関西は桜が満開の時期だ。近くの公園に寄って、少しだけ桜を見た。日曜は花見客が多くて、そこかしこでほろ酔い気分の大人たちと、遊びまわる子供たちの楽しそうな声が聞こえる。僕は仕事前だったので「お酒飲みたいな」と羨ましく思いながら散歩していた。

　なぜ他の花はあまりしないのに、桜だと花見をしたくなるのか？

　それは寒さから解放されるちょうどよいタイミングだからかも。ふるえて縮こまっている所から、外に出やすい気温になるときに咲くからかもしれない。ちょうど家から出て「外で遊ぼうか」となる気分になるときにきれいに咲いてくれるから、遊ぶいい理由になるからかもしれない。

　ここ何年かは開花も満開になるのも例年より早くて、競馬の桜花賞が〝葉桜賞〟になってしまう年もあった。個人的にはこの傾向が続くなら「前週の大阪杯と入れ替えることも考えた方がいい」と提案したくなるくらいだった。

　今年はきれいな満開になってくれたね。あたたかい気分になってきた。馬券は外れちゃったけどね。