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「人の尻を拭く」

今日は雨天ということもありどこにも出かけず。夕飯も冷蔵庫にあるもので各自すませる方式にした(いつものきゅうり揉みだけは作った)。わたしはお酒が飲みたいような、我慢したほうがいいような。あとで占いを見ながらキリン本絞りを1缶だけ飲んじゃおうかな、と思っている。

そうそう、昨晩ちょっと寝つきが悪くて、なんとなーく求人情報サイト(介護・福祉系)を眺めていたのだけど、「いま45歳だし、動けるうちにもっと貯金とか頑張った方がいいのかな…パートもう一個掛け持ちでがんばってみようか?…でも40代って肉体労働系では戦力外にされそうだよね…でも自分にできることないしな…」とかなんとかいろいろ考えだして、余計眠れなくなってしまった。わたしの場合、幸いにも夫が生活を保証してくれている(今のところ)ので追い詰められている状況ではないのだけど、自分自身の稼ぐ能力があまりにもないのでその無能さを思うと毎度落ち込んでしまう。今のパート先はそれなりに楽しく、続けたい気持ちはある。欲を出さないで現状維持に努めるべきだろうか。

介護の仕事は、まあみんなが思うように(気を遣って口には出さないけれども)「底辺職」の部類に入ると思う。むかし池袋のジュンク堂で見ず知らずのお爺さんに職業を訊かれ(心理学の本を見ていたら「あんた教師?」と話しかけられたので)、「介護です」と答えたところ、「わー!なんでそんな…最低でも看護師ぐらいの資格ないと話にならんよ!介護っちゅうのは…なんとも…」の笑われたあげく、「うちのとこは息子も甥もみーんな九大の医学部。人の尻拭いてるようなのはおらん。だめよそんなんしてたら」みたいな自慢(お説教?)をされたのだった。横柄で困ったお爺さんだったけど、こちらは仕事柄どんな人の話も「傾聴、受容」するクセがついていたので、腹立つな〜と思いつつ、笑顔でハイハイと聞いていた(すぐ後ろにいた書店員さんは聞こえないふりをして作業していた)。本屋のような思わぬ場面でこのような突発的な「介護」が発生することがある。腹を立てては負けなので、面白い体験だった、と思うことにしているけど…「お年寄りを無視できたらどんなにいいか」と思わないわけでもない。何か、わたしって話しかけやすい雰囲気なんだろうか。それにしても、「尻を拭く仕事」って。

いま勤めてる事業所の利用者さんはみんな自立度が高いので、重い身体介護をすることはほとんどない。でもそれはそれで少し物足りなくもあり。人の清潔を保つ作業って、なかなか感慨深いものなのですよ。自分も気持ちがいいでしょ。わたしに自慢をしてきたお爺さんは、なんかムカムカしたことがあったのか、適当な吐口を探していたのだろうなぁ。ご自身がいちばん、将来の介護のことに不安をもっていたのかもしれない。そういえば、お爺さんが手にしていた本が3冊とも株の本で、「損失を取り戻す!」みたいな内容だった。少しはリカバリーできているとよいのだけど。





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