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メタバースがIPOする日

Roblox社がIPOのためにS-1(目論見書)をファイルしたので、サワリのサワリのサワリのサワリだけちょっと訳してみた(正確性は保証しませんので、原本を参照してください )。

追記:好評をいただきましたので、以下に続編というかもう少し核心に迫った部分を「その2」として独自に翻訳しました。最後に承認要求のお賽銭が付いておりますが、もちろん無料で全てお読みいただけます。

さらに追記: その2も好評をいただきましたので、新たに先日IPOを達成して(今のところ)大成功を収めているUnity Softwareとの比較についても書きました。一個人の意見としてご覧いただければ幸いです。

そもそもメタバースという言葉自体を知りたくて、Robloxについて書いてみたら過去にそれなりに好評だったのが以下の記事です。

実は目論見書には上記の記事と被る部分も多々あるように見受けられたが。

そして先日の Lil Nax X のヴァーチャル・コンサートについてはこちら。

(以下、目論見書から適当に抜粋。)

「毎日平均して3620万人の人々が世界中からRobloxに友達とやってくる。一緒に遊び、学び、コミュニケーションを図り、彼らの友情を広げる。ユーザによって創造され、700万人に近づこうとするアクティブな開発者コミュニティによる建造物、3Dのデジタルワールドにて全ては行われる。この発達中のカテゴリーを私達は『human co-experience』と呼んでいる。2004年(訳注: Robloxを開始した年)に思い描いた新しい社交様式である。私達のプラットフォームはユーザによって作成されたコンテンツによって動かされている。ゲーム、エンターテイメント、ソーシャルメディア、さらには玩具からもインスピレーションを受けている。」

「このカテゴリーを『メタバース』と呼ぶ人も中にはいる。ヴァーチャルな3D空間を永続的に共有するコンセプトを表す用語である。未来学者やSF作家によって30年もの間メタバースの考え方は受け継がれてきた。一般の消費者の入手可能なコンピュータ装置がどんどんパワフルになり、クラウド・コンピューティングとインターネット通信のバンド幅が広がるにつれて、メタバースのコンセプトが具体的に実現されてきた。」

「我々のミッションは、何億人ものユーザが共有体験を楽しむことが出来るような『human co-experience(訳注:以下「経験」)』のためのプラットフォームを建造することである。「経験」の共有をサポートするために、熱心な開発者のコミュニティによりどのように「経験」を作成出来るか、そして地球規模のユーザがどのように「経験」に安全にアクセスしつつ楽しむことが出来るかまで、我々はRobloxのプラットフォームを様々な方法で改良してきた。」

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Robloxプラットフォームには数多くの重要な特徴がある。

アイデンティティ すべてのユーザには固有のアイデンティティがアバターの形で与えられ、アバターはすべての「経験」の中で流用できる。

友達 ユーザは友達と交流を図ることができる。友達は現実世界の友達かもしれないし、Robloxで知り合った友達かもしれない。

没入感 Robloxにおける「経験」は3Dであり没入感がある。Roblox のプラットフォームを今後も我々が改良していくと、増々「経験」は現実世界との区別がつかなくなるほど熱中できるようになるであろう。

どこからでも遊べる ユーザと開発者とクリエーターはすべて世界中から集まっている。さらに、Robloxのクライアント(アプリケーション)はiOS、アンドロイド、PC、Mac、XBoxに渡る。さらにPCを用いたVR(訳注: ヴァーチャル・リアリティ)による「経験」は、Oculusリフト、HTCヴィーブ、そしてヴァルブ・インデックスの各ヘッドセットがサポートされている。

気軽に参加 Robloxのアカウント設定は単純でありプラットフォーム上での「経験」を楽しめる利用者には無料で開放されている。ユーザは素早く「経験」から「経験」、あるいは自身の「経験」から友達の「経験」に至るまで素早く辿り着くことができる。開発者にとっても「経験」を開発してRobloxのクラウド上で公開して、クライアントのすべてのプラットフォーム上でユーザからアクセス可能にするのは容易である。

バラエティ溢れるコンテンツ Robloxにおいて開発者とクリエイターによって作成されたコンテンツの宇宙は広大で広がり続けている。Robloxには2020年の9月末において1800万以上の「経験」があり、2020年9月末から遡ること12ヶ月の間に、それらのうち1200万が我々のコミュニティによって実際に「経験」の対象になっている。さらに何百万ものクリエイターのつくったヴァーチャル空間におけるアイテムがある。それらのアイテムでアバターをパーソナライズできる。

経済活動 Robuxと呼ばれる通貨を用いた活発な経済圏がある。Robuxの購入を選んだユーザは、通貨を「経験」やアバターのためのアイテムに使うことができる。開発者とクリエーターは、熱中するに値する「経験」を作成したり、ユーザーが競って購入したくなるようなアイテムをつくることで、Robuxを稼ぐことができる。Robloxでは、開発者とクリエーターをRobuxを現実世界の通貨に逆変換することも出来る。

安全性 Robloxのプラットフォームでは、秩序のある世界で各ユーザの安全性を機能させるべく複数のシステムが統合されている。こららのシステムは、現実世界の法律を守るようにユーザを従わせ、要求される最低限の規則を超えても拡張できるように設計されている。(本日はここまで。)

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