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高橋さんから電話がありました。また、あとで電話するとのことです。←ここには何人の人が絡んでいる?

高橋さんから電話がありました。
また、あとで電話するとのことです。

TRY!N3 文法から伸ばす日本語 ASK出版 P52

先週やった文法の授業。
文型は「~ということだ」「~とのことだ」。
伝達の表現。

高橋     B

板書

板書した段階でざわつく教室。「なんでA?なんでB?」

私 「今、Aさんが話しています。誰に話していますか?」
私 「Bさんに話していますか? 高橋さんに話していますか?」

学生 ・・・(は?先生、何言ってんの?)

私 「誰が電話をかけましたか?」

学生 ・・・

この短い例文に対して確認したいことは、そのほかに
・高橋さんは誰と話したかったか
・高橋さんから電話が来たとき、Bさんはいたか
・高橋さんは誰と話したか
・誰が誰に「また後で電話する」と言ったのか

ここ、学生にとってはとても難しい。
一つ一つ丁寧にゆっくり確認していく。
汗かきながら、説明。
どうにか理解した?

ほかの例文も確認してみよう。

山田さんからメールがあって、道が混んでいるので、到着が少し遅れるとのことです。

TRY!N3 文法から伸ばす日本語 ASK出版 P52
練習問題「やってみよう!」

再び、板書「山田  B」
質問してみる。
私 「今、話をしているのはAさんです。誰に話していますか?」
学生「Bさーん」

最初の例文は人の名前は「高橋さん」しか出てこないのに、そこには3人の人が絡んでいる。二つ目の例文は、「山田さん」しかでてこない。そこには
最低3人の人、場合によってはもっと多くの人が絡んでいる。

あぁ、日本語の難しさよ。大変だよね、留学生。
文法の授業は毎日ある。

明日も頑張ろう!





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