見出し画像

考える力を高めるための一手『郷中教育』に学ぶ仁の教育観(前編)~明治時代を築いた薩摩の人材育成とは?~ー『日本人のこころ』14ー

こんばんは。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。


いよいよ新年度が幕を開けますね。

皆さん、お体を大切に少しずつ準備を進めていきましょう!


今回から、新シリーズです!


最後までお付き合いいただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。






今から150年前の明治時代
2000年を超える我が国の歴史の中でも特別な時代です。

なぜ、特別な時代なのかというと、
学問的に言うと「近代化を果たした」からです。

大日本帝国憲法の制定、
議会の設置、
選挙を行い国民が選んだ国会議員が立法を担う。
そして、内閣制度を発足させて、
裁判所を整えて、
産業革命で得た西洋の良いものを進んで取り入れていく。

そして、
西洋と同じような工業製品をつくることで、工業国として発展していく。

このように、
政治体制、国家体制を整えるだけではなく、
経済も列強と並ぶ工業国へ転換していきました。




よく「維新の三傑」という言葉が使われます。

誰からも慕われ星になった大人物、西郷隆盛
目的のため自らを貫いた憎まれ英雄、大久保利通。
冷静と情熱をあわせ持つリーダー、木戸孝允。


なんと、3人のうち2人が薩摩、今の鹿児島県の出身なのです。




明治の時代を築いた鹿児島県出身者はこの方々だけではありません。


日清・日露戦争の立役者である大山巌
そして、日本海海戦で世界最強のバルチック艦隊を破った東郷平八郎




その他にも名だたる英傑らを輩出してきました。

日本に明治という新時代をもたらしたのは
薩摩の人材育成にあったと言っても過言ではありません。



社会で活躍するリーダー人材には、

・複数の視点から物事を考える「思考力」
・さらに常識にとらわれない自由な「発想力」
・思考を現実化する「実践力」

が求められます。

しかし、
従来の学校教育ではリーダーとしての能力を養成されないまま
社会に出ていきます。

また、
社会人になってから自分自身でリーダーの素養を磨くことは
なかなか難しい問題です。



なぜ、
「松下村塾」など特別な私塾があったわけでもない
多くの鹿児島県出身の人々が
激動の時代に活躍したのでしょうか?

そのヒントとなるのが、
鹿児島の伝統的な教育システムである「郷中教育」なのです。



今回は、


「考える力を高めるための一手 『郷中教育』に学ぶ仁の教育観」


という主題でお話をしていきます。

最後までお付き合いいただけると嬉しく思います。
次回以降、詳しくお話をしていきます。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


国民一人一人が良心を持ち、
それを道標に自らが正直に、勤勉に、
かつお互いに思いやりをもって励めば、文化も経済も大いに発展し、
豊かで幸福な生活を実現できる。

極東の一小国が、明治・大正を通じて、
わずか半世紀で世界五大国の一角を担うという奇跡が実現したのは
この底力の結果です。

昭和の大東亜戦争では、
数十倍の経済力をもつ列強に対して何年も戦い抜きました。

その底力を恐れた列強は、
占領下において、教育勅語修身教育を廃止させたのです。

戦前の修身教育で育った世代は、
その底力をもって戦後の経済復興を実現してくれました。

しかし、
その世代が引退し、戦後教育で育った世代が社会の中核になると、
経済もバブルから「失われた30年」という迷走を続けました。

道徳力が落ちれば、底力を失い、国力が衰え、政治も混迷します。


「国家百年の計は教育にあり」
という言葉があります。

教育とは、
家庭や学校、地域、職場など
あらゆる場であらゆる立場の国民が何らかのかたちで貢献することができる分野です。

教育を学校や文科省に丸投げするのではなく、
国民一人一人の取り組むべき責任があると考えるべきだと思います。

教育とは国家戦略。

『国民の修身』に代表されるように、
今の時代だからこそ、道徳教育の再興が日本復活の一手になる。

「戦前の教育は軍国主義だった」
などという批判がありますが、
実情を知っている人はどれほどいるのでしょうか。

江戸時代以前からの家庭や寺子屋、地域などによる教育伝統に根ざし、
明治以降の近代化努力を注いで形成してきた
我が国固有の教育伝統を見つめなおすことにより、
令和時代の我が国に
『日本人のこころ(和の精神)』を取り戻すための教育の在り方について
皆様と一緒に考えていきたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?