見出し画像

ひょっとしたら昔は雷の電気を溜めていた⁈

昔の文献を探していたら「気海観瀾(きかいかんらん)」という日本で最初の「物理科学書」があることを知りました。

気海観瀾

「気海観瀾(きかいかんらん)」は、江戸後期の医者であり洋学者である青池林宗(あおちりんそう)が訳述とあります。気海観瀾

気海観瀾

青池林宗は伊予松山藩生まれ。父は松山藩医青地快庵。家業の漢方医学を修得したのち、20歳で江戸に出て、天文学や蘭語を学びました。

林宗は47歳の時、幕府の招聘を受け天文台訳員となり、蘭書(西洋の学術書)の翻訳に従事。

1827年、物理学の紹介書として「気海観瀾」を刊行。

この「気海観瀾」の紙面がネットにいくつかアップされていたのですが、ひとつ気になったイラストがあったのです。

それは...

雲から発生した稲妻が避雷針に落ちて、避雷針のある建物の下からは、隣の建物へと繋がる銅線のようなものが描かれてたのです!!

気海観瀾

これって...
雷の電気を蓄電している図に見えませんか?

ということは...
ひょっとしたら、1800年代には雷の電気を溜めていたとか⁈

ちなみに、描かれている建物は先の尖ったデザインの洋館であり、洋館はその多くが煉瓦で造られており、「煉瓦は蓄電池にもなる」と言われていますよね!!

とはいえ、巨大なエネルギーである雷を蓄電する技術はなかなか難しく、また、落雷だけではまかないきれないようですが、高度50キロから90キロの大気圏の上層部では「スプライト」と呼ばれる発光現象(放電)が起きているとも言われていることから、それを蓄電できる技術があれば最高ですよね!!

福島の原発事故一被災者としては、ぜひとも、そうした研究がどんどん進められることを願うばかりです✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?