【No.1299】売り込むことは善


『無敗営業』『営業の科学』を読んでいると、営業力アップにむけて試すべきことがいっぱいあって、楽しい営業ライフです。

ただ、そもそもの前提として、売る商品・サービスがお客さんのためになるという前提が必要ですね。

効果が疑わしい商品・サービスは、良心が残っている人なら売れないでしょう。売るべきでもないと思います。

一方で、学習塾で勤めていると、我々が提供している「授業」というサービス。

効果があると頭では理解していますが、売りづらいお客さんがいます。

例えば、今の学力が、志望校のレベルに到達している人です。今テストを受けても合格できるだろうに、授業なんていらんだろうと思ってしまいます。

でも、そういう方は、成績アップではなく、不安解消を目的にされてるんですよね。不安解消のためにお金を支払われます。

逆に、現在の学力と志望校が大きくかけ離れており、どう考えても合格できないだろうという場合も、売りづらいです。

絶対不合格とは言い切れないし、高い目標は重要でしょう。でも、今の残り時間では、ほぼ不可能だろうと思ってしまうと、売りづらいです。

志望校合格という効果は約束できない訳ですから。

でも、毎年そういった経験をしていると思うのですが、たとえ第一志望に合格しなくても感謝されることが多いのですね。

もちろん第一志望に絶対合格させますと、一種の嘘をついて、授業をした結果が不合格では関係が悪くなりますが

チャレンジしましょうとお客さんとこちらで合意が取れている場合、第一志望の絶対合格が絶対ではなくなります。

何を言っているかというと、

その商品やサービスにどんな価値を置くか、何を求めるかというのは、人それぞれであるということです。

こんなの、当たり前といえば当たり前なのですが、どうしても主観は拭いきれないですよね。

僕がお金を出すお客さんの立場だったら、学習塾には成績アップや志望校の合格を希望してしまいます。

絶対はないにしても、何とかしてほしいと思います。

でも、自分には理解できないところにお金を出す価値を感じる人がいる。

だから、お客さんとこちらの両者が合意できているのであれば、

売ることは善です。

売ることで、お客様の悩みが解消できるなら、善に決まっています。

売ること自体が悪いのではなくて

両者の合意が取れていないままに売るのが悪いのです。

ということで、お客さんへ聞くことを遠慮せず、しっかり聞いて、しっかり整理して、しっかり同意のうえ、しっかり売る!

そういう営業ライフを楽しんでまいります!

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