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再読のススメ~安部公房「箱男」

箱男が映画化されますね。
「箱男」と「砂の女」は同時代に単行本で購入して読みました。両方とも今も書棚にあります。

安部公房は当時から好きで作品集も持っていますが(全部読みきってないですが…)、好きになったきっかけは砂の女と箱男なのでかなり思い入れがあります。ただ当時はまだ学生で「不条理文学」がブーム?だったから、それに乗っかっただけという気もするし、正直深く理解しているとは言い難い。作品集をまとめて購入したのは割と最近ですが、もう一度読み返そうと思ったのは理解不足を感じたからです。箱男も、kindle版を購入しましたので再読するつもりです。
さて、古い文学の再読ですが、最近カミュの「ペスト」(コロナの関係もある)、ドストエフスキーの「罪と罰」など色々読み返しました。どれもみな一番読書が早かった高校生から大学生の頃に読んだものなので、歳食った今読むとまったく違った読後感があって新鮮です。なんといっても人生経験が乏しい頃に読んでますので、それなりに経験した今読むのとでは抱く感想がまったく違いますね。
もちろん文学のウェーブは常に変化していますので新しい文学も読んだほうが良いに決まってるんですが、古臭いと敬遠されがちな古典文学にもぜひ触れてほしいです。特に一度若い頃に読んだ作品をもう一度読み直す、これ結構新鮮ですのでお試しあれ。

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