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「考現学としての武術」 〜韓氏意拳光岡先生講習会参加メモ

ウィリー@断食明けで武術の講習会に出て頭がフラフラしてます笑

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【6月の予定を追加】
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で、今日出たのは、タイトルにもある通り、光岡先生による中国武術「韓氏意拳」講習会。

光岡先生がご指導される韓氏意拳の会に参加するのは凄く久しぶり。

私が主宰するコエダイr.合唱団員で、発声&合唱指導も担当してもらっている櫻井元希さんが、よく光岡先生の講習会に参加しており、そのまとめをブログにあげているので、そこから最近の光岡先生のご指導内容を垣間見ることはしていた。
https://genkisakurai.com/2019/12/18/mitsuokahidetoshi-kanshiikenkouza/

上記のブログをみても、多分内容はほとんど理解できないだろう笑

それは櫻井さんのせいではなく(むしろ彼のブログはよくまとまっていると思う)、韓氏意拳の特徴でもある。

体験すれば一発で体では理解できるが、その体験や原理を文章化すると、途端に抽象度が上がる。

しかし、それが正解だと思う。分かりやすく伝えるために、変な例えをして、浅い理解を与えて分かった気にさせたり、誤解させるより100倍良い。

以下は参加メモ。これはあくまでも私の主観なので、分析の文責は私にあります

光岡先生のスタンスの面白さ

で、今回体験してみて改めて感じたのは、光岡先生のスタンスの面白さだ。

それにはいくつか特徴がある。

1.現代人を理解するための考古人類学的視点。考古学的考現学というか

2.民族武術学的視点(民族武術学、なんて言葉があるかは分からないけど)

それぞれについて解説していこう

1.現代人を理解するための考古人類学的視点。考古学的考現学というか

・古武術が難しいのは、それの歴史が古ければ古いほど、残された型が奇妙に感じられることだ。

・同じ国でも、時代を遡ると、服装や文化や生活習慣が全然違うので、身体操作も異なる。しかし、当時の人にとって当たり前のことは文献として残らない。

・なので、残された型から、当時の人の身体観を探っていく必要がある。

・それらの型は、その型を作った人の身体観から自然と生じた行為の原理を分かりやすく後世に伝えるためのものだからだ。

・しかしながら、複雑で、便利な現代社会に生きる我々は、独特の身体観を持っていること。いや、現代において身体観は失われた、と言った方が良いかもしれない。

・光岡先生は、古の型を指導しつつも、現代の我々に足りない身体観から埋めていかないといけないことに気づき、講習会に参加した人間は、そのミッシングピースを教えている。

・それだけでなく、光岡先生の話は、二足歩行することで大きな脳を得た私たち人類という種の宿命、というところにまで話が及ぶのが面白い。

2.民族武術学的視点(民族武術学、なんて言葉があるかは分からないけど)

・日本とハワイの両方で育った光岡先生は、日本とハワイの両方で、実に様々な武道・武術を体験したり、指導してきた。

・そのため、自然と、比較民族学的に武術を見る目が養われている。それは、文化の武術への影響に導かれる。

・その経験は、私たち日本人が中国武術を習得するに当たって、大変役立っている。

・というのは、上述の「考古人類学的視点」でも書いたが、「当たり前すぎることは言語化されない」ので、中国の文化では当たり前すぎることは説明されない。

・そこで、比較民族学的な光岡先生の視点と経験が大いに役立っている。

このスタンスの他のジャンルへの応用

・私が韓氏意拳に通っているのは、武術的な面白さ、強さはもちろんのこと、上記の光岡先生の視点にある。

・そもそも、韓氏意拳に通い続けている大きなモチベーションは、韓氏意拳での経験が、直接的に私のボイスパフォーマンスや発声指導の現場で、とても役立つからだ。

・そして、上記の二つの視点は、私も取り入れているし、他のジャンルにも間違いなく役立つだろう。

・例えば私が関わる発声指導の現場では、その発声ジャンルが、他の発声ジャンルと比較して、どのような特徴があるのか。そして、そもそも何故、どのようにそのジャンルが生まれたのか。こういう視点を持つだけで、その発声ジャンルの習得に役立つことが沢山分かる。逆に、そこから分かったことを知らないと、なかなか上達しないだろうな、という重要な知見も沢山ある。

・また、そもそも人類にとって「発声」とは何なのか?という視点も、非常に役立った。

・これらのことを踏まえて、私が発声に関して言いたいのは、「人間はそもそも発声する生き物」なので、「伝わる声を出すのがデフォルト」であることと、「その発声の多様性は、日本で普通に生きていると理解できないぐらい広いこと」だ。

とまあ、つらつらと思うままに書いたが、如何だっただろうか?

ぜひ感想を聞かせてもらえたら嬉しい。

しかし、読み返してみると、少し浅い光岡先生解説になってしまった気がする。

というのは、光岡先生と接していつも思うのは「こういう人と同時代に生きて、直接指導してもらえる私は本当にラッキー」と思う、数少ない人だからだ。

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まあ、興味ある人はぜひ光岡先生の講習会に足を運んでみてください。

ここでしか出来ない体験が出来ますよ。

光岡先生が日本での代表を務める日本韓氏意拳学会のサイト
http://hsyq-j.blogspot.com/

光岡先生のライフワーク国際武学研究会のサイト
http://bugakutokyo.blogspot.com/

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徳久ウィリアム

 

私がやっているYoutubeチャンネルの、
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と思ったら、「月の最低再生時間数」の条件をクリアしないと、
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なので、引き続き登録者数のアップと、再生時間のアップのご協力をお願いします!

動画は私の活動の面白さを伝えるにはベストの手段の一つです。
より面白い動画を制作するために、月の再生時間回数をクリアすることは必須だと思ってます。

ぜひご協力頂けたら幸いです!

チャンネルこちら
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