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じわリスト〜その一言が秀逸すぎる〜(5)

こんにちは!安江水無です。

女性にとってメイクって大事ですよね。でも、やり方を間違うととんでもないことに…!? がんばってメイクしたのに伝わらなかった、というお話です。

※「じわリスト〜その一言が秀逸すぎる」の正しい読み方
最後のほうに「一言」が絵で書かれています。直前の文章まで読んでからスクロールして絵を見てみてください。2倍楽しめます♫

出版社の編集部員というのは、だいたいにおいてイケてない。ハイファッションな雑誌の編集部だったらみんな超おしゃれなのかもしれないが、少なくとも私がいた編集部員はそうではなかった、と思う。

そうはいっても20代の年頃の女子が多かったので、社内に心ときめくようなイケメンがいなくとも、それなりにおしゃれには気を使っていた。洋服や髪型はもちろん、メイクもがんばっている女子も何人かいた。

その中で当時、20代半ばくらいだった「Aさん」は「彼氏が欲しい!」が口癖で、日々、結構おしゃれには気を使っていた。スタイルがいいので洋服が似合うし、洋服に合わせたメイクでバシッと決めている日も多かった。

ある日のこと、Aさんがひと際、力を入れたメイクで出社した。わりとまぶたが重くて一重のAさんはいつもアイメイクには力が入っているのだが、この日はいつもにも増してカラフルにまぶたが彩られていた。白のロングフレアスカートを履いていたので、差し色的なイメージだったのだろう。

近くで見ると一層、鮮やかな目元が目に飛び込んできた。私は当時、既に既婚者で、そういうときめきも薄れつつあったので、いいねえ〜Aちゃんは!がんばってる感じがいいぞ!彼氏できるぞきっと!と、心の中で応援していた。

それから数時間後、後輩の男の子「Bくん」と雑談をしていたとき、Bくんはくったくのない顔をしながら、Aさんについて私にこう言った。

ペットショップで見かけたセキセイインコを思い出し、私は吹き出した。と同時に、「それ、私以外の人には絶対言っちゃダメだからね!!」とBくんに念を押した。これをAさんが聞いたら、怒るというか多分、泣く。

その後、「セキセイ」は漢字だと「背黄青」と書くことを知った。背中が黄色と青、というのが名前の語源らしい。黄色と青。まさにAさんのまぶたの色であった。なるほど、Bくんは間違ってはいない。むしろ的確である。2人は仲が良かったので悪気があったわけではないだろうし、Bくんにメイクの知識があまりなかったがゆえ、見たまんまのことを言ったに過ぎないのだろう。しかし、言っていいことと悪いことがある。

メイクは難しいし、奥深い。にわか知識で挑んではいけない。そう思ったら、日頃から3分メイクしかしてないのに、さらにやる気を失った私であった。

今回の学び「見たままのことを言うのは危険。一旦、考えよう」

文/安江水無
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