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たった53周、まだまだこれからだ

手書きデーがまた巡ってきた。

前回の手書きデーが昨年の11/13。
いつの頃からか、半年に一度、手書きでnoteをあげるのが慣わしとなった。
誕生日と、その半年後。

僕は誕生日というと歳月の流れより、宇宙の中の地球の位置を考える。
1年後まったく同じ場所に地球が戻る神秘――そこに地球が戻るのを1年と定めているから当然だけど――を思わずにはいられないのだ。

同じ場所に戻った地球は、僕が生まれた日と同じ角度で太陽と向き合い、同じ時刻に日の出、日の入りを迎える。
生まれた当日のことは残念ながら記憶にないが、その日、母が目にしたのと同じ景色が、今目の前に広がっている。
誕生日を迎えるたび感じる、5/13以外の何ものでもない5/13の景色。

太陽系を見下ろす僕の目には、11/13の地球も大切。
半年の旅を終え、太陽を挟んで誕生日と正対する位置にたどり着いた11/13の地球は、5/13から最も離れ、ゆえに最も客観的に自分を考えるにふさわしいと思うからだ。
そうして僕は11/13にも手書きnoteをあげるようになった。

この半年、実にさまざまなことがあった。

昨年末まで考えもしなかった自身の入院と手術は、やはり大きい。
食べる楽しみも、喋る楽しみも奪われ、途方に暮れた日々。
しかし僕の病状を気にかけてくださるnote友達のなんと多いこと!
みなさんの声援を受けて、何度起ち上がったことだろう。
本当にありがとうございます。

一昨日、装具が新しくなり、闘病生活もまた新たなステップに移った。
術後に自らの境遇を嘆きワーッと叫びたい衝動に駆られたが、それに似た感情も再燃する中で、過不足ない希望をどう持ち続けるかが今後の焦点だ。

もうひとつ挙げるなら、キャリアコンサルタントの資格取得。
半年前の11月は、その養成講座のまさに真っ只中にいた。
毎週日曜日、朝から晩まで9時間に及ぶ講義を受けていた頃だ。
そして手術が先か試験が先かでバタバタの中、3月に受験し合格した。

キャリアコンサルタントは、相談者にとって望ましい職業選択を援助し、相談者が自身を高めていけるよう人生全体にわたる支援を行う国家資格。
僕がとくに重要と考えているのは若年層の支援だ。
次代を支える若者たちがそれぞれに自己を生かして活躍できるよう支援するのは、社会を退場する前の大人の責務だから。
微力ながらその支援側に立てることになったのはとても嬉しい。

生まれ落ちてから今日まで、53年が経った。
長い時間にも思えるが、その間この星は太陽の周りを53周しかしていない。

たった53周、まだまだこれからだ。

(2023/5/13記)

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