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【コラボレーターの仕事術】良い野菜を地元で消費していく世界へ その町のほんの小さな八百屋 まる然 店主兼オーナー 尾崎 将太


今回は、『その町のほんの小さな八百屋 まる然』の店主兼オーナーである、尾崎将太さんにインタビューさせて頂きました。

現在は、2tトラック(クイックデリバリー)での移動販売や、イベントでの出店などを進めながら、無農薬野菜の良さを世の中へ広められておられます。無農薬の野菜のおいしさを世の中に広めたい、地産地消で100年後の地球でも循環させられる野菜の普及に大きな力を入れています。

お話をする中で、野菜への愛情がすごく伝わるほど、無農薬の野菜を広めることに力を入れておられるのを感じました。尾崎さんが、無農薬野菜を広める中で、今こだわって取り組まれていることや今後のビジョンについてお伺いしました。

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良い野菜を届けたい。無農薬のピーマンって本当は甘くて美味しいんです!

インタビュアー)
今のお仕事内容をお伺いしても良いでしょうか?

尾崎さん)
今は自然栽培の野菜を中心に取り扱っています。農家さんに取りに行かせてもらった無農薬の野菜をトラックに詰め込んで、移動販売を行っています。都内に出たり、自分たちでイベントを主催したり、他のイベントに呼ばれたりして販売をしています。

販売の方法は、テーブルに並べたり、トラックから屋台を下ろしたり、そのままトラックの中で行ったりと、場所に応じて変えています。東京だと府中、下北沢も行ったりしていますね。

インタビュアー)
無農薬というと、「贅沢な野菜」というイメージですが、どのようにお考えでしょうか?

尾崎さん)
やっぱり、価格は高くなってしまいます。ただ、農家さんにとっても少量多品目で広い敷地で栽培ができるわけではありません。農家さんたちが取れる範囲で農薬も化学肥料も使わないで育てています。そのため、無農薬の野菜は価格が高いのは仕方ないと思います。消費者には、食べ物で体が作られているからこそ、何にお金を使うのかを意識してもらい、良い食べ物を手に取ってほしいと世の中に発信していきたいです。

インタビュアー)
食べるものによって、健康状態は全然変わりますよね。

尾崎さん)
そうなんです!ポテトチップスばっかり食べていたら、ニキビができるのと同じですね。(笑)

インタビュアー)
食べ物によって、目に見えるところ以外の部分が変わってきますよね。

尾崎さん)
髪、肌の質は食べ物で大きく変わってきます。無農薬野菜には良い菌や栄養がたくさん含まれているので、特に腸内環境がよくなっていくんです。食生活が与える見えない部分への影響はすごく大事です。10年後、20年後に目に見えない部分が出てくるのですが、今は自分の身体で実験中です(笑)。

インタビュアー)
自然栽培の野菜は栄養素が違うと思いますが、味の部分はどう変わるのでしょうか?

尾崎さん)
甘みや苦味なども全然違います!皆さん、ピーマンって苦いイメージがあるかと思いますが、本当は生で食べられるくらい甘くておいしいんです。ピーマンやにんじんも食べられないお子さんが多いですが、無農薬の野菜は子供たちにとっても食べやすくて、「おいしい!おいしい!」って言ってくれるんです。

基本的に本来の野菜はそんなに苦くないし、臭みもないんです。例えば、ブロッコリーは薬の臭いがすると子供から声を聞くけど、実は農薬のせいなんです。ブロッコリー、キャベツ、イチゴなどの葉物系は農薬が多く使われています。農薬を使っていない野菜をぜひ食べてほしいです。全然違います!

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地産地消!良い野菜を地元で消費していく世界へ

インタビュアー)
無農薬の野菜を取り組むようになったきっかけは何ですか?

尾崎さん)
元々無農薬の野菜を販売する事業をやろうとは思っていなかったんです。若い頃はプロのスケートボーダーを目指していました。ただ、20代の時はプロを目指していましたが、怪我で体が動かなくなってきました。

今の仕事のきっかけとなったのは、グレタさん(当時16歳)というヨーロッパの国連でスピーチされたYouTubeを見て、刺激を受けたのがきっかけでした。
(参考:https://youtu.be/_y8JNG7S0bo )

こんな動画があるのか!と周りに勧めてみましたが、スピーチを会社で見せても共感は得られなかったのはショックでした。ニュースでは取り上げられないけど、本当だったらこのままじゃいけない!見て見ぬふりはできない!そう思って、環境に良いことを何かできないかと考え始めました。ちょっとずつ自分の回りも変えていきながら。今は、車や洗濯機を使っているけど、時代とともに変化させていきたいなと思っています。世界のみんなが考え方が変わればいいなって。

インタビュアー)
スピーチを聞いてから一歩踏み出すのは勇気がいると思うのですが、何か不安とかはありましたでしょうか?そして、どう乗り越えられてきましたか?

尾崎さん)
自分は、シンプルに直感を信じるタイプなので、難しいことは考えず「今やらないといけない!」ただそれだけでした。計画はめっちゃイメージしました。布団の中で病んでた時期もありました(笑)。ただ、1年くらい練って練って練りまくった事業だったので、自信を持って飛び出すことができたんです。やると決めたらやっちゃう性格なので、自分が良いと思うことに時間もお金を費やしてきました。

インタビュアー)
地球環境のために何かできないかと思ったことの一つが、無農薬のお野菜だったんでしょうか?

尾崎さん)
そうですね。農業に目を向けていたところもありました。自分で農作物を育ててみて食べてみたかったんです。最初は農家になろうと思ってセミナーを受けたりしたんですが、2トン車を持っていたこともあり、活用できる方法として八百屋を考えていました。

インタビュアー)
当時、尾崎さんのように無農薬の野菜を移動販売するスタイルはあったんでしょうか?

