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おかしいと思うことに「おかしい」と言えない人がいる変わった国。

最近というか、前から日本のおかしいところだと思っているんだけど、なんで日本って有名人が政治的な発言をしたら、ものすごい勢いでバッシングするんだろうね?

今回、Twitterを中心に #検察庁法改正案に抗議します  っていうタグが広がっているけど、これに有名人が賛同してツイートをした。例えば、きゃりーぱみゅぱみゅさん、小泉今日子さん、いきものがかりの水野良樹さん、メンタリストのDaiGoさんなど。

別によくない?って思うんだけど、どうでしょうか。
これって現政権を批判しているんじゃなくて、「今、国会で審議されている法案っておかしくないか?大丈夫か?」ってことでしょ?どうしてそれで「ファンやめます」とか「見損ないました」という言葉が出てくるのかが謎なんだけど、そういう発言をしている人こそ、「今の状況理解できてる?」って思う。

アメリカなんて現政権を揶揄してバカにするコメディー番組があるし、有名人が政治的な発言をしても、議論が成立している。けど、日本は議論じゃなくて炎上してしまう。そもそも話そうとする気がない。

それどころか、「歌だけ歌っていればいいのに」という否定まで。これは発言内容に対する議論をするどころか、「発言することを否定」しているわけで、そもそも人格を否定しているのと一緒な気がする。
人を傷つけるようなことを言っているわけじゃなくて、おかしいと思ったことに「おかしい」と声をあげているだけなのに。

日本は周りに合わせるとか、反論しない否定しない、とかくだらない文化が根強く残っているし、それが教育の場で改善されていない気がする。対立する議題があって、それに対して議論することは、生きていくうえで、とても重要なことだと思う。それはこれからAIが導入される社会の中で、人間は考えて議論を積み重ねることができ、それは人間にしかできないことだと思うから。

前に、集団的自衛権とか、特定秘密保護法とかが強行採決されそうだったときに、わたしはSNSで「こういう法案が通ってしまったら、もしかしたら戦争のできる国になってしまうかもしれない。戦争になったら自分が好きなアイドルが戦地に行くこともあるかもしれない」と書いたら、そのファンから「政治にアイドルを巻き込まないでください」と言われた。
わたしは「こいつ頭おかしいのかな?」と正直に思ってしまったけど、法律って日本に住む全ての国民に関係するもので、それがどれだけ有名なアイドルであっても変わらない。彼らにも権利と義務は存在するし、(もし賄賂等がなければ)何かが起こったら立場はみんな一緒だと思う。「政治に巻き込まないで」って、じゃああなたは政治に関与しない生活をしたことがあるか?と憤った記憶がある。

今の政権陣に関する人は特に、有名人の発言を嫌う気がする。だって若者の選挙率が上がってしまったら、与党ではいられなくなってしまう可能性が高いから。だから必要以上に攻撃するし、「歌だけ歌ってろ」なんて言えちゃうんだと思う。つまり日本に言論の自由なんてないんだよ。

どの立場であったとしても、自分のスタンスは発言していいと思う。だって権利を持っているから。もちろん影響力が強い分、発言内容には気を使わなきゃいけないとは思うけど。それにファンや第3者は、批判する権利はない気がする。それに対して議論を起こす権利はもちろんあるけど。

なんで黙っていないといけないんだろう。いつから「政治はタブー」になってしまったんだろう。政治がわたしたちの生活を決定づけているっていうのに。日本人は異常だと思う。同じくらい性の話もタブーだしね。意味不明だ。

日本は、政治に無関心=頭悪いってイメージがあまりない気がする。そんなに恥ずかしくないし、知らなくて当たり前だよね?的な。アメリカではむしろ、政治に関心がないって頭悪いってイメージだから、有名人も発言するのが当たり前なんだけど。

わたしは堂々と言っている人たちを応援したいし、「昨日のドラマの展開やばかったよね?」と同じトーンで「この法通るのやばくない?」って気軽に話せるコミュニティを作りたい。もっともっと有名人が発言できるようになったら日本の社会も少しはマシになると思う。

批判するのではなく議論しよう。

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