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非日常を支えてくれたもの

3歳娘、股関節脱臼という事件から緊急オペ。
そして2週間窓の開かない部屋で3食ファミマの宅配
という初めてだらけの入院付き添い生活が
スタートして最初に浮かんだのは

なんと、

朝のピラストレッチどうしてもしたい!

でした。

ピラストレッチとは、ほんの軽〜い気持ちで始めた
Clubhouseでのam6:05からの音声配信。
始まりの日は2021年の2月6日でした。

そこから毎日欠かさず続いた
わたしの愛すべきルーティン♡


入院ライフがスタートした2022年1月2日の夜
点滴がつながれ、ピコンピコンと心電図(?)も計測される中
「おうちに帰りたい。ここいやだぁぁぁぁ(ギャン泣き)」
する娘がなんとか眠りについたのは深夜1時ごろだった気がします。

2時間起きくらいに様子を見にきてくれる看護師さん。
え、、私この状況で寝ていいのかな。
いつもと違う環境にソワソワしながらもなんとか寝よう寝ようと
するものの、寝れない。

ちょうどドアの隙間から、非常口のあのマーク。
緑の枠にかけっこのポーズのあのマークが
煌々と灯っていて、それが仰向けになった視界のど真ん中に
クリティカルヒットしているんです(笑


私、明るいと眠れなくて…

いやいや、今そんなこと言ってる場合?

非常口のマークは絶対に消灯しない。
意味ないですもんね。

眩しい。。眩しいよぉ。。。。
でも、どうしても私ピラストレッチしたい。
配信したい。
だからね、眠りたいのよぉ

こんな思いと闘いながら、回診に来てくださった看護師さんに
恐る恐る聞いてみた。

まだ起きてた私を気遣うように優しく接してくださる。
看護師さん「お母さん眠れないですか?」

私 「あ、はい。いや、寝たいんです。眠いんです。」

看護師さん「突然のことでびっくりされましたよね。少しでも休んでくださいね」
どこまでも優しい。

いや、違うんだ。物理的にちょっと、、、、

勇気を出して言ってみた。

「非常口マークが仰向けになった時
ドンピシャで眩しくてですねぇ、、、
ドアのところ、何かで覆うことはできないでしょうか🥺」


!!!!!
そうでしたか。何かしてみますね!


ホッと一息。
何やら貼ってくれている。
ん・・・コピー用紙・・・?

看護師さん「どうでしょうか?」
 まぁまぁ透けている。まだまだ眩しい。
でもないよりはマシ。


非常口マークのとてつもない明るさを思い知った初めての夜。
ありがたくお礼を伝えて5:30くらいまでは寝ようと横になった。


が、しかし
朝までの時間、娘がうぅぅぅぅと泣き出したり
ピコンピコンと急に鳴り出したり。
その度に、ナニゴト!?(・_・;? え、大丈夫?
息してるかな?とかの連続で顔はまるで
五寸釘くん状態で朝を迎えました(笑

クマとかいう問題ではなく、
病院特有のものすんごい乾燥も手伝って
人としてかなり干からびてた。


少し話は戻って、
コロナ禍の付き添い入院。
何がツライってリフレッシュするきっかけが少ないことでした。
その次に食事。
ファミマはすごいですよ。すごいんですよ。
でもですねぇ、商品見ながら、うーんどれにしようかな🤤
って選びたいんですよ。
電話注文は最後まで慣れなかった。。。

家族の面会もNGなので、ものを届けてもらって
それを看護師さんから受け取って。
ちょっと寂しいやりとりの中、
身の回りのものを用意してくれたのは主人。


これはどこの家庭もそうかなぁ?と
思うのですが、奥さんの毎日の必需品なんて
知らないですよね。

これがないとダメなのー!!!!というものが
多いのが女性♡

私の場合、ピラストレッチをどうしてもしたい
とこんな緊急事態でも思っちゃうような人なので
ヨガマットが欲しい。
そんなわがままな持ち物リストを書き出したところ
メイク道具一色は、何がなんだか分からなかったんでしょうね。

