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▶建築レポ #58『大阪倶楽部』

大阪・淀屋橋へ出向きました。
大阪・淀屋橋には美しい洋館が目白押しです。

今回ご紹介するのは大阪倶楽部です。
大阪倶楽部は、大正元年に設立された大阪で最も古い社交場であるクラブです。

鉄筋コンクリート4階建て、地下1階。
屋根は洋瓦葺き、外壁は瀬戸産、伊奈製陶製の素焼きタイルが使用されています。

日本銀行大阪支店の跡地に、設立後僅か2年で初代会館が1914(大正3年)9月に竣工するも、その会館は1922(大正11年)出火焼失。

現在の洋館は、焼失から僅か22カ月後の1924(大正13)年に竣工。
その後、海軍や米軍進駐軍(GHQ)に接収され、大幅な改修工事を得て今日に至っています。

バルコニーの上には魔よけの獅子が二匹。
美しく渦を巻く螺旋階段。

窓には色鮮やかなステンドグラスが用いられています。
特筆すべきは、玄関ホールにある泉盤の邪鬼です。

泉盤の邪鬼の口から出される水が邪悪な気を流す役割となっているのですが、邪気の目には翡翠が埋め込まれています。

※翡翠は不老不死および生命の再生をもたらす力を持つと信じられています。

いずれにしましても、美しい洋館がこれから先も大切に残されていきますように...✨

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