見出し画像

お弁当作りを始めてよかったこと


春からの新生活を控えて、お弁当作りに挑戦しようかと考えている方も多いのではないでしょうか。
私も、ちょうどおととしの春頃、通いの仕事を始めたのを機にお弁当を作ってみることにしました。
節約のためというよりは、単にお弁当を作れるようになりたかったからというのが理由でしたが、今は始めて本当によかったと思っています。お弁当作りには、いろいろな効用があることがわかったからです。

一、頭にいい
お弁当作りはマルチタスクです。「工程を考える」「レイアウトを考える」「配色を考える」という作業をほぼ同時に行なっていくので、朝の軽い脳トレにはちょうどいいと思います。

二、体にいい
いうまでもなく、添加物だらけのものを食べるよりずっとヘルシー。「どんな食材を選んだか」「油や調味料をどのくらい使ったか」ということを、自分で把握できる安心感も、自炊の大きなメリットでしょう。

三、心にもいい
私がいちばん推したいのはこれ。お弁当を首尾よく作り終えると、小さな達成感を味わえます。「私にもできることがあるんだわ」という、ささやかな自信を持って一日のスタートが切れるというのは、とてもいいものです。
それに、自分で作ったものを食べると、不思議と心が落ち着きます。好きなふりかけのかかったご飯があるだけでも、結構幸せになれるもの。特にストレスの多い職場では、好きなものが入ったお弁当が、ひとときの避難所になってくれるはずです。実際私も、こういう「自分の世界の断片」みたいなものを持参して出かけると、想像以上に心の支えになるのを実感しています。

そんなわけで、お弁当作りは今も粛々と継続中。
最初はひどかった見た目も、だんだんと向上して今ではそれなりになりました(多分……)。「すき間を空けないこと」「色を使うこと」の2点さえ守れば、なんとか格好がつくようです。

むしろ中身より苦労したのは、お弁当箱探しでした。
なぜお弁当箱には、みんな謎の英文が入っているの?「Beautiful Life」とか……。入っていないものを探しに探して、最初に買ったのは琺瑯のお弁当箱。ただ、見た目はかわいいのですが、重いのと電子レンジ使用NGなのが気になって、もう一度買い直したのがAfternoon Teaのオリジナルランチボックスです。シンプルで扱いやすいので、今はずっとこれ。木蓋が水洗いしているうちに白茶けてきたら、オリーブオイルをちょっぴりつけて乾拭きしています。
クロスは、「かまわぬ」の手ぬぐいや、コットンのプチプラスカーフなど。お気に入りを集めたり、季節に合わせて取り替えたりすると、ずっと同じお弁当箱でも気分転換になります。

誰に見せるでもないけれど、お弁当のふたを開けるのはやっぱり嬉しくて、ほっとするもの。お弁当作りは、新生活がやがて「新」ではなくなっても、繰り返される毎日に小さな張り合いを与えてくれると思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?