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環境NPOインターンの学生さんとのエシカル交流会に参加してきました

株式会社マルラニの高橋真希です。神保町でカフェとエシカルショップを経営しています。noteを通して女性の自立やビジョナリーな経営者が増えていくためのメッセージを定期的に発信しています。

先日、環境NPOインターン生の方から株式会社マルラニが運営する、エシカルショップLAULE'A(ラウレア)にエシカルブックレットを作成するのでその店舗として参加してもらえないかとオファーがあったことをきっかけにその作成に携わった企業様と学生さんとの交流会に参加してきました。

そこでさまざまな気づきや学びがありましたのでシェアしたいと思います。

エシカルとは?

エシカルとは、英語で直訳すると『倫理的な・道徳的な』という意味で、地球環境や生産者に配慮した消費者行動に直結した考え方のことを言います。
大きく分けると、【人、社会】【環境】【地域】の3つ分けられ、
『人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノ』を購入・消費することをエシカル消費と言います。

具体的に私たちができることとしては、
オーガニックやエコマーク付き製品を使用したり、持続可能な森林認証がついているものを利用する。
また、ただ​安いからといった基準だけで商品を選ぶのではなく、どこで、誰が、どうやってつくったのか、発展途上国の生産者が見合わない賃金で働いているといった児童搾取など労働問題背景を考えて、買うものを選択するということです。

環境問題について一番学んでいるのは小学生

そこにきていたある企業の方、小学生のお子さんがいらっしゃるそうなのですが、ご自身がサスティナビリティ部門長ということもあって個人的に勉強していた事柄のことを、娘はすでに勉強していて知っていて僕よりも全然詳しいです、とお話ししてくださいました。
また、学生さんたちも『学生は専攻した学部やゼミで触れることがあれば知っているレベルだけれど、小学生はもう授業で学んでいて身近な問題として捉えていると思います』と教えてくれました。
確かに、小学生たちはこの後、80年くらいはこの地球で生きて生かねばならないわけでこのまま自分や家族が安全に暮らしていけるか、災害が増えたり自然がなくなって生活が脅かされるようなことがないのか、など彼らにしたら死活問題です。
もう後が少ないからとこのような問題について意識が低いままで良いというのはあまりにも身勝手なことだと感じましたし、大人である私たちがもっと情報を発信していかなければと気が引き締まる時間でした。

エシカル交流会

エシカルブックレットのトピック店舗として選ばれた企業様が企画してくださり、それぞれの活動について現在行っていることや学生と企業、または店舗がコラボしてできることは何か?などさまざまな意見交換やアイデアを聞くすることができました。
その中である学生さんが自身がバイトしている表参道のエシカルショップで取り扱っているというユニークな商品を紹介してくれました。ドイツの洗剤メーカーの商品なのですがこれが実に面白いんです。

柄物の服を洗濯機で洗うとき、他の洗濯物に色が染み付くことってありますよね、そんなとき、他の洗濯物に染み付かないようわざとシミをつかせる
シートというものがあるのだそうです。驚きです。
また、白い服って洗っているとどんどんグレーになってきますよね、このグレーを白色に戻すシートというものもあるんだそうです!まだあります。
黒い服は洗っていくと黒が色褪せてきます。この黒がなんと、もとどおりの黒に戻るシート!!
もう話を聞いているだけで、使ってみたくていますぐ買いたいっってなりました笑
ヨーロッパでのエシカル消費の考え方はすでに一般的になっているくらい進んでいます。なぜそのようなユニークな(もはや世界基準では当たり前かもしれません)商品があるのか。それは、色移りした服は捨てられ、また新しい服を買わなくてよくするため、という背景があるのだそうです。

日本ではまだまだファストファッションが主流で、壊れたら修復させる、汚れたら綺麗にする、よりも廃棄して新しいものを買うことが優先されるのではないでしょうか。

買い物は投票。投票する自分が豊かになる

企業が変わる、世の中の当たり前が変わるには消費者である私たちが変わる必要があると思います。
私が提唱していることに【自分自身が豊かになる】ということも大きく関係してくると思います。
オーガニックやフェアトレード製品は、他の大量生産された商品よりも値段が高いです。認証マークの付いている商品が良いものだということはわかっていても、自身の賃金が低いがゆえに仕方なく安いものを選択してしまう。
これでは、企業も売れる商品を世に出し続けてしまっていつまでも価値観が変わりません。
ですから自分の年収を積極的に上げる努力をする。すでに年功序列の時代は終わりました。自分の年収が高くなれば何を買うか、という投票において意義のある選択ができるのではないでしょうか。

自分さえ良ければいい、という価値観から卒業し、自分が選ぶものは大切な家族にとどまらず何世代も先の子供たちの未来にもつながっているのだと認識している大人が増えたら日本のみならず世界は変わると信じています。

今回、このような企画を設けてくださった企業様、環境NPOのインターン生の皆様に感謝申し上げます。引き続きこのような活動に積極的に参加し発信していきたいと思います。

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