アングスト/不安(鮮血と絶叫のメロディー/引き裂かれた夜)
著名人が何十回も鑑賞したとか、どこどこでは上映禁止になったとか、失神しただの嘔吐しただの…。
その手の宣伝に何回も騙され続けて数十年…
それでもどうしても気になって鑑賞し、「結局はそれほどでもなくがっかりしたパターン」第3位、それがこの“アングスト”。
この作品の宣伝もご多分に漏れず、完全にJARO案件の仲間入り。
このポスターが一番怖いという顔芸作品。
但し、主人公の演技とカメラワークは秀逸だった。
1983年の作品らしいが、今だとCGやドローン撮影で簡単に撮れる映像を当時は試行錯誤しながら撮影したんだろうなと、内容そっちのけで感心してしまった。
その映像美を楽しむ目的であれば観賞価値が十二分にある。
実話をもとにした殺人鬼の不安を描いた90分。
終始冷たい色味が鑑賞者を不安へ誘う。
この作品をあのギャスパー・ノエ監督が60回も鑑賞したとか…でも、あんたの「アレックス」の方が、何千倍も強烈で今も思い出すと気分が悪くなるほどトラウマ級の作品だったけどね。
つまりその手を期待して鑑賞しても肩透かし必至ってこと。
この作品の一番のサスペンス部分は、この可愛いワンちゃんがどうなるかということだろう。
最後に大げさな宣伝に騙されて“がっかりしたJAROパターン”の第2位は「追悼のざわめき」で、堂々の第1位に輝いたのは「バリゾーゴン」。
★★☆☆☆
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