今年も「スイーツパスポート札幌」が発売された。会計時にこれを見せれば、通常700円以上するケーキや和菓子、パフェ等がワンコイン(税込)でいただける優れものだ。 冊子自体は980円＋税の値段だが、毎回200円以上お得になると考えると5回で元が取れる。昨年一緒に買った友達と札幌中を駆け回った。雪が降らない11月頃をタイムリミットとして、大学の夏休みを中心に消化していった。 スイーツパスポートは、買った時からスイーツパスポートが始まっている。何を言ってるんだ、という感じだが、実
20回目の誕生日を迎えたわたしだが、これまでの人生で楽しくない誕生日は一回たりともなかった、または楽しくない日はもう忘れた(笑)。誕生日の過ごし方は年をとるごとに変わる価値観とともに変遷してきた。 幼い頃、友達は多ければ多いほどよくて、とにかく人気者になりたかったあの頃は、毎年自宅で誕生日会を開いていた。自分のために友達に集まってもらおうとするなんて、今では全く考えられない。 中学、高校に入ると単独行動するのが恥ずかしいとまで思い始めた。空気が読めないだとか浮いているだと
わたしはいわゆる女の子らしい服装が大好きだ。最近は女性らしさを求めて随分と丸くなったけれど、白いワンピース、花柄のスカート。ガーリー、フェミニン。コンサバ未満。これは変わらない。 別に意識的にそのようにしているつもりはない。ただ、そのようなお洋服を見かけると胸を掴まれググっと掴まれるような、女性ホルモンが体中にブワッと分泌されるような、そんな感覚がわたしを支配する。いわば無意識下でそのような服装に惹かれているのだ。 しかし、そうなり始めたのは結構最近のこと。それ以前はその
わたしは愛知県出身で、去年の春から札幌で一人暮らしをしている。名古屋の夏は、本当に暑い。国内のほかの地域と比べても、その蒸し暑さはトップクラスだ。35度を超えない年はわたしの記憶にないし、統計をみれば観測を開始した1890年からずっと、8月の平均最高気温は32度前後。去年の夏には40度を超えたらしい。 名古屋の夏は、試練だ。ジリジリとした日差しに肌は焦げ、汗は滝のよう。青々と生い茂る木々に、幾度となく反芻する蝉の声。でも、負けず嫌いで変に根性がある自分は、そうやって自然の厳
わたしは明日、二十歳になる。これまでの誕生日とは訳が違うこの日のために、わたしは20年間の人生を振り返ろうとした。 同い年と比べると、わたしの精神年齢は相当幼くみえる。感情をそのまま表に出してしまう。せっかちで余裕がない。自分に自信はないけれど、時々根拠のない自信に満ち溢れたり。 こんな子供っぽい自分から抜け出したいと思い始めて一体どれくらいの時間が経っただろうか。 わたしは子供っぽい自分が実は少し好きだ。周りにもこのわたしを期待されている気がするし、あらゆることに実力
