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ごめんごめん、また来るわ

来年、第3子への児童手当が拡充されるようだ。

  • 対象
    中学卒業まで → 高校卒業年齢まで

  • 支給月額
    小学卒業まで1万5千円、以後1万円 → 高校卒業年齢まで一律3万円

  • 第3子が対象から外れるタイミング
    第1子が高校卒業年齢に達したら → 第1子が大学卒業年齢に達したら

いやぁ、ようやくかというのが僕の感想。
もちろん国の財政は火の車だから、一筋縄ではいかないだろう。
でも年間100兆円を超す予算が実際に組まれ執行されているなら——3分の1は借金でまかなっているという事実はあるにせよ——、財源がないのではなくただただ配分の問題だと僕は思っている。

何かと「少子高齢化」を持ち出して、もうムリ、この国は昔のような夢を描けないと悲嘆に暮れてないで、人口を維持する政策をとったほうがいい。
人口維持には、1ペアから3人以上の子が生まれなければならない。

僕が子供の頃は3人きょうだいなどあたりまえ、5人きょうだいもちらほらといった状況だったが、時代を遡るほどにその人数は増えていく。
しかしそれはもちろん、経済的な裏打ちがあったからではなく、子に万一が起きる可能性が高かったからだ。
貧乏を窮めようとも、万一に備えて多くの子を産み育てた。

これほどまでに医学が発達し、戦国の合戦もない今、万一に備える必要は以前より確実に減った。
となると、とたんに経済的問題が浮き彫りになり、子の数は3人から2人になり、2人から1人になった。

国が人口を維持したいなら、第3子を産んで育てても生活が成り立つようにしなければならないのは明白だ。
再来年から3人以上子供がいれば大学などの授業料が無償化されるという案もやはり、人口維持に必要な「第3子」がキーワードになっている。

でも——
第3子の児童手当が倍増するとか授業料がタダになるとか、それはそれでありがたいが、そんなちまちましたことでは追いつかない。
第3子以降は成人まで国が全額面倒見ましょうとは言えないものか。
言えないか。
今、閣僚さん自分のことでちょっと忙しいもんな。
ごめんごめん、また来るわ。

(2023/12/14記)

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