見出し画像

心に優雅をもたらす〈山崎〉に次はいつ会えるだろうか

2年前の大晦日、僕はサントリーの〈山崎〉を手に入れた。

なかなか入手できないジャパニーズウイスキーだ。

ジャパニーズウイスキーは世界中で評価が高まって、なんといつのまにやらアイルランド・スコットランド・アメリカ・カナダと並ぶ「世界5大ウイスキー」の1つに数えられるようになっているのだとか。
手に入りにくいのも当然だ。

ウイスキーはいくつかの種類に分けることができる。

シングルモルトウイスキー
単一の蒸溜所(シングル)で製造され、原料は大麦麦芽(モルト)のみ。
蒸留所ごとの味が出やすく、個性的なウイスキー。
代表銘柄:〈山崎〉〈白州〉〈余市〉〈宮城峡

グレーンウイスキー
大麦麦芽のほかトウモロコシやライ麦なども原料にして作る。
マイルドで飲みやすいウイスキー。
ブレンデッドウイスキーの原料になることが多く、あまり出回らない。
代表銘柄:〈知多〉〈

ブレンデッドウイスキー
複数の蒸溜所で作られた原酒を混ぜて作る。
味の調和が取れた口当たりのよいウイスキー。
代表銘柄:〈〉〈竹鶴〉〈ブラックニッカ〉〈角瓶

ちなみにサントリーのラインナップだけを並べるとこうなる。
(価格はすべて700mlの希望小売価格)

シングルモルトウイスキー
・〈山崎〉/〈白州〉25年:¥160,000
・〈山崎〉/〈白州〉18年:¥32,000
・〈山崎〉/〈白州〉12年:¥10,000
・〈山崎〉/〈白州〉ノンエイジ:¥4,500

グレーンウイスキー
・〈知多〉:¥4,000

ブレンデッドウイスキー
・〈響〉30年:¥160,000
・〈響〉21年:¥32,000
・〈響〉JAPANESE HARMONY:¥5,500
・〈碧 Ao〉:¥5,000
・〈ローヤル〉:¥3,360
・〈スペシャルリザーブ〉:¥2,580
・〈オールド〉:¥1,880
・〈角瓶〉:¥1,590
・〈トリス〉エクストラ:¥1,080
・〈トリス〉クラシック:¥900

これによれば〈山崎〉の25年ものは16万円ということだが、実際には200万円ほどで取引されているのを見かけたりもする。
それだけ希少ということだ。

僕が昨年入手した〈山崎〉は、年季の入っていないノンエイジと呼ばれるもので、4,500円で購入できるお手頃なタイプ。
それでも最も安い〈トリス〉クラシックの5倍もするが。

2年前の大晦日にスーパーで現物を見たときは、価格云々ではなく、文字どおり飛びついた。
これを逃せば次いつお目にかかれるか分からなかったからだ。

世界で賞賛される〈山崎〉は、はたしておいしかった。
馥郁たる樽の香、気品ある甘みは、ハイボールにするのはもったいない。
ストレートで、そしてロックで心地よい痺れを楽しんだ。
ちびちび。
ちびちび。
ちび。

あれから2年弱、ついに昨日〈山崎〉のボトルがあいた。
ついに。

えぇい、今日は飲もや! 酔いたい気分やねん!
とは対極の、心に優雅をもたらす〈山崎〉に次はいつ会えるだろうか。

(2023/10/11記)

サポートなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!