マガジンのカバー画像

【大正の少女雑誌から】

7
大正期に発行されていた少女雑誌から、読者投稿文を抜粋。少女たちの感性あふれるリアルな言葉を拾い集めています
運営しているクリエイター

記事一覧

【大正の少女雑誌から】#7 月観る、君想う

ずいぶん久々の更新となってしまいましたが…… 今回もまた、大正乙女たちの歌や詩をご紹介し…

すみれ文庫
4か月前
9

【大正の少女雑誌から】#6 続・乙女の恋歌

大正期の少女雑誌の投稿欄から、美しい恋歌の数々をピックアップした前回の続きです。 「エス…

14

【大正の少女雑誌から】#5 乙女の恋歌

大正期の少女雑誌の投稿欄からさまざまな言葉をピックアップする本シリーズ、今回のテーマは「…

7

【大正の少女雑誌から】#4 まだ子供でいてもいい

子供と大人の間にある、少女時代。 というと、取り沙汰されるのはたいてい、ナボコフの『ロリ…

14

【大正の少女雑誌から】#3 わたしのお姉さん

少女雑誌に投稿された文芸作品をながめていると、「姉」が登場するものが多いのに気づきます。…

6

【大正の少女雑誌から】#2 十五、十六、十七と

あたしの人生暗かった……ではなく、少女雑誌の投稿文には年齢に言及しているものが多い、とい…

6

【大正の少女雑誌から】#1 投稿欄という乙女の花園

少女雑誌との初めての出合いは、はたち前くらいの頃でした。 当時、弥生美術館で少女文化にまつわる内容の展覧会があって、少女的な世界観が好きだった私と友人は、誘い合って一緒に観に行きました。その展示品のなかに少女雑誌があったのですが、私たちが最も大興奮したのが、読者投稿欄のページだったのです。 当時の少女たちの、生の言葉が躍っている。内容、文体、ペンネーム、どれを取っても本物にしか出し得ないこの感覚。漫画や小説で憧れてきた、うるわしの乙女たちの世界が、そこには本当にありました。帰