メイク道具は届いた。
でも肝心の基礎化粧品がなかった。

Oh,,,,Noooooooo


洗顔後いきなりファンデは塗れなくってよ。

そして私の着替え。
全部トレーニングウェア。(爆


なんでやねん。

レギンスとブラトップ。


いや、待って。まだ1月よ。
室内とはいえ、袖のあるもの着させてよ。

仕方なく、前日着ていた長袖を裏返して着ました。


その一方で、娘のアイテムは完璧すぎるほど揃ってた。


そうそう、私はおまけの付添人。
一生懸命用意してくれたものたちを
見ながらクスッと笑えた瞬間でした。


さて、朝になった。
結局ほぼ眠れなかったのでこのまま時間になったら
スタートしよう。

わたしのために。
いつもの日常と繋がるために。
みんなに会いたい。
少しでもこの非日常感から日常を感じたい。

そんなことを思って準備していたら
ガラガラガラ
ドアが開いた。


え・・・
am6:00

なんと朝の回診!!!!
嘘ーーーーー。知らなかった。そうなの?
この時間なの?
これ5分で終わるかしら。
 
担当の看護師さんは足元にヨガマットが敷かれた状態を見て
「この部屋狭いですもんね。体動かしたくなりますよね😊」
と、どこまでも優しい。

もうこれは外しましょうね、と
ピコンピコンの機械を取ってくださった。
あ、よかった。
この音だけは入るだろうなぁ
と思っていたので、ちょっと安心。

この時点では、いつもとちょっと違う環境から
お届けしてまーす!と
明るくポップに始めるつもりだった。

気さくな看護師さんで
昨日の今日なので気持ちを和ませようとしてくれたんだと思う。
少し世間話が始まり、娘と2人きりになれたのは6:18だった。


今日はお休みですか〜?とメッセージも来ていた。
気にかけてくださってる人がいる。
泣ける、嬉しすぎた。
今から始めよう。

15分もスタートが押したのに
いつもと変わらず続々と皆さんが来てくれる。
その光景に涙腺崩壊。


そんなスタートにするつもりじゃなかったけど
「実は今病院から配信してます・・・・」

言ってしまった。
この日は本音がだだ漏れになった。
声も涙声。

まだお正月なのに、もっと明るいムードで行きたかったのに
ごめんなさい。

小児ベットの横にヨガマットを敷いたけど
実際に動ける広さはなくて
初めて一緒に動かずに、動作を言葉に変えて
言葉だけを伝える回となった。

でもね、もしかしたら
普段は一緒に動いていることも
音声配信だからそこまでは伝わってないのかもしれない。



毎朝の15分間のルーティン。
声だけなのに、みなさんずーーーーーっとリピーター。
動画だったら迷わないだろう動きも
音声のみで、こうかな?これかな?と
考えながらしてくださってる。


とてもじゃないけど映せる状況じゃなくても
音声配信だったら日常と繋がれるんだ。
大きな光だった。
支えられたのは私の方。


入院中って不思議で
根拠もなく「絶対大丈夫!よくなるに決まってる!」
という太陽のような揺るぎない明るさと

もしかして、「もう手を繋いで歩くことはできないのかな😭」
という地中に奥深く埋れてしまったどん底の気分を
行ったり来たりしてました。

この真ん中でいられたらよかったのだけど。


支えてもらったのは、まだ実際には会ったことのない
声で強力に繋がれたみんなの存在だった。

会えなくても、つながってる。
キレイゴトでもなんでもなく本当。

今はここから出られない。
それならSNSの中の大好きな仲間に会いに行こう。
2週間メンタルを保てたのはこれが大きかったです。
これが視野を広げるということなのかな。


入院ライフ、母のメンタル
また綴らせてください。


お読みくださりありがとうございます。








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