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アスリートとAmazonアドオンアイテム

感情的にならず「心のスイッチを切って」スポーツの様々な側面を見てきている当アカウント。今回はアスリートとAmazonのアドオンアイテムである。

アスリートとかけてAmazonのアドオンアイテム、ととく。その心は「単体では買えない」。

Amazonのアドオンアイテムとは?

そもそもアドオンアイテムをご存じだろうか?Amazonでは、一定の額の買い物をすると、かなりお得に買える商品がある。私もよく利用する。

具体的には検索すると以下のようにある。

amazon.comのAdd on itemとは、25ドル以上注文すると買える特売品で、「Add-on Item」のアイコンが付いています。25ドル以上の注文はアマゾンから発送のアイテムのみでとなります。

他にも似たようなスーツの割引で2着目1000円などもある。これらの特典は、単体では買えない。あくまでも2着目が1000円なだけであって1着目は1000円ではない。前提が必要である。

何に付いた特典か?

現状反動もあるが、依然として性別や年齢・国籍によって差別されない社会を目指している。しかし一つだけ徹底的に差別されるものがある。本業である。

引退したら「元に戻る」

スポーツ選手の数々のインタビューにおいて、職業の話が出てくるのは興味深い。

他の人から見たらスポーツ選手じゃなくて、ただのフリーターなんですよ。
ギャップ—というより、元の世界に戻ったという感覚が近いかな
五輪銀も人生変わらず猛勉強で博士課程に 平岡拓晃さん

この「元に戻る」や「変わらず」というのは本業、またはスポーツに打ち込んでいなかった場合に行っていたであろう職業を指すものととることが適切であろう。

メダルを取っても何にもならない?

「メダルを取っても何にもならない。」こういう表現は、よく聞く。世界大会で活躍しても何にもならない。オリンピックに出ても何にもならない。メダルを取っても何にもならない。

テレビに取り上げられたり、インタビューを受けたりといろいろな恩恵を受けているように見えるが、ここでいう「何にもならない」は、活躍後に一瞬だけ取り上げられたとしても、半年1年後には元に戻りになる。経済的にも発展しないし、社会的地位も上がらない、ということだろう。

しかし、これも逆に考えてほしい。例えば大学を中退して以降、正社員としては内定が出ず、日々非正規社員やアルバイトとして働いている場合、テレビの呼ばれることや、記事にされること、ヒーローインタビューとしてお立ち台に上がるようなことがあるのだろうか?英語で外国人キャスターが話しかけてくることなんてあるんだろうか?まずないだろう。さらにメダリストとして報酬が出た場合、例え500万円であったとしても、普段のフリーターとして働いている場合の年収を超えた額をもらえるわけである。

例えば上記の状態でスポーツを除いた場合にジャーナリストに取り上げられたとしても、インタビューで目線が入っていたり、首より下のみが映っている。音声もボイスチェンジャーでロボットのように去れた声で、名前はもちろん仮名。

こう見るとインタビューとして記事なったり、呼ばれているだけで大成しているように見える。

引退したら元に戻る。


アドオンアイテム

ここで、スポーツ以外の本業でもある程度の「実績」があった場合にはどうなっているだろうか?スポーツを引退した後、キャリア転向により取り上げられている例ももちろんある。

第二新卒が熱い 元ロッテ田中投手、三井物産入社へ

プロ野球選手となったのちに、三井物産に転職された方のインタビュー。よく読むと京都大学工学部出身のようである。

これを例としてまとめると、プロ野球選手を引退して三井物産に就職。


25歳の東大卒元Jリーガー社長が挑戦する スポーツクラブ経営の新展開

Jリーガーを引退した後、サッカークラブの社長に転職されている。この方は東京大学卒のようである。

この例もプロサッカー選手を引退してサッカークラブの社長に転身。


年収1000万円捨て夢へ 医師とハンドボール選手「二刀流」中村彰吾の挑戦

この方は医者として仕事をされながら、ハンドボール選手として活躍されている。

この方はまだ現役であるが、引退したら「医師」になる。

上記のような例を見ると、スポーツ以外の「本業」があれば、セカンドキャリアも安定しているように見える。


なお、現代のスポーツ大会の構造は古代ローマ時代の剣闘士と同様であることは何度も述べている。


ごく一部のトップ剣闘士以外は戦死していたようだが、変わった方もいたようである。

コンモドゥス ―権力の魔性に翻弄され、趣味の世界へ逃避した若き剣闘士皇帝―

剣闘士は戦争捕虜や奴隷がなった卑しい身分の扱いであったが、コンモドゥスも行っていたようである。この男は皇帝であった。要するに皇帝の身分のものがスポーツのように剣闘士をやっていたのである。この例でも仮に剣闘士を引退していても皇帝に「戻る」。

スポーツもアドオンアイテム

Amazonの買い物ではアドオンアイテムだけを買うことはできないように、スポーツだけ出来ても、キャリアは厳しい。逆に本業は強ければユニークなキャリアへの強力な武器となる。

再掲するが、アスリートとかけてAmazonのアドオンアイテム、ととく。その心は「単体では買えない」。

逆に最も再現性が高く、効率もよく、有効なキャリアを築くには、「本業」を充実させること、そのものなのではないだろうか。

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