尾崎さん)
当時、似たようなモデルはなかったと思います。そのため、自分が考えてトラックの中に屋台を入れたり、トラックから降ろして販売したりするスタイルでした。周りには同じような事業をされている人はいなかったので、誰にも聞ける人がいなかった、右も左も分からないままちょっとずつスタートしました。

インタビュアー)
毎日高い野菜を買うのは厳しいけど、こだわって食べたい人も多いと感じています。

尾崎さん)
正直八百屋と繋がるよりも、農家と繋がる方が大事だと思います。農業やっている方はおじいちゃん、おばあちゃん達、年齢層が高くなるので、耕作放棄地が増えていきます。若者が農業をしない理由の一つが、『稼げないイメージ』です。無農薬でしたいのに、手間のかからない慣行栽培が増えていることに危機感を感じています。だからこそ、無農薬にこだわりが有る無し関係なく、一人でも多くの方へ届けていきたいと考えます。移動販売をすることで価格が高くなるので、農家と消費者が直接繋がり、地産地消で無農薬の野菜が食べていける世界を描いています。

インタビュアー)
今後は移動販売もしながら、直接農家さんとの繋がりを作っていかれるんでしょうか?

尾崎さん)
そうですね。この移動販売をずっと続けるつもりはなく、自分の知識や形態も変えていきたいと思っています。そのうちの一つで、みんなとイベントをコラボして開催しています。イベントは仲間がいてこそ盛り上がり、グッと楽しさが増します。藤野での「ぼちぼちマーケット」なども計画を立てています。
モバイルハウスやキッチンカーの仲間と旅する商店街的なコンセプトで進めています。

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100年後の世代は、地球規模で無農薬野菜が当たり前の時代にしたい!

インタビュアー)
仕事をする上でのこだわりや力を入れていることはありますか?

尾崎さん)
こだわっていることは、農薬、化学肥料を使っていない野菜を皆に食べてもらうことです。無農薬の野菜はそれなりの価格ですが、本当に良い野菜なので、みんなに健康を整えてもらいたいなって想いがあります。

インタビュアー)
今後は、どのように発信していかれるんでしょうか?

尾崎さん)
まず、継続的にイベントは企画していく予定です。イベントを色々企画してると仲間がどんどん集まってきます。僕一人では考えられないことを、みんなが集まることで、化学反応が起こるので、ワクワクしながら進めています。イベントをして欲しいとかあれば、環境に配慮した活動をされている色んな人と一緒に行きますので。笑

インタビュアー)
今後の展望やビジョンはありますでしょうか?

尾崎さん)
みんなの町へ、人と地球の健康を考えるイベントを全国、世界に広めていきたいです。アメリカ、ヨーロッパ、アフリカなどの世界にみんなでいけたらいいなと思っています。

コロナの関係で今は行けないですけど、10年後、20年後はそういう動きをできたらいいなと仲間と語っています。

インタビュアー)
最後に、若者へのメッセージをお願いします。

尾崎さん)
この世の中を作るのは若い世代なので、僕たちが出会わない100年後、200年後の子供たちへバトンをつなぎたいと思います。もっとみんなで協力しあえば、次の世代に繋げられると思うので、若い子とはどんどん出会いたいですね。

僕たちは100年前後生きると思うので、地球を残すという意味でもバトンはしっかりと渡していきたいです。農薬を使わず循環させられる野菜は地球環境として必要だと思うので、まずは地産地消を目指ざしていきます。大規模農業のアメリカに負けず、地元の土地で野菜を循環させていきたいです。仲間の同業者と一緒に考えるべきなのかなと思っています。

ぜひ、全国で同じ思いを持っている方ともお会いしていきたいですね!

一同)
本日は、お時間を頂きありがとうございました!

尾崎将太さんプロフィール


▼ワクセルコラボレーター 尾崎 将太さん
https://waccel.com/collaborator/ozaki-shouta/

<プロフィール>
無農薬野菜専門の『その町のほんの小さな八百屋 まる然』店主兼オーナー

<経歴>
公立高校卒業後12年間プロスケートボーダーを目指す。
その後スケートボードのアマチュアフィルマーを経て無農薬のお野菜を取り扱う八百屋に転職。
八百屋になるきっかけとなったスウェーデン人のグレタさんのスピーチで気付かされました。
広がり続ける気候変動。少女が起こしたアクションには感動しました

少女の言葉を聞いて僕に何が出来るだろうと考えました。
たくさんのことは出来ないけど、農薬や化学肥料を使わない環境に付加をかけない農家さんを【助ける、増やす、育てる】のお手伝いをさせていただいています。僕の始めた事業は自然農、自然栽培に特化した八百屋です。

■代表作・主な実績
2021年4月 タウンニュース様に事業を取り上げてくださいました。
https://www.townnews.co.jp/0301/2021/05/13/573819.html
2021年9月に中学校のオンライン授業と社会化見学で講習させていただきます。
●八王子市の某私立中学2年生
●大和市の某私立中学2年生

■公式ホームページ、SNS等
店舗ページ
https://www.maruzen.me/

Green Rhythm
https://greenrhythm-webcreator.com/archives/1468


▼SOCiAL BUSiNESS COMMUNiTY『ワクセル』
ワクセルは、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。健全に学び、チャレンジし、成長し、達成し続ける人が次々と集まるコミュニティを作り続けます。

さまざまな分野で活躍する著名人や経営者、クリエイターの方々とコラボレートすることにより、下記の取り組みやコンテンツ制作を行っていきます。

・YouTube等での番組配信
・オンライン講演会
・出版プロデュース
・プロジェクト創出
・対談、インタビュー記事制作

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