3月末、大学生の娘が京都の下宿を引き払って神戸に帰ってきた。
単位がほぼ揃い、大学には週1回の出席でよくなったからだそうだ。

うぅ…部屋が足りない。

正確には部屋はある。
娘が高校を出るまで使っていた部屋を高3の次男が使い、それまで次男が使っていた大きな部屋に娘が入った。
それで丸く収まったように見える。

しかし、僕は最近その大部屋をオンライン接続があるたび使っていたのだ。
ミーティングの多くは15分で終わるし、キャリコンも最長60分だが、noteオン会は120分、Web講座のアシスタント業や、毎週受けている研修などは朝から晩まで終日みっちりWeb接続。
これが簡単にはできなくなってしまった。

娘が京都から引き上げてきた荷物は、さすが女子だけあって衣裳の量は次男の比でないし、タンスや電子レンジなどの家財道具もどかっとその大部屋の一角を占めている。
加えて今はそこに、今春大学を卒業し現在関東で新卒研修中の長男のデスクトップPCなども一時避難中で、部屋はとんでもなく荒れているのだ。
そんな部屋では娘もゆっくりもできず、僕がふだん仕事をしているリビングでPCやタブレットを広げることが多くなり、ますます混沌とした状況。

さらには就活の試験も一部はオンライン化しているため、PCと机以外何もない部屋で受験しなければいけないものもある。
試験が始まる前にカメラで部屋中を360°ぐるっと写して何もないことを証明しなければいけないから、比較的ものが少ない和室を使うほかない。
試験のたび、和室からいろんなものを搬出し、代わりにダイニングテーブルを移して、娘にはそこで試験を受けてもらっている。

土曜の晩、Web講座の生徒さんたちとWeb飲み会があった。
22:00～23:30の飲み会、さぁどこでやる？
娘も22:30～23:30でWebにつなぐ予定があるというから大部屋は使えない。
家族がくつろぐリビングでワイワイやるわけにはいかず、はたと困った。

結局、僕が次男の部屋を使わせてもらい、次男はリビングの僕の机で勉強をすることになった。
予定では23:30に飲み会を終え、次男が部屋に戻って就寝、のはずだった。
ところがWeb飲み会あるあるの、なかなか終わらない問題。
0時を回ったところで大部屋を確認したら、娘もWeb接続が終わった模様。
娘が机を片づけてくれ、僕は飲み会に接続したまま大部屋に移動し、次男は自分の部屋に戻り…
まるで玉突きだ。

ホントこの先が思いやられる。
Webでつながる時代、移動の手間や時間は大きく節約できるようになった。
しかし画面で切り取られ設えられた部分以外は、大混乱の極みなのである。

（2024/4/8記）