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Fuji Rock23' ヘッドライナー【The Strokes】のものときろく

はじめに

Fuji Rock Festival 2023のヘッドライナーを飾るThe Strokes!
2000年代初頭にロックの救世主として一世を風靡したバンドは、そのファッションも世界に多大な影響を与えました。

ノエル・ギャラガーは「ストーン・ローゼズ以来の最高に刺激的なバンドだ」

今回は楽曲ではなく、The Strokesが影響を与えた・受けた「もの」を今回はご紹介していきます!

Wikipedia「ザ・ストロークス(2002年)」

The Strokesとは

NYのアッパーウェストサイドにある上流階級や富裕層の子弟が通う学校リセ・フランセ(Lycée Français de New York)に通っていたフロントマンのジュリアン・カサブランカスニコライ・フレイチュアと出会う。

その後Dwight Schoolへ入学し、ギタリストとなるニック・ヴァレンシとドラマーとなるファブリツィオ・モレッティと出会った。

そこにジュリアンが一時期通っていたスイスの名門寄宿学校で世界で最も高額な中等教育機関の一つとされ、世界中の王侯貴族資本家セレブリティの子弟・子女が数多く通うル・ロゼでの友人でLAからニューヨーク大学に映画の勉強にやってきていたアルバート・ハモンドJr.が加わり、1999年にThe Strokesを結成。

2001年に曲入りのEP『ザ・モダン・エイジ』(The Modern Age)を発表し、英国で人気が爆発。同年8月に発売されたデビューアルバム「Is This It 」はロックの在り方を変え、ロックンロール・リバイバル旋風を巻く起こした。

Member

Discography

The Strokesの「ものときろく」

①  バンドロゴの元ネタ

バンドロゴの元ネタはフロントマンであるジュリアン・カサブランカスが愛用していたタバコ「Magna(マグナ)」のパッケージです。

Magna(マグナ)は、1980年代後半に存在していた若者向けの廉価タバコブランド。マルボロやキャメルを買うお金がなかった時に購入されていたようですが、味はひどく"マグマ"とも呼ばれていたそうです。

ジュリアン・カサブランカスがMagnaのTシャツを着用している写真

結成当時の写真でジュリアン・カサブランカスがMagnaのTシャツを着用している場面も確認できます。

古着のTシャツもちらほら確認できるので、気になる方は検索してみてください!

②Converse All-Star (コンバース・オールスター)

世界定番!?と言っても過言ではないConverse All-Star HIが彼らの足元の提案。

新品ではなくボロボロ、様々なカラーの着用はスタイルの参考になります。

パンツの丈感とハイカットが絶妙!

②エディ・スリマンと歩んだ時代

The Strokesのアッパーイーストサイド出身とは思えないファッションも彼らの魅力の一つです。

ジュリアン・カサブランカスのユニフォームとも言える、ヴィンテージのTシャツ・ジャケット・ダメージデニム・コンバースのオールスター

他のメンバーもミリタリージャケットや着崩したスーツ etc.

ストリートファッションやヘルシーなスタイルがトレンドだった2001年当時にはある意味で斬新なスタイルと言える70-80sのロックスタイルを彼らなりに昇華させていました。

そしてそのスタイルは、同時代にファッション界にも時代を変えるデザイナーが大きな影響を与えています。

2000年にディオールオムのクリエイティブディレクターに就任したエディ・スリマンです。

エディ・スリマンといえば「ロック」をテーマにしたスキニージーンズやジャケット、極細のネクタイですが、そのスタイルを体現していたのがまさにThe Strokes

エディ・スリマン自身もNYのクラブに頻繁に訪れており、The Strokesをはじめとしたロックバンドとデザイナーの双方が影響し高め合うことで新たな時代を切り開いたのです。

そして2023年2月エディ・スリマンがクリエイティブ・ディレクターを勤めるCELINEのキャンペーンモデルでジュリアン・カサブランカスが採用されました。

https://tokion.jp/2023/02/18/celine-julian-casablancas/
https://tokion.jp/2023/02/18/celine-julian-casablancas/

