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第3回インタビュー:みさき(副代表/グループマネジメントチーム)


(聞き手・編集:なつみ)

第3回目のインタビューは、副代表でもあり、グループマネジメントチームで活動をしているみさきが受けてくれました。

今回のテーマは「Voice Up Japan ってどんなところ?」です。

関東では多くの人が一度は聞いたことがある “あの” Voice Up Japan。入ってみて気づいたこと、好きなところ、予期しなかったところなど、Voice Up Japanという団体を軸に、みさきに体験談を聞いてみました。

Voice Up Japanに入って

――Voice Up Japan(以下、「VUJ」という)に入ったきっかけはなんですか?

みさき:
代表のまいに誘われたのがきっかけです。もともとジェンダーに興味があって、大学に入ってからその興味はいっそう大きくなりました。留学先で専門的なことを学んだのですが、帰国してからももっとジェンダーにフォーカスして授業を取るようになったんですよね。まいとはもともと仲が良かったのですが、ジェンダーについて話すことが増えていって。まいが明治支部を設立するときに一緒にしないかと言ってくれたので、立ち上げに携わることになりました。

――いつからVUJのことを知っていましたか?

みさき:
具体的に知ったのは、まいが話を持ちかけてくれたときです。VUJの名前自体は聞いたことがあったり、Facebookで流れてきたのを目にしたり。代表理事の山本和奈さんは、私の参加した講義にスピーカーとしていらしていたこともあり、以前から知っていました。

――VUJのイメージを教えてください。

みさき:
私が団体に入る頃ちょうど署名活動をされていたので、ジェンダー問題に関して活発に活動されているというイメージでした。ジェンダー平等を目指すという意味では活動してみたかったけど、私には活動のレベルが高そうに思えていました。VUJでの活動を始めるって友達に言ったら「過激なイメージあるよね」と言われたりしたこともありましたね。私はジェンダーにとても興味があったのでこういう活動をしている団体もあるだろうと思ったけど、周りから言われてみて、ジェンダーに興味がないと触れにくい団体なのかもしれないなと。

――入ってみてギャップはありましたか。

みさき:
本部の人たちは人柄がとてもいい方ばかりで、とてもいい環境だなと思いましたね。明治支部を設立するにあたって、ジェンダー平等、社会的公正という本部と同じ目標を掲げたのですが、本部の方たちは支部ごとに裁量権を大きく与えてくれて、支部をしっかり支えてくれていると感じています。面談をしたわけでもない支部立ち上げメンバーに、本部の方たちは学生支部としての活動を託してくれたのが印象深かったです。

明治支部について

――立ち上げにあたり、どんな明治支部にしていきたいと思っていましたか?

みさき:
ジェンダー平等に向けて活動したい反面、友達に言われたことや周りの目を気にしてしまっていたので、そのことについてまいと話し合いました。発信していくからには興味のない人の目にも留まるように、堂々と活動したいと思っていたんです。

――(VUJ明治支部のことをよく知らない人に対して、)明治支部に入ればどんなことができるのか教えてほしいです。

みさき:
真剣に活動に取り組めます。また、本部の大人の助けを借りつつもあくまで明治支部は学生団体なので、主体性を持って活動できますね。ゲストを呼んでイベントを開催するなど、普段の学生生活の中ではあまり感じられない、責任感を感じることもできます。

――明治支部はみさきさんにとってどんな空間ですか?

みさき
明治支部は一人一人自分らしくいれる社会を目指しているのもあって、私にとって自分らしくいられる場所です。メンバーとは、おふざけの話も真面目な話もちゃんとできるので、居心地がいいです。
あとはやっぱり楽しい!SNSでの投稿やイベント運営といったジェンダー平等に直接繋がる業務だけでなく、人事などの裏作業で大変なこともあります。それでも「ジェンダー平等のために行動したい」という気持ちがあったから芯をもって頑張れました。達成感を感じるし、活動が楽しいです!以前部活に所属していたこともありましたけど、全身全霊尽くしていたかというとそうでもなかったので。楽しいこともあるけどそれだけじゃない、活動に全力で取り組めているこの状況が楽しい!

――具体的に、投稿やイベント前に行う準備にはどんなものがありましたか?

