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自分の欲を突き詰めれば案外そこには幸せがあって

「欲望は遠ざけるべきものじゃないと徐々にわかってきたからには、楽しく無邪気に穴が開くまで己の欲望を見つめたい。」

柴田聡子 『きれぎれダイアリー』より


自分の欲望に向き合った経験があまり無い。
そもそも欲望って悪いイメージ。
負けちゃだめだし抑え込まなきゃならんものだと思っていた。
万年ダイエッターで食べるものを制限している。
眠たくても寝る前にスマホを見て自ら寝付きを悪くしている。
行きたい場所も買いたいものも節約のため取捨選択。
職業選択すら親が喜ぶものの中から選んだ、という感じ。

欲望って何だろう。
調べてみると、
「不足を満たそうと強く望むこと」
という意味らしい。
私って何を物足りなく思っていて、何を満たしたいと切望している?

・バナナチップスが食べたい
・怖がらず人とコミュニケーションを取れるようになりたい
・いつか自分の書いたものが形になればいい
・彼氏と一緒に暮らしたい

うんうんうなってやっとこさ搾り出したこの4つ。頭から湯気が出るかと思うぐらい苦しい作業。
しかも、強く望んでいる訳じゃなくて、曖昧にこうなったらいいな〜ぐらいだから、厳密に言うと欲望じゃないかもしれない。
聡子さんのように楽しく無邪気にぽんぽんと候補を挙げられるかと思ったが。
欲望を見つけるって訓練が必要だ。
ただ、書き出してみればなんとも前向きなもので。
なんだ、全然悪くない。叶えてあげてもいいじゃん。
「負けないぞ」って歯を食いしばっていた自分が馬鹿みたい。
必要以上に恐れていたが、案外、欲を突き詰めた先に幸せがあるのかもしれない。

あ、柴田聡子さんのLIVEにもいつか行きたい。

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