③古着好きでN.Hollywoodファン

デビューほどない頃愛用しているのが「N.Hollywood」です。

デザイナー尾花氏がJ-WaVに出演した際、
初来日のライブ30分前に来店した事がキッカケだったエピソードを紹介しています。

尾花:自分も丁度2000年の12月ぐらいにお店を開けたもんで確かファーストアルバムは2001年の夏かな。店開けて間もない頃ってめちゃくちゃ暇でもうCD聴くしかない。今youth recordっていうレーベルもやってる庄司っていう子が、お店の音楽担当で彼が持ってきてそれで聴いたのが初めてかな。
グローバー:どんなところに惹かれました?
尾花:自分たちのお店もかなり荒削りなリメイクだったりとか普通にまともに服を作ってるようなブランドでもなかったんですね。で彼らの音を聴いた時になんかものすごい好荒削り感っていうか産業ロック感も感じなかったし若さもあるし、なんか自分たちと等身大な感じがものすごくお店ともフィットしてたのかな、それもあってものすごい聴き込んでた記憶があるかな。
グローバー:そこからストロークスがどんといって初来日公演にも来るわけですけど、そこで何かあったんですね?
尾花:僕らもこれだけ聴いたしチケット買ってライブ行こうよって夕方に店閉めてライブに行きましょうと。なんだけども閉店間際10分前ぐらいに外国人御一行がいきなり入ってきたわけです。“これからライブ行くのになんだよ”って。そしたら“あれ?ストロークス?”みたいな感じで。聞いたら本当にストロークスだったからびっくりして。
志磨:メンバー全員ですか?
尾花:全員。
志磨:全員って仲良いですね。
グローバー:確かに。じゃあリハ終わって本番までの間に全員で。
尾花:ライブが始まる30分前だったから”すぐ行かないとまずいんじゃないの?”って話になったんだけど、僕もその頃ミュージシャンのヴィンテージのTシャツとかを死ぬほどそのお店で売ったりとかもしてたから彼らと盛り上がっちゃって。”いよいよ10分前だぞ大丈夫?”みたいになって“じゃあ後でこれ取りに来るわ”みたいな感じだったのかな、 それでとりあえず彼らが行って僕らも急いでSHIBUYA-AX行って、ライブ終わった後で来てよって言われたからライブ終わってそこから裏で酒盛りが始まって。

J WAVE「【The Strokes】ファッションブランドN.HOOLYWOODのデザイナー尾花大輔さん、ドレスコーズ 志磨遼平さん登場!」

④あの映画でThe StrokesのTシャツが登場

2007年に公開され世界的にヒットした映画「トランスフォーマー」の主人公"サム"が着用しているのが、The StrokesのTシャツ

なぜこのTシャツを着ているのかは明らかになっていませんが
少なくともThe Strokesの音楽は流れてないようです(編集者未確認)

⑤日本で着用したゴーストバスターズのロゴTシャツ

2003年のSummer Sonic出演時にジュリアン・カサブランカスが着用していたのが

ゴーストバスターズのロゴTシャツ

カットオフしたゴースト・バスターズのTシャツが印象的ですね。彼らの出身地NYCをテーマにした映画をレペゼンした形でしょうか。

⑥テニス界のレジェンドも大ファン

テニス界のレジェンドでありシングルス・ダブルスともに世界ランキング1位となった数少ないプレイヤーの一人であるジョン・マッケンロー(John McEnroe)もThe Strokesの大ファン

2012年NYCで開催された Petty Festでステージに上がり、バンドメンバーとの共演も果たしています。

Getty Image

まとめ

いかがだったでしょうか!
The Strokesをご存知の方もそうでない方も、深掘ると意外な一面があることに驚かれたのでは?

そんなThe Strokesですが、満を持して2023年のFuji Rock Festivalのヘッドライナーを務めます!
参戦予定の方、本当に羨ましい。。

当日のファッションの参考や、一緒に行かれる仲間への豆知識でマウンティングする材料になれば幸いです!笑

ご覧いただきありがとうございました!



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