みさき:
例えば細かいことだと、新メンバー募集の手続きどうするかとか、日々の直接の活動には繋がっているわけではない活動ですね。
今までこういう活動をしたことがなかったのでわからなかったけど、やりたいことをするときに、全部が全部楽しいことをしてやっていけるわけではないんですよね。それを今回知れたんだけど、行動したいって思ったからこそ芯をもってやってこれたんだと思います。

――みさきさんはグループマネジメントチーム(以下、「GM」という)のメンバーですが、GMの仕事もそういう側面はあるのでしょうか?

みさき:
GMが担当する新メンバー募集の1回目では、システム作りが大変でした。面談でこういう質問をして、面談を通過した人にはこういうメールを送ろう、とかですね。まだ投稿も行えていなかったので、どんな書体で投稿を作るかといったところから決めていました。振り返るびに「忙しかったな」と思いますね。今では新しい問題が起きるとチームリーダーが話し合ってドキュメントを作り、各自コメントを入れて修正し、完成させるというワークフローが完成しています。ですが最初は、直前に不備を見つけてフル稼働でぎりぎり間に合わせることもありました。あの頃は、あらゆるシステムの確立で忙しかったです。

――なんとなく始めることもできたと思うのですが、どうしてシステム作りに力を入れたんですか?

みさき:
それは当時新しく入ってきた他のメンバーにお尻を叩かれまして(笑)。私とまいはノリでというか、なんとかなる精神でやってきたタイプで。そのメンバーは私より1年若いのにいろんな経験もあるししっかりしているんですよね。私が怠惰で見過ごしていたところを全部やってきたというか。できる子がいたので、その力を借りて、やらなきゃいけないこと――例えば細かいことだとワークフローなどを作りました。システムを作らなくても活動できるけど、どこかで失敗したり、効率が悪かったりしてしまうと思うんです。そこを気にして、どういうシステムを作るべきか考えてくれるメンバーがいたから、すごいチームが出来上がったと思います。私やまいの行き届かないところは他のメンバーが補ってくれる。いろんなメンバーの経験が持ち合わさって成り立ったチームです。


――“記憶がない”ほどつらかった最初の1~2カ月、辞めようとは思わなかったんですか?

みさき:
正直、ちょっと辞めたいって思うことはありました。誰のせいとかではないのですが、支部を、学生団体を立ち上げることが簡単ではないと言うことを思い知ったんですよね。団体に所属した経験もなかったので、副代表としてどうすればいいか分からず、苦労しました。辞めたいと思ったけれど、せっかくもともと仲が良かったまいが誘ってくれて、興味もある分野で、ここでやめるわけにはいかないなと思いました。変に負けず嫌いなとこもあるんですよね。最初はつらかったけど、それってたぶん、VUJのメンバーも関わったことなくて互いに知らないまま業務のみスタートだったということもあったのかもしれないです。それでもみんなのことを知れば知るほど、相手に興味が出て、すごくいい人なんだとわかって。楽しいって気持ちが湧いてきました。

メンバーについて

――活動はずっとオンラインでしたが、メンバーと対面で会う機会はありましたか?

みさき:
2020年の6月に立ち上げて、7月宣伝、8月イベント、それから新メンバー募集って感じだったので、人と会うような時期でもなければ、交流会する時間もなかったですね。だから2人しかメンバーには会えてないんです。8月後半になってようやくカジュアルに会話できるようになりました。

――明治支部の好きなところを教えてください。

みさき:
いっぱいありますね…(笑)。一人一人が個性的で、流されて「なんでも良いよ」って言う人がいないです。いろんな角度からいろんな子の意見を聞けています。私は今まで自分と似ている数人と関わるタイプだったので、初めて関わるような人と活動できるのが楽しいです。また、いろんな人がいるからこそ、話し合って質の高い活動が行えています。それぞれ自分の思いを込めてイベントができているし、そういうメンバーたちがいるからこそ、副代表としてのやりがいを感じることができていますね。

これから

――VUJでこれからどんなことをしたいですか?

みさき:
今後はリプロダクティブヘルス・ライツについての知識を広める活動がしたいです。例えば海外では、生理用品はナプキン以外にも数多くの種類が売られているということ。海外ではよく知られていますが、日本ではこのことを知らない人も多いと思います。日本の多くの人に知られていない分野の情報を広めることで、みんなの生活を豊かにしたいです。ジェンダーに関わらず生きていく中でいろんな選択肢があって自由に選択できるということを、何かを通して広められればいいなと思います。


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