娘が私の趣味に合わせようとしていた話と、私が2歳で大人の期待に応えた記憶
娘が3歳の頃の話。
七五三の時、ショッピングセンターの中にある写真スタジオの前を通りかかったら、
娘の目は、展示してある子ども用のドレスに釘付けになってた。
「青もあんなドレス着て写真撮ってもらう?」と聞いたら
「いらない」と言った。
明らかに気になってるのに。。
やばい。。彼女は私に遠慮してる。
私は自分の趣味じゃないから、
日頃から、そのスタジオの前を通る度に、
子どもがぴらぴらドレス着てる写真をバカにするような会話をダンナにしてた。
(好きな人は気が悪いね!ごめんなさい。趣味が違うだけです)
3歳だけど、自分に向けられてもない何気ないその会話を娘はしっかり聞いてたんだ。
自分が大人の期待に応えた記憶
私は意識して極力本人を形容する言葉は使わないようにしていた。
それは自分に大人の話を聞いて、期待に応えようとしていた記憶があったからだ。
ホントに些細なつまらないことなんだけど。。
私が1〜2歳の頃かな?
おばあちゃんによくトイレに連れてってもらってた。
おばあちゃんが、お母さんに
「この子オシッコとウンチ一緒にしないんよね!いつもすぐ後にまた行くって言ってきたり。一緒にしてくれたら楽やのに」
と、ふたりとも笑いながら楽しそうに話してた。
それからまた、おばあちゃんにトイレに連れて行ってもらった時、
オシッコしてる時にウンチが出そうになった。
あ!そうや!おばあちゃん別々にした方が喜ぶんや!一緒にしたらガッカリするから、我慢して後からしよう!
と、考えた記憶がハッキリある。
1歳か2歳だよ?
すごくない?
おばあちゃんの期待でも何でもないけど(笑)
私はオシッコとウンチを一緒にしないキャラに徹しようとしたんだ。
子どもって、そんなだよね。。
大人を喜ばせようとする生き物だ。
わかってたから、こどもを形容する言葉は、使わないようにしてたけど、
親の期待に応えようとする行動編だけじゃなく、趣味編もあったのか!
親の期待に応える(趣味編)からの脱却
母親がドレスダメだと思ってるから、
自分も選ばない方が喜ぶだろうから、そう思い込もうとしてるんだ。
3歳の七五三は、カメラマンの友達に、私が気に入ったレトロな着物着せて、神社で撮ってもらった。
改めて文字にしてみたら、なんか母親のよいお人形だな。
自分の趣味じゃなく、私の趣味を生きさせようとしてしまってる。。
私は自分のヤバさに焦って、同じビルに入ってるH&Mに行って、ピラピラドレスがあったので、
これカワイイやん!試着してみようよ?と娘を誘った。
はじめは嫌がってたけど、ドレスをいくつも見てたら、ちょっと笑顔が出始めたけど、
試着はしないと言う。
「なんで着てみないの?」
考えた末に娘は「恥ずかしいから」と言った
「恥ずかしいなら試着室からでなかったらいいやん!自分だけで楽しんだらいいやん?」と提案すると、ようやく試着室に向かった。
自分で選んだドレスを着てみて、
はじめは恥ずかしがってたけど、
明らかに喜んでいた。
わぁ!似合ってるやん!かわいいー!
オシャレ!
と、感想を言うと
だんだん笑顔が増え試着室からも出てくるようになった。
今まで、さんざんバカにしてきたピラピラの服を、娘と一緒に思い切り楽しんだ。
色んなドレス試着するだけで、こんな楽しめるんだねー
最終的に、これとこれが欲しいと
5000円くらいと、
セールになって3000円くらいのドレス2着を選んだ。
んー。。
こんな服どこに着て行くんだろうか??
まぁいい!着ても着なくてもいい!
彼女の趣味を全力で肯定したいから買った。
案の定、ほとんど着なかった。
家で数回着て楽しんでいた。まぁそれでよし!
今まで自分の趣味じゃないから否定してきてごめんなさい。
彼女は私じゃないんだ。
それ以来、きっぱり子どものものを、
いい悪いと口に出すのを止めた。
娘は私ではないという当たり前のこと
ランドセルも、自転車も、服も
彼女が選ぶものはどれも私の趣味とは違った。
私はインテリア好きだから、自転車とか置いてあったら、自分の趣味はブチ壊れるけど、そんなことは些細な事だったんだ。
いいやん!オシャレ!!
自分の趣味を持ち出さないのに徹した。
表情にも出さないように徹した。
友だちに、この自転車よく選ばせてあげたね!と言われた。
だよね、自転車って家の前に置くから割と目立つよね!
でも、私が見て嬉しいものじゃなく、
彼女がホントに自分が好きなものに囲まれ楽しく暮らして欲しいと思う。
そして念願のスタジオで七五三撮影
先日、7歳の七五三。
ついに念願のドレス着て、髪もかわいくセットしてもらっての撮影!
私は密かに京都で家族でレンタル着物着て、友だちに写真撮ってもらうプランや、
自分の趣味に合うスタジオ探して、提案してみたけど、どれも娘に「楽しくなさそう」と却下された。
この4年でこんなに私を否定できるようになったんだ!(泣)
なんなら私の服装にも、それ良くないとか口出ししてくるようになった
(それが結構的を得ている!w)
自分の趣味の七五三模索の悪あがきはやめ、彼女の趣味を一緒になって思い切り楽しむ事にした!
その七五三の写真は、インテリア的に私が家に飾りたいものでもないし、
人に見せたいものでもない。
撮影当日の朝、布団から飛び起きて、
娘が「わぉー!ドキドキするー!!」と心底ワクワクして言ってた
こんなに喜ぶんだ。
彼女が好きな方選んで心底良かったなぁと思った
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