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病人が安楽死を望むと、生きたい病人の脅威になるのか?

こんばんは。

先日、多分初めて、Twitter上で見知らぬ人に一方的に侮辱されるという、後味の悪い経験をしました。
ことの発端は安楽死の是非についてで、イチャモンをつけてきた人は、安楽死に反対だったようです。

わたしは持病がある身ゆえ、再発して再入院や再手術などの辛い辛い、人間としての尊厳すら失うような生活になるならば、自死がしたいと思うタイプです。

けれど、日本ではまだ安楽死、尊厳死が認められていない。
かと言って、自死は遺族に辛い思いをさせることは明白なので、避けたい。
結果、世界を旅したり、バイクに乗ったり、スキューバダイビングやパラグライダーなどの危険なスポーツを趣味とし、いつかポックリと事故死できたらいいなーと思っています。

それでも駄目だった時、いざという時のために、スイスで自死するための貯金をしていると書いたら、
「自死する覚悟がある、なんて、どうせ口先だけw」
と、リプが来ました。ムッとしたので、2014年にパレスチナの内戦が酷かった頃に、紛争地に赴き、事故死の可能性を求めた。なので口先だけではありません。と書いたら、「そんなところまで旅をしたなんて嘘だ」と決めつけられました。

でも次には、言ってることが打って変わって、

「旅ができるってことは病気というのが嘘だ」

と、支離滅裂なことを言われ、んん?と思ったところで、その相手の方も持病ありだと言われ、同じ境遇の人なのか……と、知りました。
病名は聞かなかったけど、やりとり的に統合失調症等でしょうか……?


今回の件で、以前、堀ちえみさんがネット上で嫌がらせを受けた話を思い出しました。
「病人が、そんなに元気なはずがない」
と決めつけて粘着した主婦が、名誉毀損で書類送検された事件です。

他にも、わたしの知る元気な病人ですと、写真家・作家の幡野広志さんとか、高須クリニックの院長などでしょうか。
持病があっても、元気に活動している人はたくさんいます。

病気だからこそ、負けないぞ!という反骨精神のような気持ちで、人より活発に動く心理は理解できますけどね。わたしもそうなんだと思います。


侮辱が続くようなら、弁護士さんに相談して相手の情報開示からの、名誉毀損で訴えようと思いました。その体験自体、ライターとして記事にもできるので。
しかし、その旨を書いたら、該当するリプを恐らく全て消されました。逃げられてしまいました。

病気で卑屈になり、健常者のようにできることが少なく、他人を攻撃することしかできず、反撃されそうになったら逃げる……そんな生活が彼の日常なのだとしたら、同じ病人としてとても悲しく、可哀想な人だなと思いました。

しかし、彼とのやり取りで得たものもあります。彼のように、
「持病があっても生きたい!安楽死が認められるなんて絶対に嫌だ!怖い!」
と思うような人もいるんだな、ということです。
寝たきりになっても、要介護になっても、人間としての尊厳を失っても、生にしがみつきたい……この感情は、わたしには無いものなので、そういう気持ちの人がこの世に存在することを知り、見聞が広がりました。


確かに、そういう考えの人にとっては、わたしのように「病気が辛いから安楽死させて下さい」という考えの病人を、脅威だと思うのでしょう。

わたしはあくまで、個人的な(わたしを安楽死させて、という)話をしてるけど、それを認めたら、世論が優生思想に変わり、「生産性のない病人は全員安楽死させろ!」となるのでは?と、恐れているのでしょうか?
確かに、その可能性もゼロではないところが、難しいですね。


以前、古市憲寿さんと落合陽一さんの対談で、安楽死について話したら炎上したそうなので、この問題はセンシティブなんでしょうね。

今回も、読んでくれた方、ありがとうございました!
今夜は月がとても綺麗なので、お時間があれば空を眺めてみて下さいね。



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