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俺達の限りある青春の将棋部よ、永遠に

将棋系Vtuberのポメヒです!青臭いタイトルがついてますね、そういうnoteです。先日、大物将棋クラスタのかるこえさんが主宰しているカクナリ!という将棋同人誌にちょっとした文章を寄稿させていただきました。かるこえさんはこの同人誌の売り上げで資産を1桁増やしたと聞き及んでいます。

このnoteでは僕がその将棋同人誌に寄稿した文章を、せっかくなんでnoteにも投稿しよっかなという次第であります。内容としては自分の大学時代の後輩が結婚するということで、彼との思い出を書いてみました。青春を将棋に費やした人達はなんだか恥ずかしくて青臭い思い出の1つ2つがあるんじゃないでしょうか?コメント欄や僕がしてるyoutube配信でそんなお話教えてくれたりすると嬉しいです。俺も恥ずかしい話書いたんだからよ、アンタのも教えてくんねえかな。ってわけ

かるこえさんのTwitter
https://twitter.com/karukoe

カクナリ!のHP

以下本文

その後輩は僕が大学二年の時に将棋部に入ってきました。当時僕は四年生の先輩が抜けた中で一人っきりの将棋部をしていました。そこに入ってきた後輩が上記の後輩です。最初に将棋を指したとき、四間飛車をぐちゃぐちゃにしたことを覚えています。あの時後輩は本当に不満そうな顔をしていました。まさか俺に勝てると思っているのか、舐めるんじゃねえと思った記憶があります。あの頃僕達は 100 番以上指したと思います。たまに僕が負けることもあったけど、大体はお前の負け、その度に最初と同じ不満そうな顔をしていたのが印象的です。

僕が卒業を控えた冬、僕達は少し荒れていたように思います。将来への不安、将棋ばかりしていて何者でもない僕達は今にも世の中に捨てられそうで、どうすればいいのか分からずただ八つ当たりをしたくて将棋を指していたような気がします。僕が卒業して 1 年か 2 年か経った頃、後輩と会って「少し落ち着いたのかな」と思った覚えがあります。後から聞くとその頃から彼女と付き合いだしたんだな。納得がいきました。

卒業する前に俺はお世話になった将棋仲間にお礼を兼ねて将棋を指して周りました。営業マンのアニキ、お坊さんしてるおっちゃん、隣の大学の部長、役所のじいちゃん。全員勝ったけど、後輩にだけ負けてちょっと安心しちゃったのを覚えています。俺がいなくても大丈夫かなって。

僕が引っ越す前の夜、ちょっとセンチメンタルになった僕達はふらふらと将棋を指しました。でも俺はその時は勝った負けたをしたくなくて、下の局面で「封じ手にしようか」と言いました。少し何か置いていきたくなったんですね、恥ずかしいです。

先手僕、後輩は四間飛車党なのでこの後4八銀4二飛車と進むでしょう。



お互い家庭を持つことになって、おっさんも具体的になってきちまったけど、そろそろ続きをしてもいいかもなという気になってきました。そろそろ勝った負けたに関わらず笑えるくらいの大人になった気もします。

つらつらと恥ずかしい話を書き連ねましたが、将棋指しの数だけ将棋にまつわる思い出があると思います。俺たちは生まれも育ちも社会的な立場も違うけど、将棋のおかげでちょっと一緒にいれるんじゃないかなって。

後輩、結婚おめでとう。お幸せにな

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