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ありきたりにまとめない話

先日、タレント・ぺえさんに取材し、そのインタビューが公開されました。

ぺえさん自体がしっかりとした考えを持っている方で、もっとたくさん動画でもお伝えしたかったのですが…いい感じにまとめさせていただきました。

さて、この動画は後輩(テンシ)が編集してくれたのですが、議論になった点の一つが、左上に出てる「動画の小見出し」テキスト。
つまり今何を喋っているかを端的に説明するものですが、最初は「カミングアウトについて」「LGBTについて」と書いていました。

間違ってはないと思うけど、「本人が一番言いたいこと」が表現されてないと思ったんですね…。「〜について」ってまとめ方も少々粗いし、本人へのリスペクトの想いも込めて、ちゃんと要約できるかが、伝わるかどうかの差が出ると思いますね。

ジブリの鈴木敏夫さんのもとで修行した方が、著書でこの内容に触れていました。「人の心を動かす」文書を書くために、鈴木氏から言われ続けたことです。

・文章はとにかく具体的に。客観的情景描写につとめること。
・情景描写が臨場感のあるものではあるほど、読み手はその先や背景を想像し、勝手に理解してくれる。
・主観や自分の意見は、極力直接書かないようにする。
・当たり前のまとめをせず、その文章に「固有」な観察と情景描写を心がける。どうしてもまとめなければならないときは、そのまとめも「固有」のものにしなければならない。
・いちばんやってはいけないことは、ステレオタイプにまとめること。

天空の城ラピュタの場合を例にあげると、
「夢と冒険の物語」
と書くと、ありきたりな感じになりますが、
「バズーとシータは、天空に浮かぶ城・ラピュタへ向かった」
とすると、固有な情景描写だけで、夢と冒険の物語なんだな…と想像してくれるわけです。

もちろん、まとめ方の答えはいろいろあると思います。でも、上のポイントを常に心がけることで、クオリティが変わっていくと思います。

ぜひインタビューも読んでください。

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