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薄っぺらい番組なんて誰も望んでいない

夜のテレビはここ最近、2時間や3時間の特番だらけ。
昔、そういうのは春秋の番組改編時だけに限られていたが、今や年中だ。

1時間というのは適度に集中を保つにはほどよい長さだからか、いろいろな場面で時間的な区切りとして使われているが、テレビ番組も同じ理由で1時間を単位として制作されてきたのだろう。

映画館に出向くという特別な状況なら2時間も余裕かもしれないが、気軽に観たい日常的なテレビ番組となると話はちょっと違う。
今どき細切れ時間にネットで動画を観るのが主流になりつつあるのに、2時間も3時間もテレビの前に座っていられる人はそう多くない。
一方的に番組が送られてくるうえ一時停止もできないテレビが、時代の流れに乗れていないのは誰の目にも明らかだ。

1時間番組を多数制作する予算も時間もなくなったのかもしれないが、たとえそうでも、内容の詰まった魅力的な番組を用意しなければ、いつでも観たいものを観たいときに観ることに慣れた層を、テレビの前に座らせることなんてできっこない。

1時間相当の番組を薄めて伸ばして2時間にしているのがありありと分かる、盛り上がったところでCM、その前後で同場面のリピートには辟易。
薄型テレビはいいが、薄っぺらい番組なんて誰も望んでいない。

(2018/7/5記)

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