで「刑務所で生理ライフって?」という趣旨の記事をいくつか発見しました:

海外では受刑者の数が多すぎて、ナプキンやタンポンを必要分配布できない場所が多いそうです。昨今では囚人の人権について、疑問の声が多数上がっています。塀の中にいる人でも、人は人。最低限の生理ライフを送る権利があるのです。

インドの女性受刑者ともなると、とんでもない環境で暮らしているようです。

日本ではどうでしょうか。調べてみても記事が全然ありませんでした。少なくとも、刑務所は受刑者の生理のために、様々なコストをかけています。

・洗剤代
・ナプキン 代
・ゴミ袋代
・水道代
・電気代
・備品管理の人件費
・経費管理の人件費 etc

それらを大幅に節約できるのが「月経カップ」の良さではないでしょうか。きちんと使えばゴミは10年出ませんし、少しの水で洗えて衛生管理も簡単です。経費を抑えたい刑務所は、月経カップの良き販売先となり得ます。

日本だけでなく、中国やインドネシア、マレーシアなど、人口の多い国で営業をかけたら、一体どれだけの月経カップが売れて、どれだけエコにつながるでしょうか。

海外では日本製の衛生用品は、とても人気があります。台湾のドラッグストアは日本製品だらけ。遠くオーストラリアでも、日本のナプキンが普通に売られています。海外製品の質が悪いわけではないですが、日本の製品=クオリティが高いという神話は、2021年の今でも健在なのです。


2. 自衛隊

お次は自衛隊や軍隊です。勇ましく働く隊員たちが、どんな生理ライフを送っているか知っていますか?自衛隊の生理事情は検索しても全然情報がでてきませんでしたが、一部の陸上自衛隊では、普通にロリエのふんわりタイプを使っているようです。

激しいトレーニングをするのに、ずれたりしないのでしょうか?

海外のミリタリー女子に関する記事はいくらか有りました:

綺麗な水が手に入らないところで月経カップを使うのはやめた方が良さそうですが、基地内にいるときはかなり重宝するでしょう。洗濯の手間がかからないから、分単位で行動している隊員に大ウケなはず。

月経中の隊員・兵士への対応の仕方が書かれた記事(英語)もあります。営業資料作成の参考にどうぞ:
https://juniorofficer.army.mil/why-leaders-challenge-the-stigmatization-of-menstruation/


3. 警察

女性警官の方々は、男性社会の中で勤務されています。生理用品を変えたくても変えられない状況も多いようです。

月経カップなら最大12時間くらい装着していられるので、なかなかトイレに行けない警官の方にぴったりです。

保守的な国では、生理ライフの向上を目的に、様々な取組が行われています。インドではお巡りさんが立ち上がり、ナプキンの自販機を警察署に設置したそうです。

インドの人口は今や中国とほぼ一緒、およそ13.5億人。爆発的に増加しています。それと同時に、生理用品の需要も登り調子:

ナプキンやタンポンならゴミになりますが、月経カップならものすごい量のゴミを減らせます。今すぐに普及は難しいかもしれませんが、投資していく価値は十分にあるでしょう。


4.スポーツ選手

間違いなく売れますよね。水泳やビーチバレー、陸上など、ウェアがきわどい種目は特に。学生さんにも需要がありそうです。

私は昔バスケ部でしたが、準備運動のときやランニングするときは、横漏れがいつも心配でスパッツを二枚履いていました。試合の時は短パンの中にユニフォームの裾を入れないとならず、お尻を隠すことができません。思春期だったので、血が漏れていないか心配で心配で、本当にいやでした。それに、ポーチをもってトイレに行くことの恥ずかしさと言ったら!月経カップは学生さんにぴったりな商品ではないでしょうか。

生理が原因で、スポーツを諦める子はたくさんいます。アメリカだとタンポンが主流ですが、日本ではまだまだナプキン派が主流。スポーツを楽しみたい人たちがアクティブに過ごせるように、月経カップの使い方を教える必要がありそうです。若いインフルエンサーを起用すると、影響力があって良いでしょう。

またヨガスタジオ/フィットネススタジオで働くインストラクターの方、毎日通いたい会員さんたちにも、月経カップは大人気です。ナプキンだとラインが透けそうで怖いんですし、タンポンだとシャワールームに行く時紐が見えそうで恥ずかしいですよね。

都度払いのスタジオだと、生理中の生徒さんからもコンスタントに売り上げを得ることができるようになります。


5. 病院

患者さんは白いシーツに不安を覚えています。それに、長引く入院生活は家計を圧迫しますから、節約に繋がる月経カップが大いに活躍します。多忙なお医者様や、白い制服で働く看護師の方々にもお勧めしたいですよね。

特に営業をかけるべき相手は、個人経営の婦人科クリニック。お医者様さえ気に入ってくれれば、取り引きがとんとん拍子に進むようです。患者さんの多くは生理に悩む人たちですから、クリニック内で売ってもらったり、パンフレットを置かせてもらうと良いでしょう。



6. 農家

畑にはトイレがなく、ナプキンを変えられません。カバンを畑に持っていけないので、ナプキンも持ち歩けないんです。私が農家でバイトしていたときは、夜用をつけてスパッツをはき、シャカパンをはいて万が一に備えていました。節約したい外国人実習生の方たちにも、お勧めしたいですよね。

https://hojin.or.jp/files/standard/03roudoukankyoukaizen.pdf




7. 空港の売店

旅行者は荷物は1gでも減らしたいから、嵩張る生理用品を荷物に入れたくありません。しかも飛行機内のではトイレに行くのも一苦労。

国際線、とくに欧米行きの近くの売店においてもらえれば、搭乗前に気軽に購入してくれるでしょう。それに、業務中忙しいCAの方々からも「何度もナプキンを変えなくて済む」と人気なようです。


8. 大企業のトイレ内

私は以前、東京の大企業で働いていました。トイレの稼働率は常に30%以上。常に誰かが使っています。みんな少なくとも、一日2回はトイレに行きます。もしそこに広告を出せたら、ザイオンス効果のおかげで貴社の商品に勝手に好意を抱く様になるでしょう。

始めるところはもう始めています。



いかがでしたでしょうか                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  月経カップの営業先は山ほどあります。

ただ、シリコンが環境に与える影響は、まだわかっていないのが現状です。自然界で生物分解しませんから。プラスチックより環境に悪影響がない、というのは間違いで「何もわかっていない」と答えるのが2021年時点では正しいでしょう。

シャンプーはシリコン入りをやめようと言っているのに、「プラスチックより環境に優しい」という触れ込みで、様々なシリコン製品が増えてきています。


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