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風の官能性

雨が降ったあとの、
風が好きだ。



すぐに崩れ落ちそうになる心に、
優しく触れてくる。



雨の匂いがする風は、
なんて官能的なんだろう…



少し寂しそうな憂いと、
憂いの奥に香る、
しずかな情熱があって
甘く、やさしく、せつない。



せつなさを妊む風は、
わたしのせつなさと
くるくるとブレンドして、
また誰かのせつなさに触れるために
いつのまにか
立ち去っていく。



きっと、
人もそうなのだろうか。



己のせつなさを閉じ込めると、
人のせつなさも閉じ込める。



己の哀しみを封印すると、
人の哀しみも封印する。



わたしは、官能的な風になりたい。



せつなさも、
寂しさも、
苦しみも、
痛みも、
悦びも、
すべてを知る風になって、



あなたに
優しく触れる風になりたい。



そして、
ときには汚れを洗う強風にもなり、
あなたをつらい夢から
目覚めさせたい。



優しさと、厳しさの両極をもつ風になって、
すべてを自然の姿へと
還したい。



表参道フェムケア助産院の
笹下優姫さんのインスタとYouTubeに出ています!
ぜひご覧くださいませ✨







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